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「感謝する」の言葉が、最高の現実を引き寄せてしまう科学的な理由とは?

「感謝する」の言葉

 よく引き寄せの法則で良い現実がもたらされたことについて、情報を共有しているサイトや動画などを見ていると、「感謝する」という言葉が引き寄せに効果的であるという報告を目にすることが多い。

普段何かあるごとに、こういう言葉を使う習慣を持っているようにすると、良い事が起こり易いというのだ。そして、それは一般的客観的に見てその対象が感謝に値する事象である必要はないとされている。
自分がそう思うだけで良いと言われる。

 たとえば、朝「今日は雨が降りそうだ」と思って傘を持って出かけたとする。ところが雨は降らずその準備が無駄になったとしよう。
傘は荷物になるから「ちぇっ何だ。傘なんて持ってこなけりゃよかった」と損した気分になる人もいるかもしれない。
 しかし「雨に濡れなくてよかった。雨が降らずにすんでラッキー」と思って感謝したって実は良いのである。
 こんなときに後者のような気分(「ラッキーだった感謝」という心情)になると、その次の展開で良い事が引き寄せられるようになる、そういう意味で「感謝する」は引き寄せに効果的だと言われる。

簡単に言うと、潜在意識の中に「感謝だなあ」という意識があると、その「感謝を感じている」という状態が、引き寄せによって次の現実として実現するというのだ。

引き寄せは確実に存在する

 これまでも引き寄せの法則について、科学的な見地から見た引き寄せに関する記事を上げてきた。
 興味のある方は、こちらのマガジンに詳しいのでお読みいただきたい。

 引き寄せは一言で言えば、ポジティブな思考によって良い波動が生じる結果として現実に良い波動を引き寄せることができ、そのことで健康や富など自分の思いのままに現実を動かすことができるということをいう。
その根底にはこの世界のあらゆるものは、波動というエネルギーからできているため、その波動が同調すれば目の前の現実も変えることができるはずという発想がある。

 もちろん現代の科学で証拠を持って証明された事柄ではないが、その実例や体験談は世界中で数え切れないほどあり、その存在についてほぼ間違いがないのではないかと思っている人は相当数いる。
 さらに実践をしている人の数も最近のSNSでの情報共有の速さも相まってかなりの人数になると思われる。
実は私も、年間で500万円程の利益を引き寄せによって得た経験がある。

引き寄せが実現しない理由

 だがなぜ引き寄せなどという、普通に考えると非科学的に見える胡散臭いようなものが実現してしまうのか。そこには大きな謎がある。

 実際に引き寄せを試みている人の大半が途中でやめてしまう理由として「そんなことはやっぱり無理だ」と感じるという場合が一番多いと思われるが、そう思うのは、引き寄せが実現する事への機序(仕組み)がよくわからずその確信が持てないからだ。
 しかし、現在の科学で証明されていないというものの、実現した人の話を総合してみると、明らかに一定の合理的なパターンというものが存在することが分かる。
 だからそれを理解して実現の仕方をマスターすれば、本当は誰もが、百発百中でできるものなのではないかと思うのである。

 まず先に述べておきたいが、この世界の根本的な機序は、あなたが潜在意識で強く意識した通りの世界が実現していくというものであると考えられる。
根拠を示せと言われても「実際にそうなっていた」という状況証拠しかないわけではあるが、実感としてこれはおそらく真実だと思う。
例を挙げて説明していこう。

 たとえば、あなたは「お金が欲しい」と思考する。
その意識は顕在意識の部分では「お金が欲しい」といういかにも実現できそうなテーマについて思考をしているわけだが、実は潜在意識の部分ではそうではない。この意識を分解して考えてみよう。

「お金が欲しい」という意識の中で一番あなたが強く潜在的に感じているのは①「お金が不足している」であり、次に②「だからお金が必要」③「そうなったら幸福」という順になることはわかるはずだ。
 そして潜在意識で一番強く意識した「お金が不足している」という現実がそれが何者によってであるかはわからないものの(*そこには今回踏み込まない)その通り実現されるということになる。
かくして、あなたはお金がないままの現実を過ごす。
 実際に多くの人が引き寄せの失敗を繰り返すのはこれが理由である。

 ではどうすれば、お金がある未来を実現できるのか。
 願いをそのままの形で強く意識してはいけないのである。現にお金がある状態を潜在意識の中で一番強く感じられるように持っていけばよいのだ。
 つまり「自分にはお金がある」という確信を持てば、それが次の現実として引き寄せられる。
ところがもっとも難しいのが、この意識を潜在意識の中で確信の状態で持つということなのである。

 考えてみてほしい。
 自分にお金がない。毎日昼食にいくら使おうか財布の中と相談しながら、「ああ月末まで持つかな?」と心配をしている日々の中にありながら、
「自分には十分なお金があるから大丈夫」と確信をもってニコニコしていられる人がそうそういるものではない。
目の前にお金がない現実を無視して、「自分はお金持ちだ」と信じているというのは一見バカげたことに見えるはずである。
 だから引き寄せを実現するのは難しいのである。

実は最強な「根拠のない自信」

 しかし実は、このバカげたような「根拠のない自信」というもの、
それこそが引き寄せにとって最も必要な精神状態なのである。

 私たちは子どものころから「根拠のない自信」を持っている自信満々な人について、それをどちらかというと嘲笑し、「考えの足りない人」というようなイメージをもつように育ってきた。
それは学校での教育であったりメディアを通して「抜けている人=根拠のない自信を持つ人」というイメージが伝えられそう思い込んでしまっているわけであるが、私たちは本当は生まれて来たままの自信満々な状態こそ最強だったのかも知れない。
 自分が引き寄せを次々に成功した経験から言わせてもらうと、「自信満々」にしていると、向こうからなぜだか知らないけれども良い事がやって来る。だから「自信を持っていれば何も根拠などはいらない」というのは実際の感覚なのだ。
そしてそれは、赤ん坊が、ただニコニコしているだけで周りから自然とちやほやされて、生きるために必要なものが自動的にすべて準備されていたのと実に似ているのである。

ただ「感謝する」

 さて話を「感謝」に話を戻そう。
ここで一つの有名な話をご紹介しよう。

 経営の神様と言われるパナソニックホールディングスを一代で築き上げた経営者松下幸之助氏は、事業家としてスタートしたとき、健康に恵まれず、学歴もなく、財産もなく、両親も兄弟姉妹の大半も亡くなっていたという。
 しかしこの状況を彼は最悪とはとらえなかった。
「身体が弱かったので、人に頼んで仕事をしてもらう事を覚えることができた」「学歴が無かったので、いつも人の教えを受けることができた」「財産がなく丁稚奉公に出されたので早くから世の中で商人として仕事ができた」そういう風に考えたというのである。
大変素晴らしい話である。

 先の雨の日の傘の話ではないが、物事は考え方次第であるということがよくわかる一例だ。
同様の状況に置かれたときに、ほとんどの人は「大変な目に遭った」「何で自分だけがこんなことに」という風にとらえて、多かれ少なかれ不運を嘆き悲しむ日々を送るであろう。
 だが彼はそうしなかった。マイナスにもとらえられる目の前の現実を、違うものにとらえ直して、おそらくであるが「感謝する」と決めて毎日を送っていたのであろう。
 もちろん類まれなる能力と人並外れた努力で、その目指すところを次々と実現して世界の松下幸之助になられたのは間違いないのであるが、その根底に「目の前の現実への高い解釈力」というべきものがあったことが成功の要因の一つとして存在したことも間違いがないのだと思う。
 だから世界は、彼の思うとおりに、「彼がいつも『感謝する』ことが起こる世界」になって行ったのではないだろうか。

ただ「感謝する」だけで良いのだ。目の前の現実がいかに大変なものであっても、実はこのように現実の解釈を変えることは可能なのである。
そうしてそれを「感謝」の対象にすれば、やがて「感謝したくなる」現実が到来する。

「感謝したくなる」現実が到来する仕組み

 ここで再度、なぜ「感謝する」と次に「感謝したくなる」現実がこのように到来するのか、その仕組みを説明しておこう。

「感謝する」と人が言葉に出すとき、その潜在意識を冒頭で述べたような形で分析すると、それはこういうことになると思われる。
①「有難いなあ」という意識、つぎに②「だから嬉しいな」という気分。
以上だけなのである。そこには何らマイナスの意識が働くことがない。

 ではそのような潜在意識が現実化すれば、結果としてはどうなるのか。
もっとも意識をしていた①の「有難いなあ」が現実化する。また②の「だから嬉しいな」もそれに次いで現実のものとなる。
つまりそれは「感謝するとあなたが言いたくなるような現実」の引き寄せが起こるという事なのだ。

 時々私は脳科学の分野の話を混ぜて説明を試みているのであるが、潜在意識は「否定語」「主語」そしておそらく「具体的な対象となる目的語」を理解しないのではないかと思われる。
「否定語」と「主語」については科学的によくそう言われているが、最後のは私の私見である。また、もちろん現実的な「付帯事情」などはそもそも理解しないであろう。

だとすると、目の前の客観的には良くない事とされる事実について、あなたが松下幸之助氏と同じように、現実の解釈を変えて「感謝する」と真に思えることができた時、
その「感謝する」は、たとえば「あなたが(主語)自分が健康に恵まれなかったことを(対象となる目的語)むしろ良かったこととして(付帯事情)感謝する」と、その時は思考したとしても、潜在意識上では単に「感謝する」という漠然とした意識状態にしかならない。
 
 だからやがてそれが自然に、何か別の現実について、それを「感謝する」と言いたくなるようなものとして引き寄せることが可能となるのである。
「誰が、何に、どうやって」感謝しても、潜在意識としては同じ事なのである。

いつもニコニコ感謝していれば事態は必ず好転する

 ここまで「感謝する」という言葉が最高の現実を引き寄せることについて、できるだけ合理的・科学的な形で説明を試みて来たが、
その中で例として挙げた赤ん坊の話が、実は引き寄せの真実を最も語っているものなのかも知れない。

 赤ん坊は何もできない。
であるにも関わらず、何でも自分が意識した通りに周りが動き希望が実現していく。

それは「根拠のない自信」どころではない「無敵の自信」によるものだ。
そして彼・彼女はいつも天真爛漫に笑い続ける。
もちろん泣く事もあるが、推測するにその心の中には私たち大人が持っているようなエゴによる曇りが全くない。

 私たち大人はいつも思考をし続けている。
 たとえばこんな風に・・・
「ああ、もう日曜日も終わる。明日は月曜日か。辛いな」「動画でも見て少し気を紛らそう」「動画と言えば、部のやつらがこの間オレがお笑い芸人に似ているって言ったな」「本当に不快な奴らだ」「それに比べて経理部は楽そうだな・・・」
次々に関連する事柄に思考が移っていき、無限に連想ゲーム的に思考を浮かべて暮らしている。そしてどちらかと言えば悪い連想や辛い連想に流れがちである。
 思考は1日6万回とも言われ、常に私たちの精神を振り回し続けている。

赤ん坊とは全く違う。
だから私たち大人は引き寄せができないのだ。
でも逆に言えば、赤ん坊のような潜在意識状態を維持できるようになれば、引き寄せがやりやすくなるのではないか。

 それは今並べたような邪念(エゴともいう)を早期に断ち切り、思考をストップすることによって達成することができるだろう。そして無邪気に自分の心を「無敵の自信」に満ちた状態にすればよい。
だが実際には大変難しい気がするかも知れない。

こう考えてはどうだろう。
あなたは、自信に満ちた状態がどんなときに到来するか考えてみたことがあるだろうか。
 それは実は簡単である。何かに夢中でわくわくしている状態がそれである。わくわくしている時、人は「不安」「怖れ」と無縁になり、逆に「自信」「希望」に溢れる状態になる。
 
 このように考えると最高の現実を引き寄せるために、あなたが今行うべきことは、何かにわくわくして「感謝」するということになるのではないか。

つまり、いつもニコニコして無心で何かに感謝していれば、目の前の事態は必ず好転するということなのだ。

「感謝だなあ」「有難いなあ」そう思い続けることが最強の引き寄せの秘訣だ
と言われるゆえんである。

 













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