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サクちゃん聞いて!!(後編)

前編はこちら







流行りものを毛嫌いしてたツケがここで回ってきたと思った。





こんなことなら友達とのオンライン飲みでzoomを利用してればよかった…!






サクちゃんと話せるのはたった90分。

1分1秒話せない時間があってはならないのだ。





焦って色んなボタンを押しまくってると、


「大丈夫?きこえる?」


と、まるで天使のような優しい声が聞こえた。


たまたま触ったボタンの運が良かったらしい。




安堵した私は思わず、

「綺麗な人って声も綺麗なんですね」

って言いかけたけど、

初対面でそれは何だか失礼かと思い飲み込んだ。




ロスタイムおよそ1分。
私とサクちゃんの雑談がやっとはじまった。








たわいも無い世間話から、
仕事の話、
恋愛の話、
病気の話……色々聞いてもらった。


サクちゃんは聞き出すのがマジで上手い。
私の「本当に」話したいことを感じ取ってくれて、そこを中心に興味をもってくれて話を聞いてくれる。かゆいとこに手が届く感じ。




最初は敬語だった私も途中からは「サクちゃん聞いて!!!」と、めちゃくちゃタメ口でキレてた。


そんな私にサクちゃんは「なにさ笑」と、まるで長年付き合った親友のように答えてくれた。

あれは本当に彼女の才能だと思う。

















以下、サクちゃんが教えてくれた考え方?価値観?物事の捉え方?の一部をご紹介しますね。





サクちゃんの著書に書いてあるんだけど、

過去を見る(見てしまう)能力や、過去の出来事はそのままでも、引っぱられすぎるきとなく未来を見据えるためには、過去の見え方をかえるために、メガネを取り替える必要がある。


過去も自分も変わらないけど、メガネはなんどでもとり替えることができるし、どんどんいいものに更新することができる。


らしいんよ。

そんでサクちゃんは私に、たった90分の間にたくさんのメガネを教えてくれました。



本当に私は今回の雑談を一生忘れないと思う。




①3つ以上の変化は自殺してもおかしくないくらいのストレスがかかってる



これは凄く衝撃だったけど、それ以上に納得した。



結婚や出産といった一見幸せに見えるライフイベントでも3つ以上重なるとひどくストレスになるらしく、私はそれで自ら命をたった人も知っている。



そしてここで重要なのが、3つ以上の変化が自分の身に起こっている時は、大きな決断をしないこと。



私は雑談当時、卒業、引越し、就職といった変化の中で、さらに転職や人間関係の変化を求めていた。


これは学生時代からの癖みたいなもので、変化したてホヤホヤのときにさらに変化を求めてしまうのは自覚してた。

「これでいいのかなぁ」って悩むのはしょーがないよね。


そんな私にサクちゃんは「身体が慣れるまで新しい変化の決断はしない方がいい」という、アドバイスをくれた。


雑談してから半年ぐらい経っちゃったけど、あの時新たな決断をしなくて本当によかったなぁって思う。

なんで幸せな状況を自ら手放そうとしてたのか今では不思議だけど、 自分が何しでかすか未だに自分が1番よくわかってないんだよね。笑



だから、もし今これを読んでくれてる人の中に、今年の春から大きく環境が変わる人がいるなら、

自分の身体が慣れるまではちょっとした不安と一緒にすごしてほしいって思う。


でも辛かったら今すぐ逃げほしい!!!
苦労と我慢は違うよ。


私もまだまだ不安です。一緒にがんばろ。




②「楽しそう」と「楽しそうにみせる」はちがう


ご時世、人に実際に会える機会が減ったからこそ、色んな情報がSNSを通して入ってきた。

特に大して仲良くない(今までの関わり的な意味で)人たちの楽しそうな情報を受け取るのは、本当にしんどかった。

うまく動けない(ご時世と体調)からこそ、充実している人を見ては勝手に嫉妬をしてしまっていた。


そんな私に「楽しそうと楽しそうに見せるは違う」ということ、「楽しそうな人を見て嫉妬するより、本当に楽しいのかな?って疑問に思う方がわかった気になるより優しい」ということを教えてくれた。



私は本当に本当に想像力豊かマンなので、

「きっとこの人は何もかも充実していて、悩みなんかなくて、私のことなんか覚えてなくて……うぅ……」

みたいな被害妄想が凄くて。
うつっぽい時だけなんだけど。


でも冷静に考えて、そんな人間おらんよね。
や!わかんない!世界のどこかにいるのかもしれないけど、私はまだお会いしたことない!!!


そして、案外私が勝手に嫉妬しまくってた人たちの方が、私のことを気にかけてくれてたりしたんだよね。


勝手に想像して決めつけるのは、相手にとっても自分にとってもいいことなさそう。これからは、ちゃんと自分の目と耳で確かめたいって思った。

何事も実際やってみないと分かんないもん。



サクちゃんがこのメガネを教えてくれてから私は、圧倒的にSNSを鵜呑みにすることが減ったし、何だかそもそもSNSを見る機会が減った気がする。






③「学生時代が人生で最も楽しい」は気にしなくていい


これはすごく安心した。

我ながら波瀾万丈な学生時代を過ごしたと思っているので、それが人生のピークとか悲しすぎる。


「学生時代が人生の夏休みだ」っていうのは、現状に満足できていない大人が言ってるだけだと思うと良いらしい。



別に思うこと自体は悪いことじゃないと思うんだけど、それを聞いた学生たちは社会に出ることがまるで地獄みたいに感じちゃうじゃん。(私がそうだった。)


学校があまり好きじゃなかった私にとっては、
これより地獄なの!?状態。

人生100年時代だよ。そんなんやじゃん。





もちろん自由に使える時間はぐんと減るし、そばに居てくれた友人たちはバラバラになっちゃうし、


お金を稼ぐのは大変だし、社会人の謎ルールに従うのは癪に障るときもあるけど、

それでも何もかも不安定だった学生時代より、ちゃんと自分の足で立って生きてる気がする。
自分で稼いだお金で食べるごはんは本当においしい。



「あの頃の方が楽しかった」って思える思い出があるのはとっても素敵なことなんだけどさ。

どうせ、あの頃には戻れないんだから。


いま、あの頃を超えるにはどうすればいいかを一緒に考えようよ。






いくつになっても「今がいちばん楽しい」って言える大人になりたいなぁ。






④進むことはしょうがない



雑談当時、去年の夏やね。

人間関係でわちゃわちゃあって、毎日ほんとうに調子が悪くてさ。泣きながら会社行ってた。笑




それ以外にも、学生時代の友人たちとか、それこそ家族とかともさ、なんかだんだん気が合わなくなるというか、気が合わなくなるわけじゃないんだけど、う〜ん


「あ、この人と私はもう別の時間を生きてるなぁ」って思うことが増えてきてさ。



サクちゃんはそんな人間関係を「もとには戻るのは難しいし、進むことはしょうがない。でも0か100かじゃなくて、新しい関係性を作ればいいよ。」って言ってくれた。


何がいいって「しょうがない」って表現がいいよね。「進もう!進まなきゃだめだよ!」 じゃないんよ。



サクちゃんの言う通り、当時悩んでた人間関係はあの頃よりずっと良いものになったし、それ以外の友人や家族とも何だか雑談前より仲良くなれた気がするんだよね。



大切に思ってるから、これからも関係を築きたいと思ってるから、不満や違和感は言い合いたい。言わないことが優しさだと思ってたけど。


言い合って壊れてしまう関係もあるんだろうけど、 壊れた原因を一緒に考えれれば、壊れる前より良い関係になれるんじゃないかなぁ。


それに気づかせてくれたサクちゃんってほんとに凄い。





















などなどなどなど、

これ以外にもサクちゃんは私に沢山のメガネを教えてくれました。


90分は本当にあっという間で、でも私の聞いてほしかったことはしっかりすべて話し終えてた。

それでも楽しかった時間が終わるのはやっぱり寂しく、少ししょんぼりしていると、





実はサクちゃんと今まで雑談したことがある人たちが集える場を作っていると教えてくれた。(なんと今、実装中で私も参加中)


なんて素晴らしい…!
たった今、雑談の虜になった私には最高の話だった。

サクちゃんは「人類の雑談量を増やす」という野望があるらしい。

私も大賛成だ。



「じゃあまた、そこで会おうね」と画面越しに手を振るサクちゃんはやっぱりとても美しかった。















雑談をした前と後では、世界は何一つ変わってないのだけど、

それでも窓の外の空はより青く見えたし、呼吸も深くできた (気がした)。








おわり








私の人生が変わった1冊。
全然貸すけど、読みすぎてボロボロです。笑





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