日進月歩のススメ

『Regret Report./リグレットレポート』第52回。

毎週土曜0時に配信中のPodcast番組
『Re:creation Port./レクリエーションポート』でキャスターを務める私、武藤翔馬が配信エピソードで扱った話題を題材に、そこから更に思索生知するエッセイです。
配信と合わせて楽しんでいただけると幸いです。

『#83 2022年元旦も休まず配信!』
↓↓↓


小学生の頃、毎年新学期が始まると自分の今年の目標をクラスで書かされました。
僕はそれが苦手でした。

何故、そんなことをしなくちゃならないのか。
僕は今のままで十分に満ち足りているし、これ以上、何かをする必要もない。
今にして思えば当時の僕はそんな風に思っていたのかもしれません。

それに書いたらやらなくちゃいけなくなる。
何かあると先生やクラスメイトが
「武藤くん、今年の目標に書いたでしょ」
なんて言ってくる。

お節介な話である。
勿論、向上心や目的意識を持って過ごすことはとても大事だ。
その辺が足りていなかったことは認めよう。
僕はいつだって緊張感がない。
当事者意識というものが薄いのかもしれない。

ある年、僕は2年続けて同じ目標を書いた。
担任は去年と違ったから気付かなかったが、同級生が目ざとくそれを見つけて担任に告げ口した。
「先生、武藤くん去年も同じこと書いてました!」

それの何がいけないのか。

目標を達成できなかったと捉えれば、確かにそれは褒められたことではないが、達成できなかった目標を次年度に引き継いで挑むことは良いことなのではないか?
逆に問うが、君達は去年の目標をきちんと達成できているとでも言うのか!

ここまで流暢ではないが、引き続き継続する課題だから書いたというような主張をして、その時は認められた。

いつまでに、何をどうして、どうなって、
僕はそういう具体的な目標立てが苦手だ。
10代の終わりから20代前半までは、そういった目標というか、人生設計のようなものがあったが、結果はついて来なかった。
見通しが甘かったのだ。
計画性がなかったのと、自分の身の程を知らなかったのだ。

だが、目標はあった。
甘いなりの計画があった。
それ故に、僕はどんどんキリキリしていったのだ。
余裕なんてものはなかった。

そうして僕は挫折した。
ポッキリと折れてしまった。
それから始めて自らを省みる余裕ができた。

向上心は大切だ。
上には上がいる。常に上を目指さねば。
でもさ、あなたの上と僕の上は違うだろ?
同じだったら楽だけど、人生の条件はみんなバラバラだ。
僕には僕の、あなたにはあなたの、それぞれ違う道があるだろ?

だったらさ、更なる高みを目指すってことは
昨日より今日、今日より明日。
そんな風にほんの些細なことだとしても、少しでも前に進めていくことなんじゃないだろうか?
大層な目標なんてなくていい。
誰かと比べる必要もない。
自分自身のやるべきことをやればいい。
そう思う。

……で、具体的にはどうするのかって?

そ、それは……

…………。


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