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ライナーノーツ:ぼくらのラプソディー/少年キッズボウイ

こんばんは。

少年キッズボウイという、げきよわインディーズバンドの不肖コンポーザー、こーしくんであります。

今日は記念すべき現レーベルからの第1作『ぼくらのラプソディー』のライナーノーツです。

ダウ90000さんのライブでも出囃子で使って貰えたの嬉しかったです。ていうか上原さんに挨拶した時ゴリゴリの失言かましてまじすいませんでした。めっちゃ大好きです!

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episode01:ミュージシャン必見!売れ線要素まとめ

現代、ストリーミング主流の音楽業界において、「前奏が短く」て「サビが早めにある」ことが重要らしいです。

あとは僕の主観的な市場調査で「だいたいこんな感じがきっと売れるのね!」という項目を洗い出しました。

売れたいミュージシャン必見ですね。
まあ俺が売れてないから多分違うと思うけど。ウケる。いや、ぶちのめすぞ!(情緒)

・短い前奏
これはね、現代人はみんな飽き性で前奏が長いとスキップしちゃうらしいです。すげえわかるw

・早めのサビ
同じ理由ですね。現代人は飽き性ですね。僕のダイエットが続かないのも現代社会のせいです。許せん。

・素敵なメロディー
これは言わずもがなですね。メロディーが微妙でも売れるのは色恋営業です。気づきましたでしょうか。

・インパクトなサビ
90年代のチャゲアスが教えてくれたことですね。サビでグワッとなるのはピクシーズとかニルヴァーナもそうな気がするんですが、どうなんですかね。ヴォーカルが大変ですね。

・技巧派では無いが主体的なピアノ
これは技巧的である必要が無いと言うことです。ピアノが伴奏の主体となっていると売れる度上がる気がします。ウチはピアノいないので悔しいです。

・80sな音作り
雑に言ったんですが、リヴァーブが大事ですよね。現在の環境で80sを目指すと自然と今風になるんじゃ無いかね。あとドラムの打ち込みとかもトレンド臭いです。

・90sなアレンジ
これも雑すぎる発言ですが。オルタナの再解釈に音作りを変えるか、ミクスチャー的なアプローチをラウド界隈以外でも行うのがセンス良さそうに見えますよね。まあ要は渋谷的思想でもあるんですが。

・強い女性のリベラル的な歌詞(女vo)
自由はそれぞれ自分の手で掴むものなのです・・・という素敵な思想ですが、多分近年の『ヤツら』のプロパガンダなのだと思います。
年パスを常備して『教会』に通う娘たちの数は、彼女たち自身の所得に比例しません。これはお布施なのですから・・・。

・弱い男性が「君」を傷つけちゃう的な歌詞(男vo)
このスタイルの歌詞はきっと女目線(ただし先ほどのリベラルとは違うタイプ)にしてみるとかのアプローチでも流行りそうですね。
古来よりギターロックの誕生と共に生まれた路線だと思います。

僕は愛のままにわがままに傷つけないタイプなのでこんなん書けません。

・伏線とか上手いこととか言うてみる歌詞
個人的には阿久悠様の系譜だと思っています。
大好きだけどね。難しいね。

ちなみに僕が大好きすぎて涎が出ちゃう作詞家(というか詩を書くこともある人)は、松本隆先生、大槻ケンヂ先生、菊池成孔先生、小山田壮平先生です。みなさん敬礼をお願いします。

・カリスマ性
これは色恋営業の延長といえばそれまでなんですが、才能が無いとできませんからね。
ちなみにカリスマを背中で語れるのはガチで才能ですが、現代はSNSがありますから『物理的に発信を続ける努力』と『押し売りになりすぎないための気遣い』を出来れば人類総カリスマ計画も夢じゃないというのが僕の個人的な意見です。俺は無理w


まあ色々書いたけどね、ほぼ無理やんというね笑
今からバンドを組む人はコンセプトとかメンバー集めの参考にしてほしいですね。

とりあえず前奏無くしてサビから始めて、あとはインパクトやん?という趣旨の合唱なのでございます。

Donnie Trumpet & the Social Experiment - Sunday Candy

本当はコレをやりたかったのですよ

慣れ親しんだせいで忘れがちですが、天才的編曲じゃない?


episode02:豚は黙ってろ

ちなみにAメロのラップ(風)ですが、本当は僕が歌うはずで作ってたんですね。

しかし、「女性ボーカルがガッツリ歌った方が売れる」とのお達しがあり、豚はブヒブヒ2行だけメインボーカルなのでございます。誰が豚だ、許さんぞ。

とはいえ、完成した曲を聴いたら確かにこれは俺が歌うより良いわ、となったのと、ライブの時ほとんど歌詞を覚えなくてもいいという最高すぎるグッドエンドなのですね。よかったね、ニキータ。

あとはアレンジですが全然ゴールが見えないままバンドに編曲ぶん投げたんですが、マジで編曲中はゴールが見えないまま半信半疑でしたね。ちなみに今もまだ半信半疑ですw

歌詞の主題に合わせて「Why Can't We Be Friends」を差し込みたいな(ギターの山岸も好きだし)、と思っていたのですが、クライマックスに落とし込むならもっとギャンギャン歪んだギターに泣いてもらわないとないとなぁって思って引っ張り出したのがSmash Mouthの方のカバーでした。

歌詞が最終的にちょっと前向きになる盛り上がりとシンクロできた気もしております。

Smash Mouth - Why Can't We Be Friends

ボーカル亡くなっちゃいましたね。悲しいです。


episode03:今すぐこの街から抜け出そう

歌詞はかなり難航しましたね。

僕は「戦争反対」を心から伝えたいのとはちょっと違くて(もちろん反対には違いない)、「戦争と無関係な僕らの生活」という風刺的な感情と「社会とか組織の枠組みに抑圧される力無き僕ら」というメタ的な状況を伝えたかったんですね。

前者は『海を見に行く』という曲でやったつもりなので、後者の方が今回のメインテーマでした。

ストーリー上、「歌」もしくは「音楽」が最高だし大切だよね、という感じになっておりますが、別に音楽至上主義のヒッピーじゃないので。

「歌」は「思想を表現すること」で、「海賊」は「社会とか世界とかデカすぎる残酷な何か」のことです。

無力な我々の思想は「ルールだから」とか「仕方ないよね」とかに弾圧されて我慢するしかないよね、という話を終始する予定だったんですね。

俺たちは何もできないからそこから逃げるしかなくて、それは社会に虐げられて引きこもることとか、自ら死を選ぶこととかも含めて「今すぐこの街から抜け出そう」という歌詞を書きました。

だけどこれもギターの山岸くんですが、ラスト2行の「海岸線歩く恋人たちが遠い街の歌、口ずさむのです。」という歌詞を書いてくれて、そこでこの曲の主人公は「逃げる」ためだけじゃなくて「何かを起こす」ためにこの街を抜け出したんだな、と納得できました。

そんな感じで漫画も描いたので是非。


まあごちゃごちゃよくわからんけど、とりま世界を変えようぜ!笑

完。

元ネタリスト



🎵今日のBGM:Porter Robinson & Madeon - Shelter


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