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人生はもやしの繰り返し

もう、やだ、死にたい、その言葉の頭文字をとるともやしになるんだよ〜♪
どのフレーズから始まる「もやし」と言う歌があります。先日、経営実践研究会の大阪と兵庫の定例会で続けて登壇いただいた社会活動家の岡田さえさんの講演の中で紹介されて初めて知りました。

自ら死を選ぶ子供達

子供の死亡原因のトップが自殺である。との衝撃の事実はあまり広く知られておりませんが、中学生をトップとして小学生から高校卒業するまでの年齢層では全て1位になっています。
岡田さんは保護司としても活躍されており、社会からドロップアウトした若者のサポートと同時に対処ではなく、積極的に予防の活動として命の大切さと自分を大事にすることを子供たちに伝えるべく、絵本作家としても活躍されています。子供向けに論語と算盤の絵本を読み聞かせながら、道徳とお金の両立の話をされると聞いていないから深く共感をしておりました。

子供は地域ぐるみで育てるべし、の実践

今回初めて岡田さえさんの講演を聞いて、子供たちを大きく包み込み受け入れて、育むその姿勢に圧倒的なリスペクトを覚えました。こんな大人が、各地域に何人も存在して、いつも身近にあってことあるごとに子供たちの相談に乗ったり、寄り添ったり出来る様な世の中になれば、自ら死を選ぶ子供たちはもっと減るのではないかと思ったのです。岡田さんからは、私に保護司にならないか?との提案をいただいたので、これを機会に以前から少なからず興味があったけど、一歩を踏み出せないままだった保護司になることを決意しました。人生に絶望を抱えている子供たちに、少しでも役立てば、私の生きてきた意味が見出せるような気がします。

命を救う、たった一言と笑顔

私は50代も半ばを過ぎており、これまで死のうか、死にたいと思ったことも何度かあります。また身近な人で自ら死ぬことを選んだ人も何人かおり、子供たちの死因のナンバーワンが自死であること、そこに至る悲しみや苦しみ、プレッシャー等の圧倒的な絶望に対してどれほどのものだったのかと思いを馳せてしまいます。実際、自分には死にたいと思っても自ら死ぬ勇気はなかったわけですから。
自分自身を振り返って授業で行き詰まって、もうダメだ、やり直しはきかない、死にたい。と思った時に、踏みとどまらせてくれたのは妻の一言でした。「これまでも何とかなってるから、今回も何とかなるよ」との根拠のないただ明るいだけの声に励まされ、車ごと崖に飛び込むのを思い留まったのを今でも覚えています。

いのちの絵本プロジェクト

岡田さえさんの子供たちに対して、自分を大切にしようね、命って大事なものだよね、世のため、人のために使うことができるよね、とのメッセージを子供たちに届け続ける活動は本当に素晴らしく強く胸を揺さぶられました。保護司になろうと決意をした私のように、地域の事業所が学校や子供たちともっと触れ合う場があり、声を掛け合う関係性ができれば、子供たちを守れるのではないかとの仮説に立って、命の大切さを伝える絵本を企業に購入してもらい、自治体を通して学校に寄贈する活動を続けておられます。私が代表理事を務めるマイスター育成協会でも、岡田さんとコラボして、その活動を強力に後押しできないかと現在模索しています。

人それぞれのもやし

冒頭に紹介した「もやし」の歌の中のフレーズに、人間は何度でも繰り返す、でも人間は何度でもやり直せるんだよ〜♪その一説があります。もう、やだ、死にたい。から、まじで、やばい、幸せ。に自分なりのもやし(パラダイム)を変え続けられる様にほんの少し、身近な大人がサポート事で、生きる意味などないと思い込んでいる子供達も、もしかしたら人生はまんざらでもないと被ってくれる可能性もあると思うのです。
ちなみに、私のもやしは「問題ない ややこしくても 死ぬこと以外かすり傷」です。

https://youtu.be/EmS60v6Ev-0

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志を学び、働きながら、高校卒業できる職人育成高校を4月から開校します。
その他にも、民を中心にした自律循環型の社会の実現に向けた活動をしています。
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