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佐々岡真司監督に問いたいこと。

どーも鈴木です!

前回の1年以上ぶりに投稿した記事が、想像以上に反響があって嬉しかった。まだ見ていない方は、ぜひ見てもらいたいと思う。

さて今回の記事では、勝手ながら2年前の就任以来ここまで低迷を極めている佐々岡真司政権の批評をやっていきたいと思う。

・佐々岡政権1年目を振り返る

【2020年シーズン】52勝56敗 勝率.481   (リーグ5位)

新型コロナウイルスが蔓延し、未曾有の事態となったこの年。いつも通り、4月前の開幕が予定されていたが、プロ野球だけ開催されるはずもなく、延期に次ぐ延期で最終的には、6月19日が佐々岡政権の開幕戦となった。

6月19日の開幕戦で指揮官は、開幕スタメンの一番打者に来日1年目のホセ・ピレラを起用し、球団史上初の開幕スタメン一番打者ということで、就任早々、話題を呼んだ。

クローザーが完全に固まらないままシーズンが開幕した問題が見え隠れしながらも、6月が終わるころまでは、首位巨人に1.5ゲーム差の2位の位置につけ、まずまずのスタートダッシュには成功したといえる。

このころのカープファンは、就任したばかりの佐々岡政権が勝ち続けるもんだから、2年ぶりの優勝を本気で期待したものだ。

しかし、そのファンの期待がはかなく消えたのはその直後だった。

クローザーが決まらないままシーズンが開幕してしまった問題が大露呈してしまう。

暫定守護神として開幕を迎えた新外国人のテイラー・スコットが登板する度に(?)、滅多打ちを食らうことになる。

特に印象深いのは、開幕3戦目最終回1アウトも取れないまま、サヨナラ負けを喫し、開幕カードでの3タテが懸かっていた試合を落とすと同時にプロ初登板で強力横浜打線相手に好投していたゴールデンルーキー森下暢仁のプロ初勝利の権利も消してしまった試合だ。

テイラー・スコットはその後も、1アウトも取れずにヤクルトの若き主砲・村上宗隆に逆転サヨナラホームランを浴びるなど、ファンとしては悔やんでも悔やみきれないような試合が続いた。

案の定、テイラー・スコットはクローザーを下ろされ、2軍降格をすることになるが、その後も佐々岡監督はクローザー探しに苦労することになる。

佐々岡監督がその後のクローザーとして起用したのは共にクローザー経験のない菊池保則、一岡竜司。決め球や思い切りの良さ、ピンチの時に開き直れる精神力が試合を締めるクローザーとして活躍するには欲しいところだが、ファンとして素人目だが、それが2人に限らずクローザー未経験の投手には、なかったように感じられた。


その後も信じられないほど終盤、特に最終回でひっくり返される試合があったが、最終的には

セットアッパーとして活躍した2018年を彷彿させるまでに復活したヘロニモ・フランスアにクローザーは落ち着くことになる。

佐々岡政権1年目は、シーズン通してBクラスに低迷することになったが、中盤以降、先発陣が神がかったようなピッチングを続け、11試合連続6回3失点以内のQS(クオリティスタート)を達成。

更に、先発陣は7回を2失点以下のHQS(ハイクオリティスタート)の数が12球団1位になるまで安定した。

特筆すべきは、佐々岡監督初仕事となったドラフト会議2020で単独指名に成功し、自らの現役時代の背番号18をプレゼントした形となった森下暢仁が防御率1.91で10勝をあげ、新人王を獲得した。

野手陣では、特例でCSも無くAクラス争いの無い分、大盛穂などの若手を積極的に起用する中で、終盤は勝ち星を増やした。

10月以降を19勝11敗と大きく勝ち越し、終わってみれば52勝56敗の借金4でシーズンを終え、若手の台頭や先発陣の神がかったピッチング等もあり、来季の戦いに向けて大きな望みを残した印象だ。

・今季の佐々岡体制

【2021年シーズン】21勝36敗
(リーグ5位)

今季はメジャーリーグ移籍が囁かれる鈴木誠也がラストシーズンというだけあって、昨年不安のあったリリーフ陣をドラフトで1〜3位まで即戦力投手を指名した他、高額オファーで2019年3A本塁打王のケビン・クロンを獲得するなど球団の今季に駆ける心意気が開幕前からふつふつと感じられた。

開幕すると栗林良吏、森浦大輔、大道温貴の即戦力ルーキー3人衆も戦力に入り、特に栗林良吏は前年不安のあったクローザーに就き、ルーキー開幕から22試合連続無失点のプロ野球記録を作るなど、素晴らしい活躍を見せている。

開幕した直後、チームは打率1位、防御率1位で2年ぶりに単独首位に立つなど、ファンとしては2018年以来の優勝に期待した。

しかしそれが続くわけもなく、良い選手は沢山いるのに、再びBクラスに落ちることになる。
良い選手は沢山いるのに…。

更に、チーム内で新型コロナウィルスのクラスターが発生し、低迷するチーム状況に更なる大打撃を与えることになってしまう。

菊池涼介、鈴木誠也、小園海斗、高橋昂也、九里亜蓮等の主力級を欠いた状況でただでさえ苦手な交流戦を迎えることになったチームは最終的にか2005年の交流戦開始以来NPBワースト記録となる、たった3勝しか出来ずに最下位で2021年交流戦を終え、セ・リーグの順位も最下位に転落することになってしまう。

この最悪のチーム成績の中で、遂に東京五輪野球日本代表の内定選手の発表の日が来た。

カープからは、菊池涼介、鈴木誠也、會澤翼、栗林良吏、森下暢仁の5人が選出された。

5人の選手は、なんと12球団最多だそうだ。

最下位という状況にありながら、12球団最多の5人が選出されている現状に、カープファンが首脳陣に対して疑問を問いかけたくなってきているのは自然な事だ。

ここからは僕なりに、佐々岡体制に疑問を問いかけたいことを書く『佐々岡政権批評』としていきたい。

・批評

僕はこの佐々岡政権批評の中で、カープファンとして佐々岡監督に問いたいことが2つある。

まず1つ目の問いたいことはこれだ。

監督として試合中とそれ以外でメリハリはあるか?

ここまで悪夢のような佐々岡政権下のチーム成績を見てきたが、テレビを通して見ていて、佐々岡監督が努力をしていると感じる事が1つある。

それは、選手とのコミュニケーションを取る事だ。

もちろんどの監督も選手とコミュニケーションをとることを努力しなければいけないし、コミュニケーションは取っていると思う。

しかし下の写真を見てわかる通り、佐々岡監督の場合、そもそもの親しみやすい性格があってか選手間との距離が近く、緒方孝市前監督、野村謙二郎元監督と比べても話しかけやすい雰囲気を持っていると思う。

僕はこれが良いところでありながら、逆に残念な結果を招いている可能性もあると考える。

現監督に比べ、話しかけずらい雰囲気を持っていた野村謙二郎元監督、緒方孝市前監督は監督として威厳があったし試合にももっと緊張感があった。

ほとんどの試合を見ているカープファンなら分かると思うが、今のカープの選手はカウントを数えていないのかフォアボールになっても中々一塁に向かわなかったり、敗戦濃厚の終盤にキャプテンがベンチで笑っていたりと試合の中での緊張感がまるでない。

親しみやすい監督として居る事は、時代が変わった今、むしろ良い事なのかもしれない。しかし、それを試合の上でも引きずる事は、緊張感の欠如を招いているのではないかという事が僕の言いたいことだ。

2つ目の問いたいことはこれだ。

選手それぞれの役割の明確化は出来ているか?

これに関しては、カープが3連覇を達成した時の監督。緒方孝市が著した著書『赤の継承〜カープ三連覇の軌跡〜』から引用したい。

(勝つためには)個々が自分の役割を果たせば良いのである。それぞれが自分の持ち場で、託された役割をきちんとこなすことで、その総和としてチームが機能し、結果的に勝利へと結びつく。これが私の目指した勝利へのプロセスである。

3連覇を経験し、チームの事も考えてプレーしなければいけない中堅組と1軍に定着したばかりで、自分の成績に精一杯な若手組がハッキリと分かれた今だからこそ、この意識が大事だと僕は思う。

役割を明確化していないからこそ、開幕を3番打者として迎えた西川龍馬、1ヶ月後に東京五輪を控える鈴木誠也等の3連覇を経験したメンバーが本人たちができること以上の事をしようとして焦っている様にも見える。

・カープファンとして

佐々岡真司政権の現状を見ると、1年目が4位、今季も49年ぶりに6月に借金15に達するなど、歴史的な低迷ぶりを見せている。3連覇を達成する以前、16年連続Bクラスも経験したカープ。厳しいことを言うようだが、個人的には3連覇を達成した緒方政権下の選手を多く引き継いだ中でのこの低迷。今までの低迷してきたカープの監督とは話がまだ違うだろう。しかし、監督は現役時代にFA権を取得した際、「FAは好きな球団に行ける権利、ずっと好きな球団でプレーしている自分には関係ない」とコメントをした。こういう考えの人をカープファンが応援しないわけが無い。現状、いつ監督更迭の報があってもおかしくないようなチーム成績だが、若手軍擁する佐々岡カープの今季の逆襲に期待したい。

・終わりに

復活第2弾の記事でした。今の弱い佐々岡カープに思うことを全部書いたつもりです。良かったらいいねとフォローお願いします🙃

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