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【北九州記念(G3)2024】最終結論

重要ポイント

小倉芝1200mはスタートから初角までの距離が約480mと十分にあるため先行争いにおける枠順の有利不利はない。但し、小回りコースで最後の直線が短く、更にはほとんど上り坂がなく速いタイムが出やすいコース形態であるため基本的には内を器用に立ち回った先行馬が有利になりやすい。また、小倉コースは開催日程や気候的な背景から芝がしっかりと根付きやすく、野芝100%で行われる夏開催は勿論、年間を通して良い馬場状態で行われるが、その一方で、他場と比べて芝のレース数が多いことから開催期間中に雨の影響を受けると馬場の内側が悪化しやすく、その場合は外有利のトラックバイアスが顕著に表れるため、とにかく天候と馬場状態には注目したい。

上記を踏まえて今回のメンバーを見てみると、ジャスパークローネとピューロマジックが同枠で並んだことから先行争いが多少激しくなる可能性はあるが、先行馬割合自体は短距離重賞にしては低めで、更に開幕週の馬場を考えればある程度前めで運んだ馬が有利になりそう。したがって、先行力に優れた馬、もしくはインをロスなく回れそうな馬を重視したい。


予想印

◎9ペアポルックス

○3サーマルウインド

▲16ヨシノイースター

△11ジャスパークローネ

×5メイショウソラフネ

⭐︎1.4.10.12.18


推奨理由

◎9ペアポルックス

古馬との力関係がポイントになるが、ハンデ戦であることは勿論、今回は古馬の中でも実績的に抜けている馬は少なく、実際、3歳馬が上位人気になるようなメンバー構成であるため、能力差はそれほど大きくないと考える。前走の葵Sは前に行った3頭がそのまま上位を独占する展開で、この馬も2番手から進めて2着であるため恵まれたレースではあったが、1400mからの距離短縮ローテだったことを考えるとそもそも先行できたこと自体が評価でき、今回上位人気となる他の3歳馬と比べても圧倒的に価値のある内容だった。今回は同距離ローテで流れに乗りやすいのは勿論、同コースとの相性も抜群であるため前走以上の走りに期待できる。反動が出にくく連続好走しやすいキンシャサノキセキ産駒という点も魅力的で、多少馬場が渋っても対応できる血統構成なのも良い。

○3サーマルウインド

前走は出遅れて尚且つマイル戦からの距離短縮ローテだったが、すぐに4番手までポジションを上げて2着に好走できたのは評価できる。今回は同距離ローテで流れに乗りやすく、開幕週で内枠を引けたのも良い。ドレフォン産駒で短縮好走後の反動は気になるところだが、1400m戦で実績があるように相対的にスタミナは上位であるため馬場が渋れば更に上昇しそう。

▲16ヨシノイースター

開幕週で8枠は割り引き材料だが、近走は先行する競馬ができているため勝負所で外を回す形にはならなそう。オーシャンSでは好メンバー相手に4着と健闘しているため重賞でも十分通用する能力があり、更にルーラーシップ×ゼンノロブロイという血統構成から短距離馬にしてはスタミナ指向が強いため馬場が渋っても問題なさそう。

△11ジャスパークローネ

実績だけなら間違いなく最上位。今回は斤量面や同型との兼ね合い、そして海外帰りという点が不安視されて人気を落としているが、絶対的な能力は勿論、脚質的に開幕週の馬場を味方にできること、そして道悪でも問題なく走れていることから評価できる材料も多数あるため5番人気前後なら期待値は高い。

×5メイショウソラフネ

実績的には見劣りするが、3走前の淀短距離Sではビッグシーザーの2着に好走し、更にゾンニッヒには先着しているため展開さえ向けばここでも十分期待できる。今回は内枠を引いてある程度先行できそうで、また、血統的に時計のかかる馬場の方が向いているため道悪はプラスに働きそう。


買い目

単勝 ◎
ワイド ◎-○▲△×
馬連 ◎-○▲△×
3連複 ◎-○▲△×-○▲△×⭐︎

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