『圭介』 〜1997年 顔が全然タイプじゃない男〜 vol.4 (ゲイ小説)
「えっ!!!」
圭介に出会ったあの夜、僕と一緒だった友達が、椅子ごとひっくり返りそうな勢いで驚いていた。
「付き合うって、あの人、真文のタイプじゃ全然ないじゃん!」
「でも、一緒にいてあんな楽しい人、今までいなかったよ」
「そんな?」
「すごい頭が良くてさ、話してるとこっちまで賢くなっていく気がするの」
「いや、でも…すげえ…すげえ禿げてたけど?」
「男性ホルモンが強めなのかもね。セックスも結構強めだったし、ふふ」
「やったの?」
「やったよ」
「キモッ!」
「失礼な!」