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『圭介』  〜1997年 顔が全然タイプじゃない男〜

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真文、24歳。 4番目に付き合った人は、髪が薄くて顔が全然タイプじゃないけど頭が良くて会話するのが楽しい人でした。
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『圭介』  〜1997年 顔が全然タイプじゃない男〜 vol.2 (ゲイ小説)

見た目はまったくタイプではなかった。 だけど、圭介という人は会話をしていてすごく楽しい人だった。 なにより頭の回転が速い。 頭の回転の速さなら僕も自信があったけど、圭介の方が段違いに速い。 しかも、少しでも言葉を濁したり取り繕ったりすると「本当はそうじゃなくて、こう思っているのでしょう?」と見抜かれる。 圭介は本当に頭が良かった。 さらに圭介の視点は、いつも圭介だけの視点だった。 世界中の誰にも見えていなくても、圭介だけには見えていることがこの世にはある、と確信できるよう