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お節介なおっさんのモチベーションは志 @未来創造企業認定サポート

未来創造企業と言う事業所に対する認定制度があります。日本最大級のシンクタンクである日本総合研究所と未来企業研究所が合同で開発した良い会社の指標87項目のチェックリストで事業所の持つ財務指標だけでは見えない社会的意義や持続性、貢献度を数値化して認証する制度です。私が代表を務める株式会社四方継も先月、第5期認定企業としてその認定を受けました。このたび、一般社団法人経営実践研究会での学びと実践を通して、本業を通しての社会課題解決に取り組む仲間の株式会社アイデンの池田裕二社長から、第6期の未来創造企業認定にチャレンジするにあたり、社内でのキックオフを行うと言うのを耳にして、同期で認定された株式会社夢峰のNaito Daigoさんと一緒に応援に行ってきました。

未来創造企業認定に伴う3つのチャレンジ

職人向けプレゼンテーション

株式会社アイデンは電気工事業とペット共生住宅の推進事業を行って居られて、職人さんの正規雇用、採用育成を行っておられます。同じ建築業界、同じ職人上がりと言う事もあって社内のプロジェクトチームでのキックオフミーティングにぜひとも参加させてくださいと私の方から申し出て、未来創造企業の認定チャレンジへの意味と意義についてプロジェクトチームのスタッフの皆さんに話す機会を作って頂きました。池田社長からは職人気質の難しいタイプのメンバーが集まっているのでなかなか大変だと思います、と聞いておりましたが、そこは私、職人向けの研修を長年行っているプロフェッショナルとしてキッチリと場の温度を温めながらラポールを築くことを意識して話したところ、非常に熱心にそして好意的に私の話を聞いてくれました。おのずと会社ぐるみのチャレンジである未来創造企業認定への機運も高まったように感じました。

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お節介の源は志

そもそも、地域のインフラを守る職人さんを抱える事業所は非常に地域への親和性と貢献度の高い業態です。そんな事業所が良い事業を行っている良い会社だと認定されることで私の志で創業時に掲げたミッションでもある「職人の社会的地位の向上」が進んでいくと確信を持っていて、今回のチャレンジを通してもたらされる変化とそこから生まれる意味や意義についてスタッフのみなさんに深く理解をしてもらいたいと思ってお節介を買ってでた次第です。そんな気持ちを伝えたいと思って、mtgの冒頭に、お節介なおっさんがやってきたと思っていると思いますが、と前置きをしたところ皆さん温かい苦笑いをしてくれました。(笑)
今回、私が伝えたかったのは未来創造企業の認定を取得すると同時に社内で挑戦し、手に入れてもらいたい変化、変容は以下の3つです。社会性の高い良い会社だと認められると同時に、確実に未来を創造する事業所になってもらいたいとの願いを込めてお伝えしました。

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3つのチャレンジ

今回の株式会社アイデンによる未来創造企業認定取得への取り組みの中で、プロジェクトメンバー全員に理解して、そして得てもらいたい意味と意義について話した内容を以下に記します。

職人のキャリア変革
職人のキャリア変革については一般社団法人職人起業塾で推奨している人事制度のスキームを活用して既にキャリアプランの構築と役割と責任の定義を明確にして、その確認と次の目標設定を共有する運用の準備段階に入ってもらっています。現場実務者が単なる作業員ではなく、元々持っている良知(才能)を発揮することによって未来の事業所の存続を担保する生涯顧客や、同業他社で行えない問題や課題を解決する事による新規顧客の獲得を実現する仕組みがそこにはあります。また、未来を創る意識を共有することによって、現場で得られる情報や経験を蓄積、共有し、次世代の職人育成に繋がります。全員が当事者意識を持って、自分ごとで思考して、判断する組織になれで職人のキャリアは一気に現場から次にステージに広がりを見せます。

未来型組織への変革
未来型組織への変革の最も重要なコンセプトは「誰のための誰の組織なのか?」を再定義することだと思っています。旧態依然の資本主義の価値観では、事業所は株主のものというのが一般的な解釈で、中小企業の殆どは創業者やその同族が株を占有しており、実質「社長のための社長の会社」になっていました。しかし、建築工事業者のようなインフラを守る事業を営んでいる事業所にとっての存在意義を考えた時、顧客との約束を守り、将来の長きに渡っての安全と安心を担うには持続性を高めることが非常に重要だと考えれば、組織は新陳代謝を繰り返しながら何度も生まれ変わり、存続する必要があります。そんな組織は顧客、地域社会とそれを構成する人の為の構成する人の組織であるべきです。全員が経営者感覚と生きがいを持ち、社長一人の会社ではないとはっきりと認識することで未来を創る組織になるとお伝えしました。

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ビジネスモデル変革
昭和から平成にかけてのこれまでの事業所の概念では企業は営利組織であり、金儲け、株主利益を最大化する組織とされてきました。しかし、世界が大きな変化を遂げて、あらゆる情報が白日の元に晒されるようになった今の時代はこれまでの人の価値観も徐々に変化を遂げており、本質が見抜かれるようになりました。誰もが薄々気づいている世界の真実 は【多くの人から支持され応援される人が豊かになる原則】がこの世界には存在しており、金だけ、今だけ、自分だけ良かったらいいと考えている人は誰にも見向きもされなくなり、世の為、人の為、未来が良くなる様に信頼を大事にする人こそが、その存在意義を認められ、応援され、人とお金が集まるようになるべきだとの当たり前のことです。世界中でESG投資が盛り上がってきたこと、社会課題解決型モデル、ソーシャルビジネスの事業者が次々に上場を果たすようになったのは、当たり前のことが当たり前になり始めた顕著な例です。自社の利益だけに固執することなく、公益を生み出すモデルへとスタッフが意識を揃えて取り組みをスタートすることで未来を創るビジネスモデルへと変革出来ると考えています。

前向きではなく前のめり!

上述した内容の話を一通り終えて、最後にお決まりの志が全ての源だと吉田松陰先生の言葉で締めた後に、参加されていたメンバー全員から一言ずつフィードバックを頂きました。そこでは、私の話を理解した、賛同したと言った受け身ではなく、そもそも良いことを仕事を通して行いたいと思っていたし、これまでも意識していた。人生の貴重な時間を費やす意義があるチャレンジに喜んでいる、まずは周りの人の幸せのために自分ができることを進めていきたい。もっと広く、深く学ぶ機会を持ちたい。自分が輝けるようになるには他社貢献が必要でその機会を会社ぐるみで持てることにワクワクしている。等々、前のめりに高いテンションで皆さん語ってくださいました。私としては既に未来創造企業の認定を取得したと同然だと感じたと共に、私のような職人上がりのおっさんのお節介をオープンに受け入れて、前向きに発言してくれたことに対して感謝の念が溢れてきました。本当に嬉しい、良い時間を過ごせたことに厚く感謝した次第です。同じ職人会社で職人の地位向上を目指す仲間として今後ともできる限り深く関わり、共に成長していけるようになりたいと心から願っています。アイデン社の皆様、気張って参りましょう!

懇親会も最高でした!(^^)

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本質的な現場価値を生み出す職人育成の研修、社内整備のサポートを行っています。


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