サガン鳥栖戦レビュー      去年の面影

新シーズンの開幕は悔しい敗戦となりました。   VARも導入され少し難しい時間もあったと思います。 やっぱり負けると悔しい、でもこんなモヤモヤした気持ちもサッカーの醍醐味ですよね。あーだこーだと文句を言えるのも僕達のそばにベルマーレがいてくれてこそだと思います。それではまずはスタメンから。

サガン鳥栖予想スタメンとスタメン

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システムが違いましたね。去年から採用している442ではなく湘南と同じ352を採用してきました。     必ずマンツーマンになるのでお互いにやりにくさもあり思ったように決定機まで運べなかった印象があります。運動量も多く我慢比べのような展開になりましたね。

湘南ベルマーレ予想スタメンとスタメン

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こちらは昨年とあまり変わらず。新戦力としてアンカーに山形から来た中村、左のウィングバックに松本山雅から来た高橋諒を起用しました。昨年からの課題である決定力や攻撃のパターンでどれだけ改善が見られるかというところが注目ポイントでしたね。

お互いの持ち味

プレビューで鳥栖は運動量が多く球際をしっかりと戦うチームだと話しました。スタジアムで見ると本当にその通りでとにかく激しいですし帰陣も速く湘南は攻撃面で手こずりました。それは鳥栖も同じで湘南のスイッチを入れたプレスに苦戦。外側でボールを回しているだけでなかなか松岡や仙頭といった技術のある選手にボールを当てられないでいました。


湘南は相手の左右のセンターバックにボールが入るとスピードアップ。インサイドハーフが出て鳥栖の陣地で奪い切りショートカウンターを発動…と行きたいところですが鳥栖の帰陣の速さで上手く崩せないという時間が続きました。大きくサイドに振って中につける動きが見られたのは38分。惜しくも山田直輝のハンドを取られてしまいましたがプレスにしても攻撃にしても去年の上積みが効いてるのが目に見えて分かりましたね。

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引っ張りすぎたエース

何度も言っていますが湘南の生命線はプレスです。そこがかからなくなっている選手は真っ先に変えるべきだと思います。60分ごろになると疲れもピークになり中盤より前のプレスが簡単に剥がされるように。主に左の鳥栖の現役高校生中野から剥がされています。そこにプレスをかけるのは石原直樹、この時点であぁピッチに残したいんだろうなというのは感じました。交代に関しては皆さんも意見が分かれましたね。早めに交代すべきだと言う人もいれば交代の準備はしていただろと言う人もいました。僕は前者です。交代の準備を始めた時間ですら僕は遅いと思いました。石原直樹の分のプレスを柴田が前に出てやっている、その分柴田が空けたスペースが空いてしまうしなにより柴田の体力もキツい。エースとして引っ張りたいのは分かりますが60分の段階で動けなくなった石原直樹と中盤のインテンシティとアイディアの部分で茨田は入れておくべきだったのかなと思います。


鳥栖の中野は凄い選手ですね。前半から石原直樹と柴田の間に陣取ってプレスがかからない絶妙なポジションを取っていました。3バックにしたのもここを突くためかもしれません。中野を起点に攻め込まれ遂に湘南に激しく動いていたツケが回ってきます。サイドに一瞬出遅れた高橋諒が相手を倒しVARでPKの判定。ダイブしているようにも見えましたが足はかかっていますし何より審判が映像を見て判断したのでなにも反論はありません。 飯野のもらい方が上手かったと思います。鳥栖の激しい球際や運動量、前半から続けた湘南のプレス、石原直樹を引っ張ったこと、その代償は鳥栖にPK献上という1番嫌な形で現れてしまいました。

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課題

プレビューで言った通り鳥栖は侮ってはいけませんでしたね。普通に戦い方もしっかりしていて的確に弱点を突いてくる凄いチームです。プレスの部分で妥協したのが侮っていた表れかもしれません。湘南はパワープレー気味に攻め立てますが得点を奪うことはできず。課題としてはやはり得点力。ゴール前まで運ぶことはできても 決定機で決めきれない。そんな簡単に解決するような問題じゃないということです。浮嶋さんが外国人が入らないのは不公平じゃないかと言ったのも石原直樹を引っ張ったのも分かると思います。これに関しては信じるしかない。大橋が悔しさを滲み出していたように本人だって決めなきゃいけないのは分かっているはず。ウェリントン2人が欲しいのは分かりますがいないものはどうしようもないです。今は大橋や石原直樹といった前線を信じましょう。


中村駿について

楽しみな新戦力が入ってきましたね。中村駿は湘南らしく球際も戦えてアンカーが埋めるべきポジションに入ってくれる。守備での良さが目立ちました。ですが本来の彼は攻撃面でのゲームメイクが得意な選手。そうなると物足りなさは感じました。鳥栖の激しい守備やミラーマッチ、湘南での初戦ということを考えると仕方がないとは思います。柴田を前で使って中村をアンカーに置いたということは後ろからのゲームの組み立てに期待しているということだと思うので頑張ってほしいですね。


もうひとつ課題としては本来彼はアンカーより1つ前のポジションでプレーしていたのでビルドアップの時に前に出て貰おうとするんですよね。もちろん前に出るのはいいのですがアンカーでもらう人がいないのに前に出るのは危険ということです。聡や広教がそこに気づいて 無理に自分で運ばなかったのはそこが原因だと思います。まぁこれは金子も似たような状態から改善されたので長い目で見て修正してくれるのを期待しましょう。

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まとめ

交代は遅かったと思いますが交代を早めたからと言って勝てたかと言われるとうーんという感じがします。  得点力UPのためにはもっとリスクをかけて中に侵入することや人数をかけること、どんな形でもシュートを打つことぐらいですね。決まらないならチャンスを増やすしかないと思います。得点力は選手の個人能力もあるので簡単に解決する問題ではないと思いますがこのまま去年の面影を引きずるのも悔しいので前線の奮起に期待しましょう。

それではルヴァンカップ浦和レッズ戦にてお会いしましょう!

see you soon…⚽️

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