寒さに震えて小走りに家に着くと、電子ピアノの音色が玄関の外まで聴こえていた。隣り合う鍵盤の音が重なり聴こえる不協和音は、妻ではなく娘が弾いているからだとわかった。
**
駅前にあった市民ホールは、幼稚園のお遊戯会や子供番組のイベントが開催されていた馴染みの場所だった。
そんな場所で開催されたピアノの発表会に彼女が出るという事で、母親と一緒に観に行った。
スポットライトを浴びた彼女は、綺麗なドレスに身を包み辿々しくも演奏を奏で終えた。なんの曲を弾いていたかは覚えてないが、眩しく輝くステージの記憶は残っている。
夢幻鉄道に乗って、彼女はまだ来ない…
#夢幻鉄道
#キングコング西野
#西野亮廣