見出し画像

人生、片道切符なんじゃねーのかよ

歌は世につれ世は歌につれ、とは昭和時代の歌謡番組で司会者がテーマで使っていた定番の名文句、世の中の変化や世相が歌に反映されて、人々の心をつかみ、流行するといった意味ですが、音楽と言うものは、人の潜在意識の中に深く染み込むもの。このnoteに以前にもそんな記事を書きましたが、普段ほとんど音楽を聞かなくなった私でさえ、流行りの楽曲には意外と大きな影響を受けています。

衝撃の楽曲

最近の音楽で、特に私が時代の変化を感じたのは「うっせーうっせーうっせーわ」を連呼する歌で、その歌を初めてTVでみた時はアニメのPVの映像と共にその歌詞に大きな衝撃を受けました。こんなに正直に今の若者は、心の内面を表出するようになったのか!と大きな時代の流れというか変化を感じずにはいられませんでした。私の子供の頃に強く影響をうけた浜田省吾の「東京」以来の衝撃と言っても過言ではなかったかもしれません。その時にふと、歌は世につれ世は歌につれという言葉を思い出しました。これが今の世情を映し出しているのだと感じたのです。

潜在意識の抗えない大きな力

17歳でメジャーデビューしたというAdoの曲が少しの間耳から離れなかったのは、あまりにも音楽を聴く機会がなくなって、私に免疫がなくなってしまったいたからかも知れませんが、そこを差し引いてもあまりにも印象的でした。今時の若者に対する私の見方に影響を与える潜在意識の中に組み込まれてしまった感があります。
潜在意識なので意識しないまま、意思では抗えずに思考や感情がそっちに流されてしまう可能性があるよなー、なんて思うのは、若かりし頃に繰り返し聞いた大好きな歌が自分の思考や行動の中に反映されているのでは?と思うことが少なからずあるからです。

人生の予言かよ

ちなみに、近年はすっかり機会が減りましたが、カラオケに行って歌いたい、歌うとつい涙ぐんでしまう程感情移入してしまうような曲がいくつかありました。その一つに、浜田省吾の「Midnight Blue train」なるあまりメジャーじゃない曲があります。多分、私が留学生の頃によく聞いていた曲だと思うのですが、そこにあるフレーズを子供ながらに潜在意識に染み込ませてしまい、後の人生をそっちに寄せたのではないか?と勘繰ってしまうほど、いまだにその曲を聴くと胸が締め付けられ、熱いものが込み上げてきます。この曲は『ON THE ROAD』というアルバムに収録されており1982年2月25日発売ということなのでなんと40年以上前の曲ということになります。いまだに自分の人生を重ねてしまうのはこの曲に影響を受けた人生を送ったのではないかと思ってしまいます。

走り続けることだけが生きること

この曲の中で歌われている歌詞の要諦を超乱暴にまとめてしまうと、「走り続けることが生きることで、帰ること、戻ることなどできない」だと思っています。つい最近、複数の心易い人に「突っ走っていく高橋さんのことが大丈夫かと心配に感じる」とか、「躊躇せずに物事を推し進めるのを見ていて怖くならなのかと思う」といったことを続け様に言われました。
自分ではそんな生き方をしている意識はなかったのですが、そう言われてふと気付いたのは、人生を片道切符の電車に乗っているような、行けるところまでとにかく進む思考で自分が生きているということでした。人生は片道切符だと、昔に言われた方がおられましたが、最近、自分の中でそれが腹に落ちて自然と言葉として浮かんできたのです。

歌は世につれ世は歌につれ

そもそも、私は自分の人生を生きているという感覚が希薄です。それは若くして亡くなった親友の墓に通い続けるうちに、彼が生きたかった人生とはどんなだったのか?彼はどんなことがしたかったのか?との問いを繰り返し、いつの間にかあいつが生きたかった人生をオレが生きようと思うようになったからです。いつも頭の中に潜在的にあるのは、今の生き方、この行動、この瞬間の判断はあいつが天から見てどう思うのか?との第三者的な視点であり、そのメタ認知的なパラダイムがが付き纏い続けてきたから、人生の意味や意義を考える機会を与え続けて貰えたように思います。
結果、志を掲げてそれに走り続けるしかなくて、何も回収することなく、行けるところまで突き進むだけが人生だと、迷わずに答えると言った浜田省吾の歌通りの思考が染み付いて、実際にそんな人生を今も突き進んでいます。
そこに音楽の影響があったのか、無かったのかは定かではありませんが、ひょっとしたら、Adoの歌の歌詞に引きずられる人も出てくるのかも知れません。これからの世界はこれまでの延長線上に無いと肌で感じる今日この頃です。

_____________

職人の社会的地位向上を果たすべく、片道切符で走り続けています。
繋がってください。^ ^



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?