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アクション×プランがもたらすもの 〜世界は複雑怪奇でシンプルだ〜

世界はグローバルにカップリングして、人間の代わりにアバターが働くようになる位、圧倒的なテクノロジーの進化が顕著になる中、バタフライエフェクト(地球の裏側で蝶が羽ばたくとその風が複雑に影響しあって暴風が起こる)に代表される複雑系の考え方が最近は主流になりつつあります。世界は複雑怪奇で何が本当かわからない、先行きの見通しの立たないややこしいモノになりました。

格差、分断、対立の世界

世界ではトップ1%未満の富裕層が世界の富の70%を所有すると言われており、ピケティが「21世紀の資本」で発表して大きな話題になった様に経済成長率よりも資本の成長の方が早く大きいならば、世界の格差は今後、加速度的にどんどん広がっていきます。コロナで実体経済は棄損しているはずなのに、株価はバブル期に迫る勢いですし、コロナで生き残りをかけて宅配を始めた飲食店は利益を全てUVERに吸い上げられるなど、大きな資本とそれをバックにプラットフォームを作った大手事業者だけが儲かる構造を身近に感じる事も増えて来ました。このまま世界中で格差が広がり続けると分断と対立が激しくなり、持続可能な世界とは逆の方向に行ってしまうのは火を見るより明らかです。

ややこしい問題は分割法で考える

このややこしい世の中で、私たちにできる事は何かあるのか、どのようなあり方で事業に向き合えばいいのか?あまりにも問題が大きすぎる上に難しすぎて、立ち尽くしてしまいそうになりますが、じっと留まっていても一切何も変わりません。1人、1社で大きな変化を作り出すのは無理でも、多くの中小事業者が小さな一方踏み出すことで変えられる事はあるかもしれません。ややこしく、複雑に思える事は分解してシンプルに考えることが必要です。ぼんやりと全体を捉えていても具体的な対策を考えることができません。そんな視点で今の世界を見てみると、Googleやアマゾン、UVERなど顧客を圧倒的に集めるプラットフォーム事業が世界のマーケットを席巻していることがわかります。シンプルに考えれば、「集客」を司るものがマーケットを支配すると言う構図です。もし、世界中の中小零細の事業者が集客を独自にできる仕組みを持ち、一切の宣伝広告を必要としなくなれば、世界は大きく変わる可能性があります。

質の高い集客を効果的に行う唯一無二の方法

では、一切の宣伝広告をしなくても自然に顧客が集まるようにするには何が必要か、その答えは意外とシンプルで、圧倒的な信頼関係を目の前の人から順番に築きあげるだけです。友人、知り合い、取引先、地域にしまうご近所さん、つながりを持つありとあらゆる人とお互い信頼し尊敬し合う固い絆を結ことができれば、京都の町屋にある漬物屋さんが数百年も商売を続けているのと同じように、熱心に売り込まなくても勝手にお客さんがお客さんを連れてきてくれるようになります。これが叶えれば、宣伝広告や営業スタッフの雇用などの余計な間接費もかからなくなり、価値提供に係る本質的な部分に資金を配分できるようになります。また、大企業に収益が集中するのではなく、地域で経済が回るようになり、お互いがお互いの顧客として経済が活性化するようになります。信頼構築で集客の課題を片付けると言う事は、地域の課題、ひいては社会課題を解決する糸口になるのです。

アクション×プランが世界を変える

ロジック自体は非常にシンプルかつわかりやすいのですが、実際は出会う人すべてと圧倒的な信頼関係を結ぶのはそんなに簡単ではありません。まずは、「今だけ、金だけ、自分だけ」の考え方を捨て去り、未来のために貢献できる人になるべくあり方を正すところから。その上でプロフェッショナルとしての矜持を持って良い製品、良いサービスの提供を研ぎ澄まさなければならないし、自分たちのあり方を理解してもらえるためのコミニケーションも必要です。それらすべてをかなえるのは、結局行動あるのみで、実行のための詳細かつ精密な計画の立案が必要です。まずは、目の前の仕事からアクション×プランを立てて目の前の人から圧倒的な信頼を得ることに注力することが結果、世界を変えて持続可能で循環型の社会に移行する大きな力になると思うのです。私たちは甚だ微力ではありますが、決して無力ではないと信じています。まずは一歩、踏み出しましょう。

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アクションプランの実践研修をやってます。

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