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浦和レッズ戦レビュー      自分たちで

こんにちは。外はすっかり秋模様ですね。涼しくなってきて嬉しいです。残るところも後5試合。終盤戦ということで湘南の戦い方も大分成熟されてきましたね。

勝ち切るとこにまでは至っていませんが上位陣とも遜色ない戦いを見せています。ここから勝ち切って上を目指すためにも自分たちにベクトルを向けて戦わなければいけませんね。

浦和レッズのスタメン

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前線は個の力に特化した4人。最後の部分で崩し切れない浦和は自由に動き個人でのパワーに優れた選手を起用してきました。最終ラインには酒井が復帰。柴戸と伊藤のダブルボランチで強度にも優れているメンバーですね。特徴としてはビルドアップ。引きつけて剥がすのがスタイルなので湘南としては相手を見ながら引き出されないようにしたい試合でした。

湘南ベルマーレのスタメン

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山口監督や他のスタッフがコロナにより離脱していたこの試合、FWには好調を維持していたウェリントンを起用しました。CBの真ん中にも怪我人が多く出たことで 山本脩斗が代理を務めます。誰が出ても変わらず状況に応じた対応をしなければなりません。監督がいないということもありその場のアドリブ力が試される試合となりました。

場を見極めたプレス

浦和は前線のメンバーは個の力重視のためビルドアップの立ち位置で苦戦します。湘南もしっかり相手を見た プレスでハメにいけてました。

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基本的に多かったのはこの形。馬渡が高い位置を取り後ろが3枚になって回します。こうなった場合はウェリントンが伊藤を見て池田とタリクが中盤へのパスコースを消しながらのプレス。上手くサイドを抑えながらプレスにいけていたので良かったと思います。浦和としては 池田やタリクが出てきたところのスペースを使いたかったのだと思いますが前線でボールを引き出せるのが江坂ぐらいしかいなかったので手を焼いていましたね。江坂もボールがもらえずサイドに逃げるシーンも見られたので湘南のプレスに苦しんだのだと思います。

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後ろが4枚になったら無理はしません。FW2人で4人追うのは無茶ですからね。しっかりと真ん中を消してサイドバックに対してアタックをかけれていました。相手のポジションを見ながらプレスの形を変えれるようになったのは素晴らしい成長ですね。浦和の攻撃に対して湘南がやられたシーンはロングボールで競り負けたものぐらい。谷も集中して広い範囲をカバーしてくれましたし 安心して見ることができました。

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岩尾のビジョン

ビルドアップでの修正を図りたい浦和は馬渡と伊藤に代えて大畑と岩尾を投入します。ここから完全に流れが変わりましたね。

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運動量が多いわけではないウェリントンは長い距離のプレスは難しいです。岩尾はウェリントンを引きつけることでショルツのスペースを作ることに。さらに大畑が 内側を走りシャルクまでの道が出来ました。シャルツは前へと運べるので湘南は押し込まれます。岩尾は相手の能力や自分のチームの選手の特徴を把握しどのように ボールを動かすかを逆算できる選手です。実際この形で浦和の選手たちは個の力を活かしながら湘南のプレスを掻い潜ることに成功。湘南はすぐに町野と山田直輝を 投入しアンカーを交代で見ながら運動量をあげていきます。監督がいない中でこの対応の速さはありがたかった

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交代が入ると岩尾は瀬川と町野が交代で見て引きつけられなくなりました。するとすぐに修正。最終ラインに入ることで数的優位を作ります。飛び込めない湘南は再びプレスにはいけず。サイドチェンジを使いながら攻め立てました。谷が何とか凌いでくれたので助かりましたが岩尾はやはり凄い。ピッチの状況を見て自分は何をするべきかを瞬時に判断できる。敵ながらあっぱれですね。

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自分たちがやる

湘南はさらに阿部と米本を投入。プレスにいけないなら気合いで走るしかない!ということで瀬川をインサイドハーフに下げて無理やり運動量で奪いに行こうとしました。杉岡や拓也も前に出て守備してましたね。広いスペースを潰しに行くのは米本の十八番でもあるので交代からメッセージが伝わったと思います。これにより全体的に間延び、スペースが空いたことで浦和はシンプルなカウンターや長いボールが増えました。ただ浦和のスタイルは下からゆっくり剥がして行くスタイルなので真逆なんですよね。リスクをかけて走ったことでこちらの土俵に引きずりこめた。監督がいなくても自分たちがピッチの中でやるんだという意志が見えました。

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やはり最後の部分で課題が出ます。個人的に気になったのは中野を起点にしたサイドとクロスの部分ですね。 中野はドリブルで剥がせてパスの精度も高い選手。そういった選手に頼りたくなるのも分かりますがもっと選択肢を増やしてあげて欲しいなと思います。中野に頼るあまり抜いてくれるだろうみたいな感じで止まっちゃうんですよ。中野がボールを持った時に走って囮になることや動きだしてシュートを狙えばもっと怖さが出る。相手は警戒する場所が増えて中野のドリブルがもっと活きると思います。あとはクロス。単調な部分がまだまだ多いですね。ウェリントンがいる時はそういった攻撃があってもいいと思います。個人技に優れている選手が少ない湘南はもっとボールを動かしてフリーで打てる状況を作る必要がある。闇雲にクロスをあげているだけでは点は取れません。反対サイドまで振って逆サイドが入ってくる、1人がニアに走ってファーをあける、突っ込んできてマイナスをあける、速いクロスで飛び込む…などなど動きを止めずに相手を動かしてほしいなと思います。  点取った方が楽しいし!

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まとめ

判定含め色々と後味の悪いゲームではありましたが勝てなかったのは自分たちに足りない部分があったから。 そういった部分を地道に直していくことが勝ちにつながってくる。そう思います。

さぁ今日はセレッソ戦。自分たちで判断して個人の力や相手の力を活かしていくという我々の目指すサッカーでレベルの差を突きつけられたチームでもあります。

現状どこまでやれるのか。個人の差をどう埋めるのか。非常に楽しみですね。それじゃあまた!

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日本代表を全力で応援する影山優佳さんです。可愛い。

公式サイト


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