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kiyofico
#17 『夢幻鉄道』と少年野球
カート一杯に積み上げられた買い物袋と、箱買いした2ℓのお茶をトランクルームに乗せてショッピングセンターを出た。
建物を周るように進むと、向かいにある小学校のグランドからは、少年野球の練習音が響いていた。
引っ越すことになる4年生まで続けていた少年野球は、日曜日になると近くの中学校で練習を行っていた。
コンクリートで3列に積み上げられた大きな応援席が、とても印象的なグランドだった…
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彼女は時々、友達を連れて日曜日のグランドに遊びに来ていた。お昼が過ぎて彼女達は家に帰ったのかと思ったら、突然コンクリートの応援席に座り、楽しそうに練習を見ていた。
その時は、彼女が練習を見に来ている意味に、気付かずにいた…
夢幻鉄道に乗って、彼女はまだ来ない…
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