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「顔面神経麻痺に対するリハビリテーションの進め方」を読んだ
耳鼻科医院にて「顔面神経麻痺」と診断された後、先生から「この論文を読んで表情筋のマッサージに取り組んでください」とのメールが届いた。とても学びの多い論文だったので、概要をメモ。
読んだ論文
「第 121 回日本耳鼻咽喉科学会総会シンポジウム」顔面神経麻痺に対するリハビリテーションの進め方 ~エビデンス・保険診療の概要・診療チームについて~
概要
顔面神経麻痺には、主に「Bell 麻痺」と「Hunt 症候群」の 2 種類があり、Bell 麻痺の重症例や Hunt 症候群では予後不良例、つまり後遺症が残ることがある
主な後遺症として、麻痺の残存、病的共同運動、顔面拘縮が挙げられる
その予防のためには、各種表情筋に対するストレッチ・マッサージや、病的共同運動の発現予防のためのリハビリが重要となる
顔面神経麻痺の主な後遺症
麻痺の残存、病的共同運動、顔面拘縮などがあり、発現時期もそれぞれ異なる。
麻痺の残存 - 麻痺が残る。最も発症頻度が大きい。
病的共同運動 - 例えば、口を動かすときに眼が閉じてしまう。発症後 4 - 12 ヶ月後に発現する。
顔面拘縮 - 顔面の表情筋が収縮することにより、「顔面のこわばり」が生じ、また顔面をリラックスさせた際にも左右非対称となる。発症後 6 - 10 ヶ月後に発現する。
リハビリ 1: 表情筋に対するストレッチ・マッサージ
表情筋の拘縮予防のため、表情筋に対するストレッチ・マッサージを習慣化することが重要である。
前頭筋、眼輪筋、頬骨筋、口輪筋、広頸筋などの表情筋に対して、ストレット・マッサージを行う
発症初期はさまざまな方向に行い、筋収縮がしっかりしてきたら筋線維に沿った伸長をすること
1 回 10 分、1 日 3 セット以上
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参考
![](https://assets.st-note.com/img/1662014935958-thdoOXgYgk.png?width=1200)
リハビリ 2: 病的共同運動の発現予防
口を動かすと眼が閉じてしまうような後遺症の予防のために、発症後 2 ヶ月程度から習慣化することが重要である
表情筋に力を入れず、眉も動かさないようにして、目を見開く
目を見開くことの 3 秒間保持を 10 回 1 セットとして 1 日に 3 セット以上
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