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命をかけてオールイン

ALL-IN(オールイン)とは、ポーカーにおいて手持ちのチップ全てを使ってBET,CALL,RAISEすること。
概要
ポーカーはプレイヤーが賭けるチップを常に同額して、次のステージへ進行するが、
プレイヤーによっては、コールされたチップ額が、手持ちの額を上回る場合がままある。
このとき、自分の手持ちのチップを全て賭けることで、ゲームを継続することが出来る。これがオールインである。
オールインはいつでもプレイ可能なアクションだが、いくつかの制限が設けられる。
                     出典:ニコニコ大百科

マジシャンの地位向上と業界の発展

私は数ヶ月前から経営実践研究会なる団体に参加しています。この団体は本業で社会課題を解決しようとする志の高い経営者が集まる会で、とにかくメンバーの誰に話を聞いても世の中を自分たちの手で良くしたいと熱く語られる凄い集まりです。昨日は兵庫支部の定例会があり、神戸、梅田、現在で手品家というマジックバーを展開されていて、昨年はコロナ禍の中、果敢に沖縄にMAGIC OCEANなるマジックを楽しめるレストランをオープンさせられた株式会社マジックポットの代表取締役 前田真孝氏が沖縄からわざわざ神戸まで来てくださいました。
HPに「わたしたちは、マジックを通じて世界を元気にするさまざまな事業を創造する、エンターテイメントベンチャー企業です。」と書かれておられるように、マジシャンによるマジックを使っての社会貢献を行うと事業の目的をコミットされておられます。前田社長は明確なビジョンを持つと共に覚悟を固めておられて「意思決定に選択なし」と自分自身が子供の頃にマジックを覚えて、父親にすごいねー!と喜んでもらえた原体験をもとに、子供たちの自己肯定感を向上させてポジティブに取り組むようになる力をマジックが持っている事に気付いたとマジシャンの地位向上とマジック業界の発展の為に命を賭けてオールインすると宣言されておられました。

本気でしたい事を出来ないことこそが失敗

目標はマジック産業を映画産業と同レベルのエンターテイメント産業にする。そのためにまず、自社を上場させるべくアグレッシブに事業展開を繰り広げられています。岡山で創業された後、神戸の三宮に出店、続いて大阪の梅田で大箱の店舗を構え、その次は東京の新宿と次々に出店攻勢をかけられたのですが、全ての店で大きな損失を出して、いつ破綻してもおかしくない状態が長く続いていたとのことでした。しかし、世の中に貢献したい、良い事業を作りたいとの熱い想いに胸を打たれた人が次々に現れて、出資や融資、フランチャイズ加盟など、資金を提供してくれたおかげでなんとかピンチを切り抜け、その度に新しいチャレンジを繰り返されてきたとのことでした。良き意図を持って、社会に貢献するのを目的に真摯に事業に取り組めば、必ず手を差し伸べて、助けてくれる人が現れるものだ。と胸を張っておられました。同時に、大きな目的を掲げている以上、たとえ事業が破綻したとしても、またやり直せばいいと、本気でしたい事を出来ないことこそ失敗だとの強い意志を持って事業拡大に努めてこられたとのことでした。

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目的こそ全て

事業は収益を上げてなんぼ。といういわば今の世の中の常識から大きく外れた思考で、赤字だろうが債務超過だろうが、挑戦し続けることで道が開ける。それくらいの覚悟を持って事業にあたらないと業界を変えることなどできる訳ない、と新しい店舗に資金をぶち込み続けた前田社長の姿勢はとても眩しく、かっこよく私の目に映りました。そして、前田社長の挑戦は少しずつ実を結び始めて、昨年沖縄にオープンした海の魔法レストランMAGIC OCEANはコロナ禍の下でもしっかりと収益を上げられる状況になっておられるとのことで、強い信念に基づいた思考は現実化するのだと感じられるとてもいいお話を聞かせていただけました。前田社長は事業の目的こそ全てだと、自分達の存在価値を発現させるべく、なんのために事業に取り組んでいるのかを明確にしてそれに従った判断、選択を行うことこそ何よりも重要で、そこがブレなければ、必ず世の中に認めてもらえるようになると力強く話されまていました。

正直者が報われる世界

決意と覚悟があれば、意思決定に選択なし、ただ目的達成のために全てを注ぎ込む姿勢で事業に当たっている非常にわかりやすい例として、2020年に浜松の手品家でコロナ感染のクラスターを発生させてしまった時のエピソードを紹介してくれました。マジックを通してお客様を笑顔に、幸せにすることを事業の目的に掲げている以上、店で感染者が出たら即座に公表しなければならないと躊躇なくTwitterで感染者発生を告知したのは大きなニュースになり、自治体によるクラスター発生の発表の前に自ら公表したことは大きな物議を醸してお店には多くの誹謗中傷が寄せられたそうです。しかし、批判的な意見よりもその目的に真摯に向き合う姿勢を高く評価して、応援や励ましのメッセージが多く寄せられたとのことで、コロナが落ち着き始めてからは以前よりも来店が増えて事業を立て直すことができたとのことです。クラスターの公表は店の存亡も危ぶまれる非常に厳しい判断だったと思いますが、ブレずに信念を押し通す姿勢は人の心に共感を呼ぶ、それこそが事業資産なのだと改めて考えさせられるエピソードでした。

スタンダードが変わる。

私が自分から強く望んだわけではなく、数ヶ月前までは存在も知らなかった経営実践研究会ですが、ひょんなきっかけから団体に参加することになり、その会合に参加する度にこの社会を少しでも良くしたい、社会の課題を解決したいと熱く語られる経営者に毎回、必ず出会うことができます。強欲な金融資本主義から脱して新しい資本主義、共感型資本社会への移行を目指して同じ価値観、世界観を持つ人たちとの交流の機会は、そのたびに胸が震え、勇気を奮い立たせてくれる本当に嬉しく有り難いことで、ご縁を頂いたことに心から感謝するばかりです。もうすぐ本物の世界がやってくると私は10年前から言い続けてきましたが、漸くそのムーブメントを感じることができるようになってきました。実業で社会課題を解決する企業のあり方がスタンダードになるのはもう目前に迫っていると感じています。また、共に学び実践する仲間も絶賛募集しております。経営実践研究会の今後の展開が本当に楽しみでなりません。

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職人の育成、教育を通して建築業界のスタンダードを変えていきます。




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