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ひとり一人の育ちを感じる

どうも。おはようございます。
寺子屋共育轍の代表をしている蔵田翔です。

このラジオでは、日々子どもたちと関わるなかで、大切にしたいと感じたことをまとめています。
一つの話題提供として、活用してみてください。

それでは、今日は「ひとり一人の育ちを感じる」というテーマでお話ししていきたいと思います。

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▼ アセスメントの視点
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そもそも「アセスメント」ってなんやねんって感じでわかりにくいので、日本語で言うと「子どもの見立てを立てる」みたいな意味が、今回の話としては分かりやすいかと思います。

例えば子どもが積み木を投げてしまって、誰かに当たった場合に「なぜそうなったのか」アセスメントを立てるという感じですね。
その背景とか、要因を見て、見立てを立てていくということが大事になっていくので、どういったアセスメントの軸があるのかが大事だなと思っていて、アセスメントの視点を見る上で必要な視点が5つぐらいあるなと思っています。

1つ目が、個人の問題にフォーカスするもので、発達障害があるんじゃないかとか、今日はしんどかったんじゃないか、本人の中でイライラしてるんじゃないかとか、そういった個人にまつわる視点。

2つ目が、家庭の環境にフォーカスするもの。
子どもがどういう育ちをして来たのか、今日どういう状態だったのか、お父さんお母さんは最近どんな様子か、みたいなところですね。

3つ目が、学校の環境にフォーカスしたもの。
学校は日常的に通う場所ですし、先生たちがどんなテンションでどんな人で、子どもとの相性は合っているのかとか、色んな問題がありますね。

4つ目は、地域の環境にフォーカスすることも大事だと思っていて。
やっぱり生活していく中で、色んな資源の中で彼らは生活しているので、塾に通っていたりであるとか、懇意にしてくれてる地域のすごく仲いい家族が居るであるとか、どういった環境なのかってことが大事になってきます。

子ども1人を捉えていく中で、そういった色んな円がありますよね。
ちっちゃい円の中心に子どもがいて、その周りに家族がいて、次に大きい円となると地域があってその中に学校があったりするという感じ。

そのような形で子どもを捉える軸が出来ていくんですけど、それとはまた別軸で横線を入れて、過去、現在、未来っていう形で、子どもが人生を生きて来ているので、過去、どんな育ちがあったのかとか、今どんな育ちの状況にあるのか、家庭が、学校がどんな未来を見据えて子どもたちが今この環境下に置かれているのか、というようなアセスメントを見ていくことがとても重要になってきます。

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▼ ストーリーを描く
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ストーリーを描くという視点では、やっぱりどこまで行っても、ヒアリングすること、聞くことでそこが明確化していくことが大事で、「あーだからこうなっているのかー」ってのが見えてくるっていうのはもちろんあるんですけど、仮説を立てるということよりも、ストーリーを描くみたいなところが僕は好きだなーと思っていて。

なぜ子どもがこのような状態になっているのか、というところを、まずストーリー立てて考えてみるというところですね。
そのストーリー立てて考えてみる上で、言い方がアレですけど、ストーカーチックにちゃんと観察するというところで、自分の見立てとここ合ってるかなとか、会話してみる中でここの部分に対してのリアクションどうかなーっていうのを、当てていくことで、なんで今こんな状態でこんな発言をしているのかってのが見えてきたりするっていうところですね。

なので、ストーリーテラーとして、彼の人生、今どんな状況で、何を思って、何を発しているのかってところの、ストーリーを描く。

いかに自分の豊かさがそこに入れ込めるかっていうことも大事だったりするので、どんな子で、どんな思いで生きてて、自分だったらこんな風に感じてたなとか、友達にこんな子居たなとか、創造膨らませながら、豊かなストーリーを描いてみると、事実の知っているアセスメント以外に、彼が今どんな気持ちで、どんなことを思っていて、こんなことにイライラしてるとかっていうのが見えてきたり感じたりすることが出来る、っていうようなところがストーリーを描くっていうところですね。

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▼ 最終的に誰が困っているのか
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アセスメントが出来上がった上で、誰が困っているのかっていうのがとても大事で。

子ども自体がその状態に、本当に日々イライラして、八つ当たりしまくりでケンカもしまくってるんだけれども、困ってないっていう場合があったりするんですね、本人が。

僕はこういう生き方をしてきたし、これが当たり前だし日常なんだから、そんな風にあなた困ってるよね、ここ解決しようかって手を差し伸べられても、うっとうしいっていう場合があったりするんですね。

その彼が困っているだろうな、この状況を解決した方がいいなって思い込みは、実は大人側にあったりするので、そこの状態を解決したいのはもしかしたらお母さんかもしれないし、学校の先生かもしれないし、はたまた地域という分野で関わっている例えば僕たちかもしれない。

誰が困っていて、その状況をどう解決したいと思っているのかっていうのを明確にしていく必要があります、っていうようなことをお伝えしようと思っていました。

というわけで、今日は、ひとり一人の育ちを感じるっていうテーマでお話させていただきました。

それでは、子どもが置いてきぼりにならない社会を目指して、今日も共に頑張っていきましょう。

文字起こし:舩津雄貴

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