ルヴァンカップ浦和レッズ戦レビュー楽しめ 全力で

こんにちは。ラッキーなことに試合開始には雨が止み風が冷たい中でしたが多くのサポーターが応援に駆けつけました。湘南、浦和共に大きくメンバーを変えたので戦術的な話よりも個人にフォーカスした話をしようと思います。それではスタメンから!

湘南ベルマーレ予想スタメンとスタメン

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かなり良い線いきましたね。リーグ戦から11人変え楽しみなメンツがスタメンになりました。毛利は1年半振り、オリベイラも初スタメン、FWにはユースの原くんとサプライズも多かったですが1番は右のCB。福島ユナイテッドから加入した池田が起用されました。さぷらいず!

引けを取らないプレス強度

長年湘南に在籍しているのはこばしょー、和成しかいない中で素晴らしいプレス強度を見せてくれました。  相手のCBからサイドバックに入ったところでスイッチを入れサイドバックには三幸と茨田が、中央は平松と原がしっかりと締めて相手CBにもプラスをかけます。これで完全に相手の陣地に押し込み前半はほぼ湘南のゲームになりました。中盤で回収→後ろで組み立て→シュートといいサイクルでプレーできてましたね。


ボールの引き出しと起点のCB

湘南の攻撃の起点になっていた2人です。まずはトップに入った平松。元が中盤の選手ということもあり落ちてきて起点になることが多かったです。足元の技術もありサイドにも抜けれるので上手く周りを使いながら起点になれていました。ゴール前での勝負も増やしたかったですね。


そしてその平松の動きをしっかりと見て縦パスをつけていたのが右CBに入った池田です。元々ユーティリティな選手でFW登録ですがサイドをやるだろうと思っていました。まさかのCB起用でしたが想像の遥か上をいくようなプレーを見せてくれました。運べる、パスをずらさない、ゴールを守れる、ミスをしない。相当頭良いですよ。色々なポジションが出来るだけあって引き出しが多いですね。ドリブルで1人剥がして縦パスかこばしょーにシンプルに速いパスでプレス回避か少し中に運んで逆サイド。これだけ沢山引き出しを持ってればビルドアップの起点になりますね。心配してた守備も機動力を生かした素早い寄せとクレバーなスライドで本職顔負けの動きを見せてました。凄すぎるだろ。


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湘南らしく

毛利、三幸、オリベイラ。この3人は特に気合いが入ってましたね。ボールを取りに行く気迫が凄まじかった。毛利は相手のウィングに対して完封。三幸は課題であったプレスの連動と球際の強度、後ろ向きの守備が大幅に改善されチームでもトップレベルにボールを引っ掛けていました。オリベイラも落ち着いてボールを展開、受けにくる位置もディフェンスの逃げ道になるような位置にいました。毛利は攻撃の回数をもっと増やし、三幸は攻撃面で自分の展開力を発揮し、オリベイラは守備の時フラフラと前に出てしまうことがなければ(笑)    全然スタメンを狙えると思います。彼らにしかない利点を見せてもらいました。




チャレンジが出来たのは

どんな物にも理屈があります。飛行機は何かひとつでも部品がないと動かないしオーケストラはバイオリンだけじゃ絶対に成り立たない。この試合毛利はFWより高い位置までプレスをかけていました。それが出来たのは周りのフォローがあってこそ。毛利が出た分は誰かが埋めなきゃいけない。そのほとんどを舘がやっていました。広大なスペースを1人で管理するのは大変ですし毛利が上手くプレスをかけたこともあり目立つプレーではありませんでした。ですがこれがないとこの試合は成り立たなかった。もっと早めに浦和に剥がされてもおかしくなかったんです。そして舘が無理をした分は和成と茨田が絶妙にカバー。この3人は決して目立ちはしませんでした。ですが彼らはパーツを繋ぐネジのようにこのチームのバランスを保っていました。こーゆー選手は絶対にもっと評価されて良いですよね。

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課題組

みんな頑張っていましたがもちろん課題は残ります。 大きく残ったなと思うのは個人的に3人です。    こばしょー、平岡、名古。まずこばしょーですが少し残念でしたね。プレスやディフェンスへの帰陣はさすがですがドフリーのクロスをキーパーに直接はやっちゃいけないかなと思います。完璧に崩して湘南は中への人数もかけてる。その中で直接取られると相手のカウンターになりかねない。こばしょーはあまりにもそれが多かった。池田の速いボールもトラップしそこなうことが多く周りと比べてプレーを止めてしまっていたなと思います


次は平岡です。彼はルーキーなので緊張もあったと思いますし初めてのプロのピッチだったと思えば上出来です。ただ今後活躍していくとなれば修正しなければなりません。それは走りの質ですね。めちゃくちゃ走ってるけど走ってるだけになってました。例えばチームとして右に追い込みたいのに右の方からプレスをかけると左が空いてしまいますよね?平岡はまさにそんな感じ。頑張ってはいるけど無駄な頑張りが多かったなと思います。まだまだこれから!


そして名古。ボールを持った時のターンやドリブルのキレは期待していた通りの素晴らしいものを見せてもらいました。ただ湘南らしく戦う部分ではチームで1番出来ていなかった。まず前に残りすぎでプレスをかけない。そのことにより浦和に自由にボールを持たれ押し込まれました。そして2度追いをしない。足を出して終了でかわされても急いで戻ろうという意思を感じませんでした。他の選手がフルで必死に戦ってる中交代選手があの強度じゃダメですよ。鹿島から来ようがなんだろうが湘南の選手ならばもっと走って球際を戦わなければスタメンはおろかベンチにも入ることができません。期待していただけに残念です。ですが意識が変われば間違いなく起点になれる選手。頑張ってほしいです。


常に準備を

浦和は後半一気に主力組を入れ湘南のプレスは個人技でかわされ疲れもあるのか完全に押し込まれます。舘や交代で入った柴田が最終ラインでスライドし必死のカバー池田はひとつ前のポジションに移動してアグレッシブに動き浦和を牽制します。大岩と和成も必死のディフェンス。魂の守備が続きます。しかしその均衡は破られ柴田がスライドしている間を田中につかれて大ピンチ。  しかしそこには試合中常に集中力を保ち準備をしてきた男が立ちはだかりました。富居がチームを救うスーパーセーブ。試合を通してポジショニングを正しクロスへの対応、フィードも安定してプレスをかけられても冷静に近くの選手へとボールを配給、なにより試合を通して相手の決定機が無い中での最後のビックセーブ。本当に凄まじいキーパーですね。ユニホーム買っちゃうぞ〜!


まとめ

全員が自分の持ち味を出しサブ中心でも湘南らしく戦えることを示したルヴァンカップ。なによりピッチの選手たちがめちゃくちゃ楽しそうだった。その楽しさがこっちにも伝わり見ていてワクワクしました。寒い中観に行った甲斐があったぜ。

点は取れなかったもののその匂いは確実に近づいてはいます。ルヴァンで得たものをリーグ戦にも繋げられるようにチーム一丸、One Bellmareで戦いましょう!

バイバイ!



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