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2015年8月の記事一覧
別府というまち -よどみあう、まざりあう、そこにはもう一度、何かがある-
わたしが生まれた大分県の別府市という町は、温泉がたくさん湧いていて、町のあちこちで湯煙がたちのぼっている。
あと、それから、坂が多い。方角は東西南北よりも、「上」とか「下」をよく使う。
海がある方が下で、山がある方が上だ。
中学、高校生の頃、10号線沿いの港町にある実家から、徒歩でひたすら坂を上って山の方面へと向かっていく行きの通学路を疎ましく思っていたけれど、
帰り道にそれは逆に海へと続く