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FC東京戦レビュー        天皇杯ジュビロ磐田戦感想    つながり

こんにちは。なんですかこの暑さは。僕は暑いの本当にダメなのでダウンしております。

京都に行っている人も水分補給を忘れず対策をしっかりして楽しんで欲しいなと思います。僕はもうダメかもしれない…

FC東京戦と天皇杯ジュビロ磐田戦を戦った湘南でしたが前半戦で固まった部分と課題が出た試合だと思います。簡単にそこを振り返っていきましょう。

FC東京のスタメン

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FC東京はU21の代表活動で松木が離脱。A代表の活動で疲労を考慮して長友が休暇をもらっています。サイドバックには中村と小川、インサイドハーフに渡邊が入りました。繋ぎの部分で立ち位置や前線の強力な選手をどう活かすかなどアルベル監督の元でやれることが増えているFC東京。我々としてはベースとなる運動量で上回り繋ぎを制限、前線の3枚を人数で抑え込みながら相手の得意な部分を消していきたい試合でしたね。

湘南ベルマーレのスタメン

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湘南は怪我で離脱していた選手も何人か戻ってきて前半を通したベストメンバーが揃ったのではないのかなと思います。杉岡、聡、池田、町野は高いクオリティでなんでもできる選手。そこの縦ラインの繋がりに加えて運動量で相手を抑え込みサポートを欠かさない広教、神出鬼没のトリッキーなプレーで立ち位置を変えながら杉岡と相手を剥がしていける高橋諒の両ウィングの2人が軸となる試合でした。なんでもできてその場の状況に応じながらプレーできるというのは前半を通しての湘南のスタメンの基準だと思います。

出足

相手を少しでも下回るインテンシティでプレーしてしまうと、今日のような結果になってしまう。サッカーの質では、良いプレーができていた時間帯もありました。けれども、われわれの特徴の1つとなるべきインテンシティー、そして守備の激しさが今日はしっかりと表現できていなかった。(アルベル監督試合後コメントより)

アルベル監督の試合後コメントです。インテンシティというのはサッカーをやる上で当たり前にできなければいけない基準です。切り替えとか球際の強度とかですね。これができてないといくら良い場所で守備をしていても相手に抜かれてしまう。切り替えをしないと相手に攻撃のチャンスを与えてしまう。戦術とか以前にここがしっかりしてないと試合にならないのです。湘南は出足が良くボールを奪い切りここの基準をしっかり満たしていた。対するFC東京は長友や松木の離脱が響いたのかインテンシティで劣る場面が多く、良い位置で受けても奪われたり切り替えの部分で湘南がカウンターを発動することが多かったですね。そしてそれはスコアにも繋がりました。

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ジャッジリプレイでも話題になった町野のハンド疑惑。これ実は顔に当たっていることが分かりましたね。  FC東京はここでセルフジャッジをして足が止まりましたが湘南の選手はすぐ切り替えてプレーを続けます。動いていたのは町野、聡、瀬川、池田。特に池田の動きは素晴らしかった。ここで聡からもらう動きをしてしまったらFC東京の守備が戻りきってしまいます。なので池田が動いたのは瀬川からボールをもらえる場所、もっというと瀬川が開けるであろうスペースに動いたんですよね。実際上の画像の通り瀬川がゴールへ向かうことで木本を引きつけその裏が開きます。3人目の動きのお手本。 先手で動いたことでFC東京はついていけず。ゴールに 直結するダブルループの技術も光った得点でしたね! 多くの味方と繋がりゴールへと道筋をつなげた池田の 予測と動き、湘南のインテンシティが見えた素晴らしい得点でしたね。

池田ボールが上がったとこジャンプしてループなんて 上手すぎやろ…

🥷🥷🤞

さて良い形で先制した湘南は後ろで引なことが多くなりました。FC東京はやはり前線のパワーとスピードが嫌なので引く判断は良かったと思います。スペースがない中崩すのに手間取るFC東京、湘南はカウンターを織り交ぜながら試合を優位に進めます。素晴らしかったのは町野です。マークが厳しい中サイドに流れて引きつけながらワンタッチで捌くことでFC東京のディフェンスをズラしていました。前半の茨田のミドルや瀬川のシュートは 町野が作ったスペース。状況を見てゴールに固執するだけで無く自分に引きつけて味方のスペースを作る。  したたかなストライカーに成長したと思います。

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そんなマークが厳しい時でも一瞬の隙をつきゴールを決めるのがストライカー。僕自身もマークが厳しい中でどこかでゴールを狙いに行ってほしいと思っていました。杉岡のコーナーキック。ファーサイドに固まった湘南の選手たちから1人手前に猛然とダッシュしてきた選手が。誰だ!あの忍者のような動きは!          町野だ!手前でフリックしたヘディングは名手スウォビクの手をすり抜けてゴールへ!ゴール前では鳴りを潜めていた町野がしたたかにセットプレーで追加点!   セットプレーはどうしても1人に複数人マークをつけるわけにはいきません。そこを見逃さなかった町野。湘南の近いサイドを開けたデザインされたセットプレーで素晴らしい得点。町野はこの得点含めて緩急のあるプレーができるようになりましたね。ゆっくりから急に速く走るので相手は反応が遅れる。まさにその身のこなしは忍者のごとし🥷🥷🤞

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圧勝!

FC東京はなんとか前線の個の力を活かしたいところですがこの日CBを務めた大岩と舘のカバーリングにより自由にできず。切り替えの早いWBが戻ってきてスペースがありませんでした。

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舘の良さが出ましたね。しっかりと裏を事前に消す役割を遂行しズルズルと下がらなかった。切り替えの早い 広教に手こずりアダイウトンは前を向いて抜け出すシーンはほとんど無かったのではないのでしょうか。   FC東京はレアンドロなど中で崩せる選手を入れてきますが湘南もこれに対して5枚をしっかり中を締めながら 米本と聡のダブルボランチ、大橋とタリクがサイドを運動量でカバーすることでゴール前を割らせず。サイドからの単調な攻撃が増えたFC東京に対し谷中心に守りきった湘南。状況判断、試合を通しての運び方、選手個人の特徴と考える力、選手同士のつながりと文句なしの圧勝でした。自分たちで考えて判断できるメンバーが揃えばこのぐらい戦えるぞという前半戦の戦ってきた結果が見える試合でしたね。

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天皇杯ジュビロ磐田戦のスタメン

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結構メンバーを揃えてきましたね。リーグ戦から継続して舘、大岩、杉岡、聡、町野がスタメン。選手同士の繋がりを深めたいという狙いがありコンディションを見てスタメンにしたのかもしれません。あと単純にディフェンスラインが怪我人も多くやりくりには苦労しているのかも。現場出れてないメンバーは今のサッカーの基準である自分で考えて判断して最適解を出す、選手同士で繋がり周りの状況を見てゴールを目指すという部分を見せてほしい一戦でした。

つながらない

湘南はFC東京戦と比べてこの選手間のつながりがあまりなかったですね。山口監督もコメントでそのようなことを言っていました。ちょっとフワッとしてるので図を使って説明します。

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こんな風に自分たちで相手の状況を見て判断しないと詰まるんですよ。奪われるのが怖くて下がる、サイドに開くとボールを受けることができても次の選択肢がありませんよね?ハマっている状況なわけです。そしてなんとかそこにつながろうとする選手、この試合だと聡や町野だったわけですがそこしか選択肢がないので聡にボールが集まるわけです。当然相手はここしかないので聡にアタックをかけます。この状態で渡されるボールはもはや爆弾ですね。負担がかかり立ち位置と距離感が悪く今度は聡から前線へと繋がりが悪くなります。町野が下がってもらいますがそのことにより磐田のディフェンスはコンパクトに。距離感が良くひっかけやすくなってたんですね。ウェリントンも裏に抜けたりしてスペースを作ってくれればもう少し楽だったんですがね。とにかく味方や相手を見て良い距離感でつながらないと立ち位置が悪くなりつながれる選手に負担がかかるということです。リーグ戦で活躍していた聡や町野に対してサブが多かった選手はここに差があると思います。

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この差をどうするか?

失点シーンも周りの状況を見て良い立ち位置を取ればなんてことないシーンでした。平岡が受けたあとにつながりがなく奪われてしまった。すぐ切り替えて5枚で外に追い込めばなんてことないシーンでしたが簡単に裏を取られ馬渡との連携も取れず。声を掛け合い自分たちでなんとかできたシーンです。この失点から見てもサブ組の判断力や認知力はまだまだ足りない。数人入ると崩れてしまうようでは今後の過密日程を戦っていけません。
仕事がある程度覚えた人には実践をやらせれば伸びるじゃないですか。でも覚えてない人にはマニュアルから教え込まないと実践はできない。湘南の今の選手間の差はこれじゃないかなと思ってるんですよ。元から考えてサッカーやってる人は実践を積んでそういった力が上がってく。1を100にも200にもできる。しかしそれをやってこなかった人はあまり能力が上がらない。0の状態で 実践をしても1にはならないわけです。最近若手が出てこないという意見をよく目にしますがこれが原因なのかなと自分なりに考えてます。自分で判断して状況を見てつながりを深めるなんて若手には難しいですからね。そういった基準で見た時若手が多かったということでしょう。だから後半戦はこの0を1にするアプローチをしてほしい。今までの考えを今一度リセットして味方を活かし相手を見て自分はどうあるべきかを考えられるようになってほしいなと思います。そうすれば真の意味で層が厚くなる。後半戦の湘南の多くの選手たちの成長に期待!

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まとめ

前半戦の総括的なことを話しました。後半戦に向けて対策をとられたりマークの厳しくなる選手もいるでしょう。その中で更なる成長をして僕達の想像のつかないようなプレーで楽しませてほしいなと思います。

まだまだ順位は下。ここから上に行くためにも団結して勝利を貪欲に目指しましょう!それじゃあまた!

引用リンク

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