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サガン鳥栖戦レビュー      取り組み続ける

こんばんは。アウェイ鳥栖まで遠征した方はお疲れ様でした。僕は友人がアウェイまで行ってラーメンの写真送られてきて飯テロされました。九州いいですね。実家がそっちの方にあるので帰省がてら観光したいなとずっと思ってるんですが今シーズンのどこかで九州遠征は行きたいですね。

さて遠い鳥栖の地でなんとか勝ち点1をもぎ取った湘南。まず走り切った湘南の選手たちにお疲れ様と言いたいですし難しいゲームの中でも点を取り修正したことは素晴らしいことです。ただそれでは上には行けない。厳しいことを言いますがやはり最初から主導権を握り勝ちにまで持っていかなければ目標には辿り着けません。

その勝利のためにこの試合の反省をしなければ!

サガン鳥栖予想スタメンとスタメン

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ルヴァンで352だったのでそっちになるかなと思ったら違いましたね。大卒ルーキー藤原はルヴァンカップでも得点を決めた新たな鳥栖のエース候補。移籍が目立った鳥栖ですが要所要所には鳥栖のサッカーを理解し強みを出せる選手がいます。基盤がしっかりしてるからこそ誰が出ても同じサッカーに取り組めるわけです。強度も高いですし本当に良いチームですよね。

湘南ベルマーレ予想スタメンとスタメン

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湘南は前節から4人変更。大岩が出場停止により出れないということで和成がルヴァンカップから継続してスタメン。点を決めたやーまんと杉岡、中盤で存在感を見せた聡もスタメンに入りました。ベンチには永木と高橋諒が入りメンバーに入るだけでもかなりアピールしなければいけないなと感じます。ルヴァンカップで良かった部分を発揮してリーグ戦初勝利を目指しました。

よく考えて

プレビューでも話した通り鳥栖はビルドアップで特徴を持っています。自分たちで考え立ち位置を変えながら 相手のどこが空いているかを見極める。パクイルギュも参加したビルドアップで数で優位を取り湘南が出てきたプレスを回避してゴールを狙います。

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鳥栖はパクイルギュも入れてのビルドアップ。後ろが 4枚になり瀬川とタリクは簡単に飛び込むと後ろの選手が空いてしまいます。いつも通りならここでサイドバックの選手にうちのインサイドハーフが出るのですがそうすると相手のシャドー2枚が落ちてくる。パクイルギュが参加することでフィールドのプレーヤーが1人余裕ができるわけです。それに瀬川とタリクはプレスにいけないため鳥栖は余裕を持って繋ぐことができる。無茶なプレスをかけてもこのように交わされてしまう。よくデザインされています。

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プラスがハマらない湘南はウィングバックが菊地と堀米を捕まえようとしますが何度も言うように鳥栖の後ろの選手は余裕がある。鳥栖の選手たちは意図を汲み取れば動き出せるのです。タリクと瀬川に消されていたボランチ2枚がシャドーのフォローに入ることでフリーに。 そして鳥栖の両ウィングの岩崎と飯野が快速を飛ばして抜け出し。これで杉岡は裏を取られ山本は中を切りながら対応しましたがクロスからやられてしまいましたね。

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どうにかしてビルドアップの湘南のプレスをかいくぐる出口である菊地と堀米を捕まえなければいけないということで山本と杉岡が高い位置まで出ていきます。しかしこれはかなり労力を使いますしリスクも高い。ただ前で奪うのであれば良い判断ですし現状空いているのはCBの2枚ですからね…と思ったら堀米と菊地はサイドに逃げます。流石にそこまでは追えずフリーにしてしまう湘南。余裕を持って前半を進めた鳥栖は3バックの一角ジエゴも上がってきて湘南は大混乱。堀米がサイドに開いて 岩崎がためを作りジエゴが大外をオーバーラップした 41分の攻撃は敵ながら思わず凄いと口から漏れました。相手の状況を見てどう動くか、味方の意図を汲み取りすぐに動く、それを実現する起きどころと立ちどころ。 我々が学ばなければいけない部分です。

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対する湘南は…

鳥栖と湘南は目指す部分が似ていると思っています。 資金力もないですしその分全員がハードワークして様々な手段を用いて自分たちで主導権を握る。      全員が動くサッカー。同じようなスタイルだからこそ差が顕著に出るんです。湘南のビルドアップは聡を中心に行います。一度聡につけてそこで引きつけてフリーな選手が運ぶ。やはりこれだけでは対策されてしまいます。鳥栖は2トップのような形で1人が聡を見たりボランチが高い位置まで出て捕まえたりして対応。聡がバケモノすぎて剥がせる場面もありましたがここにかかった負担は後半にツケが回ってくる。なにより谷はビルドアップに参加できないので人数でも優位を取ることができません。同じ強度と切り替えの速さでビルドアップにこれほど差が出るとやはり前半のような内容になってしまうのかなと思います。もっと判断のスピードと質を上げ相手と味方を見ながら立ち位置を決める。繋ぎたいという 意思は見えるので今シーズンはこの部分が解決できるかが肝なのかなと思っています。そう言った意味では鳥栖は良いお手本ですね。

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修正!

湘南はハーフタイムに修正が入ります。茨田とタリクに代わって町野と永木を投入。日光にも苦しめられた前半でしたがこの投入と修正により徐々に湘南に流れが傾き始めます。

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湘南は低い位置からプレスを開始したことにより飯野と岩崎の裏を消します。そして鳥栖の後ろでの繋ぎはパクイルギュが参加できない位置まで引き込んだところで FW2枚に任せる形に。これによりインサイドハーフが出ることはなくなり鳥栖の逃げ道であった菊地と堀米を捕まえることができました。裏への抜け出しが上手い藤原と鳥栖のビルドアップで裏を取られまくってラインをあげるのか手を焼いていた和成もこれでしっかりと統率を取れ始め無理やり入れられたボールは全勝。ボールを奪うというのは何も前からガツガツ行くだけではないのですね。

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交代の確認を忘れて円陣を組んでしまう天然男の永木ですがやはり試合中の対応は頼りになります。聡が孤立していた前半から永木が少し後ろに入ってサポートすることで鳥栖は捕まえきれず。永木が下がったところを見て町野も鳥栖の中盤の脇にポジションを取ります。普段ここは福田と小泉が走ってカバーするのですが後半に入るとこの2人はかなり動いているので強度がガクッと落ちる。町野のキープ力もあり前線で時間が作れた湘南は高い位置で回収しながら攻撃できるように。永木と町野はよく試合を見ながら何が効果的かを考えてくれたなと思います。

鬼プレス!

じわじわと押し返した湘南。平岡、高橋諒、舘と交代で入る選手も強度が高くペースが落ちません。対する鳥栖は層の厚さと総合的な走力、強度では難しい部分があり精度が落ちて奪われる場面も。後ろ向きなプレーが多くなりました。そしてパクイルギュに下げた瞬間瀬川が 鬼のハイプレスを仕掛けます!今まで余裕を持っていたパクイルギュですがこのシーンは完全に孤立。鳥栖の切り替えを大きく上回った素晴らしいシーンでした。瀬川がはパクイルギュからかっさらい次のボールをしっかり狙っていた町野が流し込んで同点!じっくり耐えながらプレスをかけたことで鳥栖を追い込み少しずつ中盤も前にプレスをかけられるようになりました。終盤はいつも通りの湘南の高い位置からのプレスに戻っていましたしね。ただ最後に圧力をかけたいという時に聡の足が重かったのがキツかったですね。前半負担をかけてしまったのが響いてきました。

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ピッチの最適解を

もちろん同点に追いついたのは素晴らしいですし良い 得点だったと思います。ただ僕達が目指すのは勝利。 これで満足してはいけない。ビルドアップも練度を上げて反射でできるぐらいにはしたい。相手がここにいるからここが空く、アイツならあそこに動く、今自分の状態は運べるなとか自然に分かるぐらいまで落とし込んでほしい。谷ももっと繋ぎに参加できるはずです。植村GK コーチもフィールドプレーヤーとしての立ち振る舞いをしなければいけないと言っていました。そして後半の 修正を前半のうちから、もっと言えば失点をする前からしたい。強いチームはピッチ内での修正力が高いです。よく状況を読んでどこがいけないのかを把握する。だから悪い内容でも勝ちに持っていける。我々が上を目指すなら難しいことですが取り組んでいかなければいけません。勝つために、点を取るための最適解を見つけピッチで表現することができれば湘南の真の姿が見えるはず。

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まとめ

それにしても鳥栖は強かったですね。もし去年の選手がもうちょっと残っていれば…と考えると我々に後半流れが変わることはなかったかもしれない。逆に言えばこの層の厚さから繰り出す切り替えと走力は大きな武器ですし去年から選手の特徴が分かっているのは我々にしかない武器なのです。

この武器を最大限活かして勝つためには今回出た課題を解決しなければいけない。そこに気づけたので鳥栖と早い段階で当たって良かったですね。まだまだシーズンは続きます。水曜日はルヴァンカップジュビロ磐田戦! 活躍してさらにポジション争いを活発に!

引用リンク

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