上半期の10選(2020年)

タイトル通り個人的なベスト10曲を選んでみました。

「10曲」とはありますが、選んだ曲が入っているアルバム・シングル自体も良い曲が揃っていますので是非聴いてみて下さい。

選ぶにあたっての縛りは昨年末同様以下のように設けています。

1.選曲対象は2020年1月1日~2020年6月30日までに発売

2.上の日付については配信限定を除き本配信・CD等媒体での正式なリリース日とする。(フラゲ日は含めない)

3.同一シリーズ・アルバムから複数曲選曲しない。(アイマスシリーズの場合はコンテンツ毎に1曲ずつ)


Rondo without Answer @Frontiers/DEZOLVE

作曲・編曲:友田ジュン

推し曲は「Rondo without Answer」。曲名にある「Rondo」のようなクラシカルな成分がありつつ美しい楽曲。中盤のGt.北川さんのギターメインパートは聞きほれてしまいます。
そして終盤の変拍子パートは演奏レベルの高さに脱帽。いや凄すぎる。


開幕曲に相応しいサウンドの「ASTERISK」、やなぎなぎさんのvoが映える「re:fruition」(Instrumentalの歌うギターもまたカッコよくてお薦め)、異国情緒あふれる「Hidden Sanctuary」等フュージョンをベースにしつつも色々なジャンルを内包しており尚且つ聴きやすい。

個人的には上半期のベストアルバムと自信を持って言える1枚。
本作を契機に彼らの過去作やルーツと思われるT-SQUARE、DIMENSION,CASIOPEAを辿ってみるのも面白いかも。


yours @yuanfen/鹿乃

作詞:鹿乃 作曲・編曲:田中秀和

アルバムの収録曲全てをMONACAの田中秀和氏がプロデュースされており、アルバムを通して聴いた時の流れが美しい。


推し曲は「yours」。リード曲の「午前0時の無力な神様」・「光れ」とキャッチーな曲が続いてからの初っ端からのシリアス感。鹿乃さんのウィスパーボイスも良いアクセントになっており、ギャップでまずやられてしまいますが、後ろのinstrumentalもプログレチックで素晴らしい。

演奏陣もPf:伊賀拓郎、Gt:堀崎 翔、Ba:小栢伸五、Dr:山本真央樹(敬称略)とあまりに豪華な面々が揃っています。他の楽曲の質も高く、
シューゲイザー的なサウンドが印象的な「漫ろ雨」
アルバム中屈指の独特な雰囲気を纏う「罰と罰」
個性的な面々を纏める「エンディングノート」
と聴きどころ多数。間違いなく上半期のベストアルバムの一角。

mist @シスターシティーズ/早見沙織

作詞:早見沙織 作曲・編曲:横山克

上半期屈指の「上質なポップスアルバム」と形容したくなる1枚。


推し曲は「mist」。アンビエントな雰囲気が漂い、早見さんの声が心地よく混ざるサウンドがなんとも魅力的。個人的には劇伴作家の印象が強い横山克さんのプロデュースによるものだからなのだろうか。


他曲もシティポップ的な「yoso」、Voに寄り添うようなギターの音色が心地よい「ザラメ」、少し昔の歌謡曲の雰囲気を醸す「遊泳」、密かに早見さん楽曲に多いゴスペル風味な「PLACE」と5曲のみではありますが実に濃密。
田淵さん、NARASAKIさん辺りは普段の作風と比較するのもお薦め。


躍るFLAGSHIP @THE IDOLM@STER CINDELLA MASTER 3chord for the Dance!/Various Artists

作詞:只野菜摘 作曲・編曲:BNSI(ミフメイ)

近年のデレマスはダンス系楽曲の質が高いと感じているのですが、その極北と言っても過言ではない1枚。


特に「踊るFLAGSHIP」はヤバい。初っ端のセリフ、襲い掛かってくるようなサウンド、連作ゆえの想像を掻き立てられる只野さんの歌詞。選抜の面々もまた良し。昨年の「バベル」に引き続きなんちゅう曲をリリースしてくれたんだミフメイさん...


他曲も壮大なエレクトロサウンドであるAthanasia、イノタクさんらしい幸福感に包まれる「ミラーボール・ラブ」と抜け目なし。ストリーミングでの配信がないのが実に惜しい(アイマス曲全般にいえることでもありますが)。


Dye the Sky. @THE IDOLM@STER SHINY COLORS GRADATE WING 01/シャイニーカラーズ

作詞:烏屋茶房 作曲・編曲:ヒゲドライバー

サビに向かって力を溜め、サビでの解放感が絶妙な283プロらしい1曲目のシャイノグラフィもまた魅力的なのですが、Dye the Sky.をより推したくなってしまう。


これまでの彼女達の全体曲の詞とは明らかに様子が違い強めな語尾かつ静かに心の中の炎を燃やすような熱量を感じるサウンド。イントロ&間奏部分のインストがまた堪らないんですよね。個人的にヒリヒリとしているのだけどある種の神聖さを感じるのです。


シャニマスは下半期にユニット曲が集中、既にゲーム内で実装されている2曲はノクチル「いつだって僕らは」&イルミネ「Twinkle way」と共に良曲なので恐らく下半期の選曲に際して激戦区となりそうな予感...


vilenmua @せめて空を/釘宮理恵

作詞:riya 作曲・編曲:長田直之

上半期屈指の癒し系アルバム。唯一無二の釘宮さんの声に合わさる穏やかな音色と楽曲。ただただ心地良い...


推し曲は「vilenmua」。独特な浮遊感のあるサウンドがなんとも堪らない。


今すぐに @Agapanthus/麻倉もも

作詞・作曲:藤田麻衣子 編曲:KOUTAPAI

麻倉さんのキュートな声を生かした楽曲が多く(トキメキ・シンパシー、Twinkle Loveを筆頭に)それだけでももうたまりません。


が、推し曲は「今すぐに」。彼女のソロ曲の中でも最もシリアスな曲と言っても過言ではないはず。藤田麻衣子さんの詞とメロディに乗るのでいやもう素晴らしい。キュートな声故に高音域に注目が行きがちですが、中低域もまた魅力的であることに気づかされる曲でもあったりします。


Last Season @歩いていこう!/東山奈央

作詞・作曲:倉内達矢 編曲:松本良喜

表題曲のミディアムポップもまた良いのですが、推し曲はc/wの「Last Season」。シティポップな曲調がやや低めな声を出すときの東山さんの歌声との相性が絶品。バラードと並び東山さんのもう一つの真骨頂と言えるでしょう。この曲が好きになったらデレマス川島さんの2曲目「Dreaming of you」もお薦め。


そして3曲目「Lost Thorn In My Side」はまた変わりダンサブルな曲。
...とシングル1枚でそれぞれ違った魅力を感じることができます。
個人的には「Lost Thorn In My Side」が収録されている「アーティスト盤」を是非。※配信ではアニメ盤収録のFLOWERも聴くことが出来ます


かけだしのモノローグ @Start me up/かけだしのモノローグ/BATON=RELAY

作詞:zopp 作曲:小内喜文 編曲:前口渉

1stEP。同時期にプロジェクトが始まった2次元アイドルモノが多いですが、凄く聴きやすい楽曲が揃っていると感じます。


ユニット曲を選ぶか良い意味で難儀しましたが、全体曲の「かけだしのモノローグ」を推したい。
「始まり」を意識したキラキラ感や気持ちの良い疾走感が王道ながら大好きすぎる。前口さんの安定感のあるアレンジも絶品。


ユニット曲もVoで聴かせる「金糸雀」、王道アニソンな「Daylight Sinfonia」、
王道と思わせながらInstrumentalの随所髄所が地味にファンキー感がある「四月のDreams come true」、元気印な面々が揃う電波曲と思いきやスカ感あふれる「ビバフィーバーバンビーナ」と聴きやすいだけじゃないぞ!という実に好物な1枚。

あれから @愛がゆえゆえ/あれから/Various Artists

作詞:大槻ケンヂ 作曲:NARASAKI 編曲:特撮


1曲目の「愛がゆえゆえ」も重めのサウンドに乗る優しいオーケンさんとたんてい事務所の歌唱が不思議な心地良さを感じて良曲なのですが、
絶望先生を観ていた身としてはやはり「あれから」を推したい。

初っ端からのヘビーなロックサウンドでああ、絶望先生が帰ってきたと思わず感動してしまう1曲。
しかし何と言ってもこの曲は歌詞が良い。絶望先生放送当時に学生だった方には刺さるでしょう。最終盤の叫びにも近いオーケンさんと絶望少女たちの歌唱にはグッと心に来るものがあり、何度聞いても色々な感情が込み上げてきてしまう。



最後に、Spotifyプレイリストとしてまとめました(アイマス系除く)ので興味があれば是非。

Spotifyプレイリスト


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