ザ・ボーイズダイアボリカルをみた

ふと、ザ・ボーイズダイアボリカルというアニメをamazonでみつけたので、なんとなくみてみたらやたら面白かったので一気に見た。15分くらいのアニメはとてもいい。ネトフリのアグレッシブ烈子もよかった。最近だと30分とかのアニメは腰が重いし見ててだるくなることも多い。ボーイズシリーズは最近配信されたジェンブイも含めて全部一応見ているし結構好きだけど、このアニメの存在にはあんまり気づいてなかった。ザ・ボーイズダイアボリカル・・・あまり聞き慣れない単語が一緒にいるせいでなんとなく目が滑って見る気にならなかったのかもしれない。以下に感想を書いていく。そんなに調べずに書くのでなにか間違ってたらごめんなさい。もちろんネタバレあり。

1話 レーザーベイビーの1日
目からビームを出すベイビーの、ロジャーラビット風なカートゥンアニメ。ボーイズ世界で目からビームを出す能力は、ジェンブイにも確か出てきたけどかなり最強の能力っぽい感じがする。基本的にはベービーがひたすら兵隊をバラバラに殺していくだけなので、テンポはいいけど単調っちゃ単調だった。脳みそ念力男との戦いくらいはもうちょっとひねりほしかった。グロカートゥーンはシンプソンズのイッチーアンドスクラッチーくらいの1~2分尺が黄金比率なきがする。とはいえこの話を見て2話以降も見てみようと思うくらいには面白かった。

2話 怒ったスーパーヒーローが親を殺す話
みんな大好きなリックアンドモーティ回。タマで焼き殺すとか、精液がドレッシング?とか、能力の下劣さとユニークさがいつものそれっぽくて最高。そういえばリックアンドモーティーシーズン7のスパゲティミートソースの話はめちゃくちゃ面白かった。で、この2話は親のせいで変な能力になってしまった奴らが復讐で親を殺す、みたいな話だけどとにかく勢いみたいな話だったから、そんなに深い筋はない。最後にホームランダーが出てきてビームで一気に殺すのは、いつみてもカタルシスがあってアガる。

3話 なじみの商人
ネットで調べたら、原作者が脚本をやってる話らしい。そのせいかなんとなくしっかりした話・・・のような気もしたが、よく考えると起承転結の転の部分だけというか、特にこれも話の筋はなくて、悪いヒーローがボーイズの策略でぐちゃぐちゃになる、みたいなザボーイズ的気持ちよさを得られるだけだった気もする。だがしかし、子供の血を飲むサイボーグみたいなおっさんのどてっ腹に、宇宙で女子たちと乱痴気したあと、そのまま置き去りにしてデブリにしてる今時の若者ヒーローがマッハ2だか3で勢いよくつっこんでお互いぐちゃぐちゃになる、というシーンこそ、ボーイズファンは一番みたいものだと思う。スローモーションでゆっくりぐちゃぐちゃになるのも最高だった。こういうのでいいのだろう。

4話 3D号室のボイド
この話はなんかあんまり覚えてないというか、すくービードゥ的な兄ちゃんと姉ちゃんが、イケてる姿に変身できるヴォート特性クリームみたいなのを塗って、インフルエンサーとして成功するんだけど、次第に転落する・・・みたいな、ちょっとありきたりだった気がする。ボーイズアニメの期待としてはえぐさとかグロさが足りない・・・というと身も蓋もないのか。絵的なぐろさじゃなくても、なんか精神的なえぐみをもっと盛り込めればよかったのかもしれない。最初みてるときは、クリームでどんどんグロい姿になる話かなと期待した。

5話 永遠の友達
ビーアンドパピーキャットというアニメがNetflixにあって、最高にスキ!♥て感じのアニメなんだけど、その演出というか作風(80年代?日本アニメ風をポップにした感じ)だった。クリエイターが同じなのかな?軽く調べたけどよくわからなかった。ぽやっとみえて結構イカれてる(イカしてる)話で、魔法少女的なストーリー筋からラストのうんち軍団大バトルはもちろん最高だけど、一番最高だなと思ったのはサメのシーンで、グロいシーンは流しませんよーで一回空にフレームアウトしたかと思いきや、シーンが戻って喰われてるシーンをダイレクトに映すという粋な演出。あとはうんち君の目が、昔飲み込んだビー玉だった、とかなんかファンシーだし、かなりいい。個人的にはこれが一番気に入った。

6話 ヌビアン対ヌビアン
ちょうどクレイマークレイマーを最近見たばっかりだったので、あ、そんな感じの話か、と察した。映画同様前半家族コメディで後半法廷劇になる温度差みたいな構成ではなかったけど。というか、あんまり何が中心で書きたい話なのかがいまいちよくわからなかった。ウルヴァリン風のおじさんが作品のグロさ担保のためか、いい人なのにボコボコにされてただただかわいそうだった。4話もそうだけど、こういう人間ドラマ風な筋のものは、このアニメだとなかなか厳しいかもしれない。

7話 ジョンとソンヒ
と、書きつつ人間ドラマ風なんだけどすごくよかったのがこの話だ。しっかりとおじいさんの目的=話の筋がはっきりしてるからだと思う。まあこの話はボーイズらしいのか、という部分でいうとよくわからないけど、おばあさんの腹から触手が出てきて兵隊をヨンドゥみたいに串刺しにするシーンだけで最高だなと思ってしまった。是非本編にもこのおばあさんを出してほしいって声は多いのではないだろうか。ラストの、あたしがいなくなってもご飯ちゃんと食べるんだよ、というセリフの余韻で、作品ランクが2段階くらいぐっと上がった。

8話 1+1=2
ボーイズのアニメシリーズを今後しっかりやるとしたら、まあこんな感じでしょう。この話だけ本編的な内容というか起承転結がしっかりある。これを1話にもってきた方が1話切りする人が大分減る気がするけど、どうなんだろうか。ホームランダーが人質も含めて殺して、言い訳しながらキレてまたどんどん殺す・・・みたいなのは本編でもあったような気がするけど、何度見てもいい。あとブラックノワールは最高だ。

総評
ボーイズシリーズに個人的に期待することはなんだろうというと、スーパー能力でなんかあほらしくてグロいことが起こる、というのがそれで、要するに○○○能力で○○○する、のネタがどれだけイカれてて面白いかどうか。そういう意味ではタマで親を焼き殺す、イカれたヒーロー同士がマッハ3でぶつかって壮絶にぐちゃぐちゃになる、うんちを操つる能力で軍団つくる・・・みたいなシーンがある2、3、5話が好きだった。7話と8話は完成度が高いと思った。一般に人気を出すなら、8話みたいな話を連発する方が人気が出るだろう。
このクオリティだったらシーズン2もきっとあると思う。ジェンブイも予想以上に面白かったし、ボーイズ周りはどれも面白い。そもそもこのアニメ、放送されたの結構前らしく今更何言ってるんだ感があるけど、以上。

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