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せっかくなので書いてみる。「WINGED GEAR」バージョンアップ後記

せっかくnoteにアカウントを持っているのに長年眠らせているので、Twitterに書くには長くなるようなことをこちらで書いていくことにしたいと思いました。

ちなみにこの記事は、某コーヒーショップで、先日衝動買いしたポメラDM30を使って書いていたりします。
単に出先に持ち出して、ノマドワーカーごっこをしてみたかっただけです(笑)

そんなわけで、特に今どうしても書きたい!ということもないのですが、せっかくなので、年明けにリリースした「WINGED GEAR New Version」について。

遊んでいただいた方からはおおむね好評で、「もぐらゲームス」様のサイトでも好意的なレビューをいただいています。http://www.moguragames.com/entry/winged-gear-new-version/

ゲームの内容紹介は上記レビューに詳しいので参照してもらうとして(余談ながら、レビュー内で「ゼルダの伝説の地下迷宮みたい」とあるのですが、作者である私がイメージしたのもまさにそれだったりしますw)、そもそも2004年にリリースしたゲームを、どうしてこのようなタイミングで大幅バージョンアップするに至ったのか、そのいきさつについてちょっと記しておこうと思います。

まず端緒となったのは、きわめて個人的な事情ながら、自分が新しいノートPCを買ったことでした。
これまで頑なにWindows7のデスクトップPCを使い続けており、特に不満もなかったのですが、作業用にノートPCも欲しくなり、昨年夏頃にWindows10搭載のノートPCを購入。
そのPCのパフォーマンスを試すべく、戯れに「WINGED GEAR」を動かしてみたところ、強制的にフルクリーンになる仕様も相まって、思うようなパフォーマンスが得られませんでした。

このソフトはHSPというプログラム言語を用いて書いているのですが、2004年当時、WindowsPCで本作のようなアクション系のゲームをHSPで作ろうとすれば、マシンスペックからもDirectXを用いたフルスクリーンモードで動かすのが常道でした。
しかし、マシンスペックが飛躍的に向上した現時点では、本作のような2D描画のみのゲーム(さらに言えば本作では、拡大縮小や回転も一切行っていない)であればウインドウモードでも十分な速度で動作させられること、さらにはDirectXのバージョンが足枷となってきちんと動かない環境があることも考えると、今の環境でウインドウモードで動作するよう作りなおせば、改めて遊んでもらえるのでは、という思いに至ったのでした。

本格的にとりかかったのは昨年秋頃からで、当初は描画部分とBGM演奏、効果音発生部分を現行環境に合わせて書き換えるだけのつもりで作業をしていました。
しかし、それらの作業が完了し、先述のノートPCでもきちんと動くようになったものを久しぶりに自分で遊んでみると、敵が堅い、部屋をクリアしたあとに残ったアイテムをわざわざ拾いに行くのが面倒くさい、パワーショットとワイドショットの性能差が大きく実質パワーショット一択になっている、といった、時間をおいて客観的な視点で遊んだからこそ浮かんできた素直な感想(というか不満)もあり、だんだん欲が出てきて、せっかくの機会だし手を入れてやろうか、となっていったのでした。
さらに年末年始に久々に会った友人達と二人同時プレイのテストプレイを行うこともでき、その場で得たアドバイスから、それまで最大4倍だった敵の得点が最大16倍となるようなフィーチャーも盛り込むなど、地味だった本作がちょっとだけ爽快感を増して生まれ変わるに至ったのです。

作者の好みがこれでもかと反映された80年代風味なストイックな作品であることに変わりはないのですが、どの修正点も総じてゲームプレイを面白くかつ快適にする方向に作用しており、アクション・STG好きには是非とも遊んでもらいたいな、と手前味噌ながら思うのでありました。
特に、部屋クリア時のアイテム自動回収はプレイフィールを相当快適にできたし、敵の得点最大16倍は無理に狙わなくてもデメリットはないため、初心者へのとっつきやすさを阻害することなく、さらに上を目指す上級者へのアピールになったと自負していたりします。

できれば、環境がある人には2人同時プレイもやってみてほしいなあ。2人同時プレイって、実装もテストプレイも地味に面倒で、その割にはあまり遊んでもらえなくて、作者としては労多くしてなんとやら、なのですよ。

話は変わって、2005年にリリースした拙作STG「Sonic Sisters」も、WINGED GEAR同様、環境によってはうまく動作しない可能性を孕んでいるため、現行環境に合わせたバージョンアップを目論んでいたりします。
もっとも、ゲーム内容にどこまで手を入れられるかは未知数ですので、あまり期待せずに長い目で見守っていただけると幸いです!

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