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たまたま、ひょんな事で、ツイてた。を計画する

ひと昔前、私がまだ経済新聞を熱心に読んでいた頃「私の履歴書」というお気に入りのコラムがありました。経済界のみならず、政界、芸能界、スポーツ界と幅広いジャンルで大きな活躍をして功績を残された大御所の方々が次々と生い立ちから現在までの履歴書を1月に渡り連載されており、いわゆる成功者の思考やその身に起こった奇想天外な出来事を読んではなるほど、成功者のパターンはこうか、なんて勝手に分かったつもりになったりしてました。そこで感じていたのは、意外と皆さん、たまたま、偶然、ひょんなご縁で、ツイていた。と、努力を重ね、実力をつけて成功した訳ではなく偶然の賜物でラッキーで成功を手にされているということです。もちろん、それが全てではなりませんが、特に運命的な人との出会いの件が殆どのコラムに書かれているような印象で、天に見込まれた人が成功するんだなー。なんて思いながらいつもそれを読んでいました。

計画的偶発性理論

先日、私がとても意義を感じて継続的に参加しているイベント「経営者と語る未来の教育」なる催しに参加した際、最近の教育現場ではテストの点数等、目に見える定量的な評価だけではなく、目に見え難く分かりにくいチャレンジ精神や協調性、クリティカル思考、創造性などの定性的な子供達の評価にも留意している、自己評価と先生の両方からそれらの項目をチェックする事で見えにくい子供達の才能を開かせるキッカケを作ったいる。とのとてもいいお話を聞けました。枚方教育委員会の浦谷課長によるそんな事例紹介の中でジョン・D・クランボルツが提唱した計画的偶発性理論に話が及び、キャリアも詳細な計画を立てるよりも自由度がある方がより多くのチャンスに巡り会える可能性を示唆されました。そんな話を聞いていて上述の偶然で人生の転機を得て大きな変容を遂げた成功者達の話を思い出しました。計画的偶発性理論の内容は以下の通り。

計画的偶発性理論の要点

1. 予期せぬ出来事がキャリアを左右する 
2. 偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる 
3. 何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える。
計画的偶発性理論に必要な5つの属性

* 1.好奇心[Curiosity]
* 2.持続性[Persistence]
* 3.柔軟性[Flexibility]
* 4.楽観性[Optimism]
* 5.冒険心[Risk Taking]
ジョン・D・クランボルツ


浦谷課長による最先端の教育現場の話

成功への糸口を計画する

ジョン・D・クランボルツが提唱したキャリア形成へのアプローチがテーゼならば、現在の教育現場の中心的価値観になっている定量的な評価よりも内申書という主観が入った定性評価ではなく、数値化にて自己診断と教師評価を擦り合わせる非認知特性に対する評価の方が社会にでた後、人の役に、世の為に立つ人材に成長する可能性があると思います。世に言う成功者の体験の共有項である、たまたま、ひょんな事で、偶然、運良くをゆるい計画に載せてキャリアを考えて見ることで、幅広く視野を広げた学び、もしくは特性に応じた教育を深く修める事に繋がるのかも知れません。世の中は大きく変わったのに教育業界は旧態依然のまま、何にも変わってないと思っていましたが、私が知らなかっただけの誤解だった様です。恥ずかしいと感じると共に、この国の未来が少し楽しみになるとてもいい機会を頂けて喜んでます。偶然を計画出来たらこんな素晴らしい事はない、新しい時代の新しいキャリアプランについて私達社会人も改めて考えてみた方が良さそうです。

非認知特性に対する評価が若者を変える

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