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人の幸せを導けるのは人しかいない

私が世話人として参画している一般社団法人経営実践研究会が主催する社会変革プロジェクト1000と題されたイベントが大阪にて開催されました。北は北海道から南は沖縄まで全国からメンバーが集い、様々な分野トップランナーの豪華なアドバイザーにも多数ご参集頂いて地域企業から巻き起こす社会変革への狼煙を上げました。

1000のプロジェクト

本業社会課題を解決する志を掲げた事業者が集うこの会はもうすぐ会員数千社を迎えます。発足からたった6年、私が合流してからの1年半の間にその数は倍増以上の伸びを記録しています。現在はたった千社とはいえ、そこに集まっている経営者は経済性と社会性の両立にコミットした方ばかりで、しかも学ぶのではなく実践に重きを置いてそれぞれの地域で、もしくは全国を股にかけて社会との共有価値の創造の実現に向けて行動し続けられます。その熱量は半端なく、まさに社会変革の胎動と言っても過言ではないと身を以て感じています。

ヒューマンインフラの機能

現在、本格的に新入生の募集をスタートした職人育成の学校、マイスター高等学院のプロジェクトも実はこの経営実践研究会のメンバーからヒントを得て、複数のアドバイザーからの助言や示唆を頂いてスタートを切りました。企画してリリースした途端に多くのメンバーが賛同を表明してくれて一気に事業化へと駒を進めることが出来ました。既に20数社の多くの支援者が集まり、しかも主体的に関わって頂いて学校運営をスタートさせています。しかも、驚異的なスピードで全国に学校として若者の受け入れを行う事業者が増えています。経営実践研究会は完全に本質的なヒューマンインフラとして機能し始めています。

刺激と学びとエール

今回の記念フォーラムでは実践者として会員企業のプレゼンテーションが行われました。事業規模も様々で10億の資金を社会性のある事業へホワイト投資してベンチャー支援を行っている方や、アパレル産業の社会課題に向き合いカラフルな人の個性が発揮される社会を目指す女性経営者、飲食店の出店リスクを無くして失敗の無い起業を支援する事業所など、その事業の存在意義と社会へ寄与する志に鳥肌が立つ程感動させられ、また勇気を貰いました。著名な経営者や学者が煌びやかに並ぶアドバイザー席からは4名の方が壇上に上がられパネルディスカッションが行われ社会変革に向けての示唆とエールを頂くことが出来ました。どちらも素晴らしい内容で会員だけで聴くのが勿体無いと思う程でした。

人を幸せに導けるのは人しかいない

数百人が参加する大規模なフォーラムではやっぱりそれなりの設えがされており、様々な刺激と深い概念の学びを得る事ができます。懇親会でも多くの方と素晴らしいご縁を頂き、メンバーが発案してスタートさせた多様性擁護施設プロジェクトへの支援をアドバイザーから申し出頂くなどミラクルも起こりました、書き出すと切りがありません。その中でも最も印象に残っているのは藤岡会長の基調講演の中で口にされた「人を幸せに導けるのは人しかいない」とのシンプルで誰もが知っていそうな平易な言葉です。しかし、その実体を深く洞察した時にずっしりとして重みを感じさせられました。

本当の人生の入り口

人を幸せに導くとは、まずその人の幸せが何か?との問いに対する解を持つことから始めなければなりません。幸せの定義は人それぞれで、千差万別の解に対して全て対応して導ける様な人など存在しないと思ってしまいますし、もし居たとしてもそれは神では無いのかと考えてしまいます。
一人の人はあまりにも無力です。人生を変えるのは人とのご縁と言われる様に、人は人と人との関わり合いの中で学び、気付きを得て、磨かれるのもまた事実です。この一見相反する2つの概念をどうやってこなしたら良いのか?この難題に向き合う事こそ人生に大きな価値を見出す、意味や意義のある人生の入り口になるのでは無いかと思うのです。

共同体の再構築

会長の言葉の中にあった「導く」という言葉は上下関係のある上の人が下の人を連れていくという意味では無いと思います。万能の神でも無い限り全ての人を幸せに導くことは出来ないですが、同時に全てを自分一人で行う必要はありません。様々な立場や特殊なスキルを持っている人、卓越した業績を上げた幅広い経験を積んできた人等々、万能の神はいないかも知れませんが、人はそれぞれ特徴や強み、才能を持っています。多くの人とご縁を繋ぎ、時間をかけてそれを紡いで太い絆を結ぶ事が出来れば、自分が導けない人にも人を繋ぐことで人の幸せに寄与できる可能性が大いにあります。現代で失われた人と人を結びつける、人を幸せに導けるインフラを整える共同体の再構築が成されれば、人は人によって幸せに導く事が出来る様になると思うのです。

人生の選択基準

人を幸せに導けるのは人しかいない。この言葉は深く重く厳しさを内包するとともに勇気を振り絞って向き合う価値がある概念だと強く思わせされました。私の力は微力に過ぎますが、だからと言って周りの人の幸せを諦める訳にはいきません。限りある命、残り限られた時間を使う選択の基準として心に留め置きたいと思います。改めて深い気付きを頂ける藤岡会長の基調講演は広く多くの方に聴いて頂きたいと思いました。素晴らしいご縁に心から感謝致します。

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