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電子レンジとお店と希望

最近は温かい飲み物を飲みますが、温かい飲み物を本当においしく飲める時間は本当にほんの一瞬だなと思います。
一番いい状態を過ぎたあとはなんかぬるい微妙な感じになります。そうわかっていてもいつもコップに並々注いでしまうことがよくないのかもしれません。
この家に置いてあった電子レンジを好きに使っていいと大家さんに言ってもらったので、最近は冷めたらレンジで温め直して飲むこともあります。
20歳くらいの頃実家のレンジが壊れて以来、レンジのない生活を送っていたので、無いなら無いで何も不便には感じないのですが、あったらそれなりに使えます。
レンジの話は、まぁ、いいか。

ようやくお店を開けるための最初の告知ができました。
家を借りて片付けを始めてからちょうど半年です。お店を開けるとなったら1年とか、もっと長い時間をかけて準備する人もたくさんいるのでしょうが、自分にはすごく長く感じました。
準備といっても、内装などは最初から手を加える部分は大体決まっていて、それもありがたいことに協力してくれる人もいて、やってしまえば本当にあっという間だったのですが、自分たちの店というものをどんな形に落ち着かせるか、どんな形態の店にするかということを考えるのがとても難しかったように思います。
よくよく考えればこれを売りたいから店をやるとか、こういうサービスを提供したいから店をやるとか、そういうのが店を始める動機として一番普通のことなのだな最近ようやく気づきました。
わたしはそうではなくて、これは以前にも書いたかもしれませんが、店をやってみるということをやってみたかった、言ってしまえばお店屋さんごっこのようなことをしてみたいと思っていました。なんとなく、お店をやったことがあるという期間が自分の中にあるのはおもしろいなと思ったからです。
ゆうこさんはそれとはまた違うとは思いますが、これのための店だ、というのが無いことは共通していました。共通していたのは、店という場所を利用して自分の生活を徐々にでも自力で進めていくという目標だけだったと思います。
わたしたちは一緒に住んでいるので、話をする時間だけはたくさんありました。でもいつも何となくまとまらないまま話が終わり、まとまったと思っても寝て起きると、やっぱ昨日の話はさ、となんか違う気がして話が0に戻ることもお互いよくありました。
こういう風に悩むことになることはあまり予想していませんでした。店を作ろうと決める以前からSHOP編集は不定期に活動をしていて、場所を作ればそれがもっとやりやすくなるだろうということだけを考えていたからです。
店を作ることは、「お店作っているんですね!」と人から言われるなんかキラキラしたテンションとは違って、自分にとってもっと気楽でなんでもないことだったのですが、時間が経つほどだんだん難しく感じるようになりました。
それでもえいやといろんなことを決めました。
本当にえいやという感じでした。これ以上頭の中だけで考えていくと、もう「店」ということを口に出すのも嫌になっていくだろうと思っていました。
せっかく告知をしたというのに長々ネガティブなことを書いているようですが、そういうわけではありません。ただそういうことだったなぁとやはり冷めた飲み物を飲みながら夜更かしをしているだけなのですが。
その都度やりたいことをやっていく場所として、まず自分たちが楽しめる場所でありたいと思っています。
それと、この場所に来ると少しでも楽しいことがあるという状態を作っておきたいと思いました。
外から見ると優しくないというか、まだまだわかりづらいお店かもしれないですが、しかもひとまず予約制でスタートするなどますますわかりづらいと思いますが、これからお店でやること一つ一つが積み重なったものでなにか見えてくればいいなと思っています。
早速予約をしてくださった方もいて本当にうれしいです。
もう少し今回の企画の中身をお知らせしていきたいので、Instagramをたまにみていただけるとうれしいです。

楽しいことがある、という、そういう言葉は自分にとってはすごくストレートで新鮮な言葉だなと思います。
最近唐突に、抽象的なことですが、希望とか愛とか、そういうことを信じていいんだということを思い始めました。
信じることで生まれる力があるんだと思い始めて、そのように行動したり言葉を使ってみたいと思うようになりました。
そんなおおげさなことではないのですが、お店は楽しいという希望がある場所でありたいと思っています。

いろんなことが自分には難しく、いつも考えの途中です。





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