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【自民党総裁選】青山繁晴氏、出馬断念 - 推薦人20人に届かず


自民党総裁選に向けて立候補を表明していた参議院議員の青山繁晴氏が、必要な20人の推薦人を集められず、出馬を断念した。

出馬断念の経緯

【推薦人20人に届かず】 自民党総裁選への出馬を表明していた参議院議員の青山繁晴氏は、9月12日の立候補届出締め切り時刻までに必要な20人の推薦人を確保できず、出馬を断念した。締め切り直前まで5人ほど足りない状況が続いた。

【最後まで奔走】 青山氏は和田政宗参議院議員らと共に最後まで推薦人集めに奔走。締め切り直前にも新たな推薦人を得るなど懸命の努力を重ねたが、基準には届かなかった。

【党内の複雑な力学】 推薦人不足の背景には、自民党内の複雑な力学があったとみられる。青山氏は派閥や地域、出身大学による「縛り」の存在を指摘し、これらが障害となったと分析している。

【参議院からの挑戦】 参議院からの立候補という慣例と異なる挑戦も影響した可能性がある。青山氏は「参議院から手を上げるべきだ」と主張したが、党内での理解を得るには至らなかった。

青山氏の反省と分析

【「日本特有のしがらみ」を指摘】 青山氏は出馬断念後、「日本は病気です」と述べ、政治システムの根本的な問題点を指摘した。特に「日本特有のしがらみ」を「がんじがらめ」と表現し、これが政治家の自由な行動を著しく制限していると強調した。

【「がんじがらめ」の正体】 このがんじがらめの正体として、青山氏は以下を挙げた:

  • 派閥による縛り

  • 地域(選挙区)による制約

  • 出身大学による人脈や期待

  • 支持団体からの圧力 これらが複雑に絡み合い、政治家の行動を制限し、真に国民のための政治を阻害していると分析した。

【参議院からの立候補の意義】 衆議院偏重の現状に一石を投じるため、参議院からの立候補にこだわった。参議院を「貴族院の延長」ではなく、全国民のために考え、行動する議員が集まるべき場所だと主張した。

【総裁選ルールへの疑問】 現行の20人推薦人ルールにも問題があると指摘。「党員数3年連続1位の人が出られないのはおかしい」「党員数に応じて最低1人か2人の枠を作るべき」といった意見があったことを紹介し、ルール自体もがんじがらめの一部であると示唆した。

【今後への決意】 この経験を通じて「病気の原因」すなわち「がんじがらめ」の実態を明確に認識できたことを前向きに捉えた。今後の政治活動や3年後の総裁選に向けて、この知見を活かし、日本政治の本質的な改革に取り組む決意を表明した。

政策提言

【消費減税を主張】 青山氏は、総裁選に向けた主要政策として消費減税を掲げていた。8月23日の記者会見で、「財務省と対峙して消費減税を行います」と明言し、具体的な財源にも言及した。

【財源の具体案】 消費減税の財源として、青山氏は以下を提示。

  • 令和5年度の決算剰余金10兆4000億円に注目

  • 財政法第6条に基づき、半分は借金返済に充てる必要があるが

  • 残りの5兆2000億円を消費減税の原資とする案を提案

【国民生活の一迫に焦点】 青山氏は、現在の日本が直面している最大の問題は「国民生活の一迫」であると強調。以下の点に言及。

  • 世界同時インフレの影響

  • 庶民や国民の購買力低下

  • 中小零細企業の収益力低下と賃上げの困難さ

【経済政策の転換を訴え】 現政権の経済政策を批判し、以下の転換を主張。

  • 大企業中心の賃上げから中小企業まで広げる必要性

  • 消費減税による国民生活の即時的改善

  • 財務省主導の政策からの脱却

【政策論争の必要性を強調】 青山氏は、今回の総裁選で真の政策論争が行われるべきだと主張。特に国民生活の改善に直結する経済政策について、他の候補者との明確な違いを示そうとした。

【長期的視点の重要性】 単なる次の総選挙対策ではなく、日本の将来を見据えた政策の必要性を訴えた。特に、財政再建と国民生活の改善のバランスを取る難しさに言及しつつ、大胆な政策転換の必要性を強調した。

支持者への謝罪と感謝

【党員への謝罪】 青山氏は、出馬断念の報告と共に、まず党員への謝罪の言葉を述べた。 「総裁選で投票するためにこそ党員になってくださった党員の皆様、申し訳ございません。」と深く頭を下げた。

【協力議員への謝意】 推薦人になってくれた議員、そして検討してくれた議員に対しても謝意を表明。

  • 「様々なしがらみを乗り越えて、何も利害関係のない私の推薦人になってくださった自民党のかなり多くの議員の方々」

  • 「推薦人になれなくても私の話を聞いてくださり、苦悩されたり、お考えくださった議員の皆様」

【和田政宗議員への特別な感謝】 青山氏は、最後まで共に奔走した和田政宗参議院議員に対し、特別な感謝の意を示した。

  • 「ゆるぎない信頼関係」という言葉で、二人の強い絆を表現

  • 過去の政策面での協力(防衛費増額、LGBT法案反対など)を振り返り、一貫した協力関係を強調

【事務所スタッフへの感謝】 選挙戦を支えたスタッフにも言及。

  • 事務所の三浦さん、松野優夫君など、名前を挙げて感謝

  • 特に学生の松野氏については「極めて真面目な学生なので私と違って」と冗談を交えつつ労をねぎらった

【支持者への感謝と決意】 最後に、支持者全般に対する感謝と今後の決意を表明。

  • 「これからも長い急な登り坂が続きます」と現実を直視しつつ

  • 「みんなで一緒にやりましょう」と団結を呼びかけ

  • 3年後の総裁選に向けての意欲を示唆

【謝罪と感謝の真摯な態度】 青山氏は、出馬断念という結果に対し真摯に謝罪しつつも、支えてくれた人々への深い感謝の念を表すことで、政治家としての誠実さと人間性を示した。

今後の展望

【3年後の総裁選への意欲】配信中、政策秘書の三浦麻未氏がカンペを見せ、それに応じる形で3年後の総裁選への意欲を明確に示した。

  • カンペには「3年後どうするの」という趣旨の文言が書かれていた

  • これを受けて青山氏は「3年後の総裁選のことだよね。やります。」と即答

  • カメラに映らないところで三浦氏が深く頷いたことを青山氏が口頭で補足

【総裁選ルール改革の必要性】 現行の総裁選ルールに問題があると指摘し、改革の必要性を訴えた。

  • 20人の推薦人制度の見直し

  • 党員数に応じた立候補枠の設定を提案

  • 「次回以降はそれも含めて3年もあるんで、その改革も考えるべき」と具体的な時間軸も提示

【参議院の役割再定義】 参議院からの立候補の意義を引き続き主張する意向を示した。

  • 参議院を「貴族院の延長」ではなく、全国民のための議院として位置づけ

  • 参議院議員の総理大臣就任の可能性を憲法的観点から擁護

【「がんじがらめ」からの脱却】 日本政治特有の「がんじがらめ」の構造を明らかにし、その打破を目指す。

  • 派閥、地域、大学、支持団体などによる縛りの解消

  • より自由で国民本位の政治の実現を目指す

【政策論争の活性化】 今後も、国民生活の改善に直結する政策論争を促進する意向を示した。

  • 消費減税を含む経済政策の重要性を訴え続ける

  • 財務省主導の政策からの脱却を目指す

【政治改革の継続】 自民党内の改革にとどまらず、日本政治全体の改革を目指す姿勢を示した。

  • 「政(まつりごと)は続いていく」という表現で、改革の継続性を強調

  • 政治システムの根本的な変革を長期的な目標として掲げる

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