2022年J1リーグ第15節 横浜F・マリノス-京都サンガF.C.

上位陣との試合が続く京都。今節は横浜FMとのアウェイゲームに臨む。

試合前雑感

横浜FMとの対戦で印象的なものといえば、やはり2011年の天皇杯準決勝だろう。
山形や鹿島を破り準決勝に駒を進めた京都は、この試合でもドゥトラの直接FKなどで得点を奪い、2-1でリードし、2度目の決勝進出を手中に収めようとしていた。
しかしアディショナルタイムに大黒将志にゴールを許し試合は延長戦へ。
こうなると地力に勝る強豪チームが流れを持っていってしまうのが常だな…と思っていたが、リードを奪ったのは京都だった。久保裕也が勝ち越し点を決めると、さらに前がかりになった横浜FMにカウンターをしかけ、久保の突破から駒井善成がダメ押しゴールで試合を決定づけた。
まさに激戦と呼ぶにふさわしい壮絶な試合だった。

スターティングイレブン

京都サンガF.C.

前節から5人を変更。GKには若原智哉が5節以来の先発出場となった。

横浜F・マリノス

前節から6名を変更。前節唾吐きにより退場したアンデルソンロペスは6試合の出場停止処分となったため当然この試合も欠場となる。

ゲーム所感

完敗。感想としてはまさにこれに尽きる。
横浜FMは全てにおいてハイレベルだった。
プレスを巧みにはがしてパスを繋ぎ、両ワイドを広く使い京都ゴールに迫った。さらに松原健と小池龍太の変幻自在の両サイドバックが試合をコントロール。横浜FMの2得点は彼らによりもたらされることになった。
守備でも組織的なプレスでコースを限定しながらボールを奪い、常にゲームを支配し続けた。

そんな中、京都で印象的な活躍を見せた選手が何人かいた。
まずは若原だ。もはや説明不要。彼が京都の窮地を救ったのはこの日1度や2度ではなかった。特に前半を最小失点で折り返すことができたのは守護神の神がかり的なセーブが幾度となくあったからこそだった。

次に武田翔平。神奈川県出身ということで気合も入っていたのかもしれない。中盤で「戦っていた」。前半には距離のあるところからロングシュートを放った。京都の攻撃ではあまりロングレンジからのシュートは見られないので、この試合のような劣勢の展開ではもっとあのようなシュートの意識を見せて欲しい。

最後に井上黎生人。要所で落ち着きのある対応を見せていて、J1のスピードや強度に順応してきたという印象を受けた。

さて、次節は王者川崎フロンターレとの対戦だ。今節まさかの大敗を喫した彼らにとっても落とせない試合となるだろう。しかし京都もなんとかここで踏ん張ってズルズル落ちて行くのを防ぎたいところ。
王者相手にも怯まず、久々の勝利を手にしたいところだ。

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