『圭介』 〜1997年 顔が全然タイプじゃない男〜 vol.1 (ゲイ小説)
『モテ』は自信から生まれるのかもしれない。
ロンドンでうっかりミステリアス・アジアン・ビューティ枠(目が細いだけ)にすべりこんで、それなりにモテ人生を満喫していたら、日本に帰国後もそこそこモテるようになっていた。
10代のころは、あんなにパッとしなかったのに。
日本で『中田英寿』が流行っていたのも大きかった。
似てる、ともてはやされることもあった。
相手の部屋に行ったらサッカーのユニフォームが用意されていたこともあった。
だけど、どんなにモテても、僕の体には10代のこ