全日本リレー2023

神奈川県チーム 2走 DISQ

DISQ以外のことを先に。
ミスの要素が無いコースを無難にミスらずこなしたという感じだった。そういう意味では、ナビゲーションとしては悪くはなかった。
フィジカルは足りなかった。小牧・南河と秒差でチェンジオーバーを受け、南河は引き離したものの小牧にはリードをつけられた。序盤にパターン差で抜かれたのはいいとして、そこからは差がじりじり開くのを止められず、苦しいレースだった。単純にキロ当たり5秒くらい負けていたような気がする。自分は平地が速いタイプなのに、今回のコースで小牧に負けていたら話にならない。前週のマラソンの疲れはあったけど、特別コンディションが悪かったわけではない。本当にベストコンディションで臨めるレースなんて1年に何回かしかない以上、言い訳にはならない。

DISQについて。
22番コントロールを飛ばした。21からの脱出時点では22に向かっていたものの、先読みをしている間に頭が23に飛んでしまった。遠く前を走る小牧が22のほうで川を渡っているのは認識していたが、ルートチョイスとして大きい橋を選んでしまった。
結城さんが本庄を抜いて1位で帰ってきたときは泣きそうだった。応援できなかった。結城さん、田邉さん、すみませんでした。神奈川県チームのME優勝も、結城さんの男子史上初の4冠も1人で潰してしまいました。2人とも器が大きすぎて、俺が悪いのに却って気を遣わせてしまいました。

田邉さんも結城さんも、来年一緒に走ろうと言ってくれてまた泣きそうだった。12月の四季のさとで必ずリベンジする。

どうしたらDISQしないか。後で読んだら的外れかもしれないけど、いったん今思っていることを書く。
今回に限らず、重要レースでのDISQ率が高すぎる。特に全日本。全日本リレーでのDISQは今回で3回目で、個人戦も合わせると通算5回目。今回は優勝を逃してるし、2021年の全日本ロングはペナがなければ3位相当だった。
5回のうち、4回がポストスルー。1回が隣ポ。
隣ポはポス番を確認すれば防げる。それから、隣ポを取ってしまうということは地図上で現地を勘違いしているということなので、ナビゲーション力が上がれば確率を下げられるものでもある。
ポストスルーの防ぎ方がわからない。2019リレーはランク1上のコントロールが地図上で目に入らずスルー。2021ロングは一度正しいコントロールへ脱出したものの、「これはさっきとったコントロールだった」と勘違いして次のポストへ向かった。2023ミドルは会場近くのコントロールが地図上で視認できず。2023リレーは上述の通り。そもそも見えていないケースと、最初は見えていたのに途中で頭が次に飛んだケースがある。
よく言われる対策としては、「前後のポス番とセットで覚える」とか「コントロール番号を数える」とかがある。実際これらでDISQ自体は防げるだろうけど、飛ばしたことに気が付くのは次のコントロールに到着したタイミングになる。仮に気が付いたとしても、多くの場合レースは終わっている。
方法論としての対策が思いつかない。「常にDISQしないように気をつける」とかしか。せめてもう少し細かく言うと、「実行中のレッグ線とその終点がどこかを常に意識する」とか。まずはこれを普段から意識して、無意識でできるまで刷り込むしかないのかもしれない。
「DISQ対策はメンタル面の反省にしか帰着しない」ということも稲毛さんに言われた。精神論だけで解決するのはあまり好きじゃないので方法論から考えるけど、これも事実だと思う。心に余裕があればDISQはまず起きないだろう。全日本みたいな精神状態で走る練習をすべきかもしれない。普段から殺意を持って走ったほうがいい。
あとは結局、オリエンテーリングが速くなればいい。仮に今回自分が小牧に対してリードを広げている立場だったら、体力的にも心理的にも余裕があっただろうし、ポストスルーもしなかったんじゃないかと思う。自信が無いから焦るし、体力が無いから視界が狭くなる。
オリエンテーリングについて考えるとき、思考がフィジカルに寄っている自覚はあるけど、フィジカルで負けていてレースで勝てると思えないのも事実。ミス待ちでは強いオリエンテーリングはできない。フィジカルで小牧に負けていることこそが原因、という考えに行き着く。

過剰にごちゃごちゃ言うのはむしろ良くないと思うので、これ以降DISQの話はしない。
最近、オリエンテーリングでいいところが無い。マラソンが速かったりOMMが速かったりするのは嬉しいけど、本質的に意味は無い。自分が結果を出したいのはあくまでオリエンテーリングなので。全日本リレー2022やCC7 2023は勝てたけど、あれは自分の力ではない。勝たせてもらっている。今回も勝たせてもらうところだったけど、それすら潰してしまった。
2024年度は結果を見せられるように取り組むしかない。

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