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サステナブルは日本のお家芸だったはず⁉

こんばんは、食彩アドコムです。

 今回は、2015年よりSDG’s、サステナブルと叫ばれていますが、サステナブルとはそもそも昔は日本のお家芸だったはず⁉ という話。

(参考:外務省HP SDG’sとは?)

 時代の急激な変化により、悲しいことに多くの日本の中小企業が廃業しています。後継ぎ問題等いろいろ理由はありますが、日本の中小企業って世界のどこよりも社会のためと大義をもって頑張ってきたので長寿企業が多いと思うのです。

 日本には老舗企業がたくさんありますが、長寿企業の数は世界でもTOP

なんと、

創業から100年以上続いてる会社が約3.3万社(世界総数の約40%)、
200年以上が約1300社(世界総数の約65%)、
1000年以上が7社、あるといいます。

一昨年話題になった大阪の金剛組は業歴1442年でしたね(大化の改新より古い!!)、次いで池坊華道会。

わたしが学生時代によく行ったあぶり餅屋さんは創業1020年と😲。
つい最近(20年前)創業1000年記念パーティーでもしたのでしょうか?😅

100年以上存続する業種では、貸事務所894社に続き、清酒酒造が801社と第2位、第3位は旅館・ホテル(2019年帝国データバンク調べ)。

では、何故日本に長寿企業が多い?


日本に中小の長寿企業が多い理由(特に100年以上)

以下4つほどの主な理由が考えられます。

1.日本の気候風土

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島国であり、異民族の侵入や攻撃の危険があまり無かったこと

温暖で雨も多く湿潤な気候、四季もあり、地形は南北に長く、海山川が身近にあり、海の幸山の幸等食材が豊富。加えて、塩があり湿潤なため、発酵食品が生まれ、食料があったこと。

地域コミュニティーの中で、地域に根差してじっくり商売できたのでしょう。

⇒自然が豊かであることで知恵を絞り、四季に応じた生活様式を考える必要がありましたが、外敵が少ないので腰を据えて研究開発することができ、地域で支えて存続してきたのでしょう(戦争が無ければもっと😭)。


2.共存共栄の考え方、組織はみな家族という考え方

手を合わせる

八百万の神や神仏習合とあるように、根本的には和を尊び寛容を大切にして争いを避ける国民性であり、日本人同士の共存共栄の考え方があったこと。

組織は、後継者には帝王学を教え、部門毎に兄貴分としてのリーダーを置き、子供のように新入社員を教育する、という家族のような考え方。

⇒以前は、「同じ釜の飯を食う仲間」「一つ屋根の下の仲間」などと言い、職場は家族と同様に絆で結ばれていました。家族だから、皆で力を合わせて会社を守るということで存続してきたのではないでしょうか?


3.たすきリレーの考え方

バトン

先代から受け継いだ事業は、金儲けを考えるのでなく後継ぎとなる次世代にきちんと襷を繋ぐという考え方があること。

老舗企業には、「のれん」があり「家憲や家訓、口伝や秘伝」といった理念や独自の考え方を守り後世に伝えています。

⇒創業者に迷惑を掛けぬよう、先代の背中を見て学び、自分の時代に適合させ、次世代につないでいく、という「のれん」を守る襷リレーのシステムが自然と出来ているのですね。


4.社会との繋がり

創業当初は、「お客様あっての会社」として地域に根差すため、全てのお客様のニーズを汲み取り極力対応、少し利益が出れば地域に寄付したり、イベントへ参加するなど、地域から愛される努力をした。

その地域が、市町村➜都道府県➜日本➜世界、と企業規模が大きくなるにつれ広がった。

⇒この社会との繋がりを大切にするのが、地域貢献であり社会貢献ですね。

京都の某世界的企業の社長から聞いた話では、
「うちが中小企業やったころ、市からの勧めもあって、京都は学生のまちやからと大学にむしり取られるように研究のための機械を寄付させられた。断れへんかったなー。それが、何十年後かに大きなビジネスになってきたんや。その過程では、周りの中小企業にも助けてもろた。だから今でも地域のみんなには頭が上がらないし、お礼の意味でも地元に寄付もするし何十年もの長期的な付き合いを主に考えて中小企業にも取引してもらってるんや。」と。

学生と地域に育てられて世界に羽ばたき、地域と地元の中小企業に還元する。 産学連携のはしりですね。

感銘を受けた社長のお話でした。


グローバル社会になってこれまでと様子が変わってきましたが、日本は長寿企業の数では世界一と誇れるものであり、サステナブルは日本のお家芸だったはず?と思う話でした。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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