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人殺しになるために生きていたときの話を若者にした理由

私は高校生の時、目的も目標もなく惰性で学校に通うことに疑問を感じて1年生の時にさっさと学校を辞めてしまいました。それから今まで最終学歴中卒のまま生きてきましたが、正直もともと会社員になるつもりもなかったし、ガテン系の運送業から大工に、その延長線上で工務店経営者、職人育成の研修事業社を立ち上げるに至ったこれまでの人生を歩んできて後悔した事はありません。むしろ、意味のない高校生活3年間を過ごさなくて良かったと思っています。そんな私が、ひょんなご縁をいただいて高校で授業を行うことになり、この度、大阪の東住吉総合学校に講師として行ってきました。

意外に目標を持っている若者たち

私が高校生の若者たちに伝えたのは、無為な学校生活を送るなんてばかばかしいのでさっさと辞めてしまえ、と言うことではなく、自分たちが持つ無限の可能性を信じて、人生の時間を使ってやりたいこと、やるべきことをできるだけ早く見つけてもらいたいと言うことです。初めに一人ずつ夢や大切にしていることを聞いてみたところ、既に明確な目標を持っている学生が多いことに驚きましたが、目標の先にある人生をかけるに相応しい目的を早い段階で見つけることができたなら、社会に出てから大きな活躍どころか世界を変えることができるし、生きがいを持って生きられるようになるよ。と目的を持つこととその達成こそが人生を素晴らしいものにすると伝えました。詳しい内容については来月授業を行われる元教師で先生シェアハウスを運営されている野中さんが要点をよく摘んでくれているので彼のnoteを読んで頂ければと思います。


クズだった自己開示と浮かび上がったきっかけ

教室に入った時点でのアウェー感がハンパなかったこともあり、中卒の大工上がりの経営者である私の話をまずは聞いてもらえる関係性を作ろうと講座の初めにアイスブレイクにたっぷり時間を費やしてしまったせいで、講義自体は若干駆け足の忙しない授業となってしまいました。タイムマネジメントに失敗したと反省することしきりではありますが、それでも目を輝かせて一生懸命私の話を聴いてくれた若者も数多くいて、今回のオファーを受けて本当に良かったなと、少しのやり残し感を抱えながらもそれなりの手ごたえを感じて帰ってきました。イントロ部分で若者たちに話したのは私の子供の頃はどうしようもない悪ガキで学歴社会からドロップアウトしてどん底の暮らしをしていたことの自己開示とそこから浮かび上がり、人生を変容させ、真人間になって人並みの暮らしができるようになった「きっかけ」についてです。

人殺しになることが目的の人生

私は平凡で何の影響力もないちっぽけ過ぎるくだらない人生を変容させて、現在、人並みの暮らしができている上に3つの法人の代表を務め、多くの団体の役員や理事を拝命するようになってやりたい仕事をできている幸せな状態になりました。その変容61番のきっかけは17歳の時の親友の死です。小学生時代からの1番の親友が些細な喧嘩からナイフで刺されあっけなく死んでしまった事件をきっかけに私はその犯人を絶対に許さないと心に誓い、刑期を終えて出所してくる犯人を殺すことだけを目標に青年時代を過ごしました。まるで三流ドラマのような流れですが、人生は目的を持って自分で描く物語なのだと明確に、強烈に認識しました。小説や映画を見ていて退屈なストーリーよりも刺激的な物語の方が面白い、人生をドラマティックな方の選択をするようになったのはそれからです。

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志を探すきっかけ

2つ目の大きな転機は、19歳のときの医師による死亡予告です。肝臓を悪くした私は医者にいちど悪くなった感情は二度と戻らない、あなたは必ず40歳から50歳の間に肝臓癌が肝硬変になって死にます。と宣告されました。当時の私はどちらにしても数年後には人殺しになって刑務所に入るつもりでしたから、自暴自棄な暮らしに陥っており、その一瞬の刹那が楽しければそれで良いと言う考え方になっていました。しかし、人生の時間が具体的に、しかも残り20年程だと期限を切られて改めて何か目的を持って生きている時間を使いたいと考えるようになりました。それまでは全く志を持つなどとは無関係の生活でしたが、自分がせっかく一度切りの人生の時間を使うのだから何かを成し遂げたいと織田信長をリスペクトしながら志を探すようになりました。

絶大な力を手に入れる習慣は連続した選択

私の人生を変容に導いてくれた3つ目の大きなきっかけは1冊の書籍です。漸く人生の目的を見つけて、どのようにしてそれを実現するかとあれこれ模索を始めた頃に見つけた世界中で最も読まれた自己啓発書と言われる「7つの習慣」を読んで、世の中は原理原則に従って回っているし、自分の人生は自分の選択によって作られる。との、あまりにも当たり前すぎる事を本で読んで腹にストンと落ちたところから私が様々な習慣を身に付けて大きく人生を変えるきっかけになりました。先日のnoteにも書きましたが、人生を変える力と言われる習慣によって生み出される価値は絶大です。習慣に取り組んで1週間や1ヵ月では何の変化も起こりませんが、5年経ち10年経ちすると、10年前にぼんやりと夢見ていた事が全て現実に変わっていたりします。成長した自分がさらに成長することによって福利の計算が働きブレイクポイントを迎えた後は一気に大きな成長を迎えることを私は身をもって体験しました。

人生はやるかやらんか、全て自分次第。

今回の高校生に向けての授業は短い時間だったこともあり彼らに知った理論を実践して見るところまで推奨するところまで出来ませんでした。やってみる、わかる、できる、できている、とのプロセスを味わえるような習慣にチャレンジしてもらえたらひょっとしたら彼らは自分は習慣の力を使える人間だとのセルフイメージを持ってこれからの長い人生で様々なことにアグレッシブに挑戦する人になってくれるかもしれません。今回は、志(目的)を明確に持つこと、自分は大きな可能性を持っていてそれを開花させるきっかけはそこに転がっていること、要するに自分次第で人生はどのようにでもなるし、行きたい人生、なりたい自分になる権利も素質も皆が持っていると言うことを伝えるに留まりました。若者に伝えたいことがまだまだあるので続きをぜひとも伝えに2回目の授業に行ってみたいと思っています。

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高校生や中学生向けの授業も引き受けますが、本業は社会人向けの研修事業を行っています。

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