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覚醒したいあなたに 〜才能の自己認識から始めよう〜

先日、第116回目となる継塾を開催しました。この勉強会は元々、社会のメンバー向けに私が行っていたもので、原理原則に基づいて持続可能なビジネスモデルを構築する理論を紐解き、現場で実践するための勉強会です。
最近は、起業して間もない、これからビジネスモデルをどのように組み立てるべきなのかを模索している若手経営者が多く参加されています。

継続は進化なり

10年近く、毎月勉強会を開催していると新しく参加される人、長く継続される人、断続的に通われる人、思い出したように戻ってこられる人と皆様様々です。長い歳月を俯瞰してみると、私だけがずっと毎月、学び続けているのだなー、と気付かされます。今回、久しぶりに参加された方が冒頭のイントロダクションを聴いて、勉強会の定義や意義が大きく変わった(進化?)したと驚かれていましたが、毎月アウトプットする習慣は、絶えずインプットを行う必要に迫られます。学びの場に足を運んだ分、当然、今までと違う視点や視座を経験するし、それを咀嚼して自分の血肉にするのが学びの基本です。10年前は原理原則に則ったマーケティングの勉強会との位置付けだったのが今では完全にCSV経営(共有価値創造=社会課題解決モデル)を探究する会にシフトしているのは事業や経営をより深く、広く捉えるようになったのだと自負しています。

諦めたらそこでゲームセット

大きな視点、高い視座で事業を捉えると、その目的は世の中を良くすること、世界を平和にすること、悪しき慣習を正すこと、新たな文化を創出すること等々、個人で叶えられる範囲を大きく超えて、地域の小さな事業所では実現不可能だと思ってしまう、根源的な目的やそれを阻害する社会課題の解決に行き着いてしまいます。しかし、スラムダンクの安西監督の名言通り、「諦めてたらはそこでゲームセット」です。大きな目的、志を掲げつつ、今、ここで、理想の未来に向けて自分ができる精一杯を多くの人が取り組む事しか、世の中の不条理やそこから生まれる蹉跌を解消することはできません。目の前の人の幸せに寄与できるように精一杯取り組むと共に、本来の目的や志を見失う事なく、木も森も同時に見ながら事業を組み立てて行くべきだと考えています。えー歳して青臭いと自分でも思いますが、諦めは人の尊厳を損なうと思うのです。

知るとは未来を観ること

今回の第116回継塾ではワンピースに出てくる不敗伝説を持つ海賊、カタクリが持つ見聞色なる予知能力を切り口に、未来を観る力について参加者と共に考えを巡らせました。日々起こるあらゆる出来事に対して全て予防と準備が整えられたら、人生全て思い通りに進んでいくし、トラブルも起こらなくなります。まさに百戦百勝の不敗伝説を作り上げることが出来ます。
所詮漫画の世界だと、現実にそんなことが出来るはずがないと思うかもですが、実はその概念は古くは古代中国の思想家、孫子が遺している「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」にも通じます。ここで言う「知る」こととは、現時点の自己認識はもちろんのこと、これから起こる未来を観に行く事をさしています。それは実は誰もが普段から行っているシミュレーションに他なりません。

眠っている才能を呼びおこせ

意識する、しないは別として、人は誰も未来の予想をしますし、それを観に行きます。危険を予知して危ないところに近づかないとか、怖がるのは未来が見えているからに他ならず、これは人間誰しもが生まれながらに備えている能力です。
人は潜在的な能力の3%しか使っていないと言われます。自分でも気付いてない潜在能力を開花させれば圧倒的なパフォーマンスを発揮できると私は信じていて、どんな人でももの凄い才能を持っているとの信念で職人育成を根幹に据えた建築事業所の経営や、中卒の若者を受け入れて技能習得と志を固める通信制高校の運営を行っています。その才能の一つがワンピースの中で見聞色と言われる、近くの未来を観る能力で、自分自身がその能力を持っているとの自己認識をするところから才能の開花が始まると考えています。最も分かりやすいのは、大工が明日の作業をイメージして材料や道具の細かな準備を行うことで、一流の職人は漏れなく全員、ごく細かな細部まで鮮明にイメージしています。これが見聞色を発揮するほんの一例です。

人の心の在処が見える能力

未来が見えるようになるのが如何に凄いことかを今更述べる必要もありませんが、社会を構成する一員としてこの世界で暮らすには人との関わり無くしてはその営みはありません。未来を観に行く能力が生み出すのは自分一人の出来事への備えだけではなく、人との関わり合いで起こることも観えるようになることです。人の心がどこにあるのか?との問いの答えが常に見える様になれば、誰とでも良好なコミュニケーションが取れるようになるし、常に喜んでもらえたり、感謝される人になることも可能です。悪い使い方をすれば、どんなに価値のない商品でも売りつけることができる様になるかもしれません。人に対して自分がアクションを起こした時に相手がどう思うか?ごんな感情が沸き起こるか、どんな反応を返してくるか、大凡の予想が着くと思います。それをもっと詳細に、事細かに観に行く。鮮明なイメージが湧かなければ情報を仕入れる。少しだけ試してみる。そんなことを行えば、どんどん観える確率が上がりますし、真摯に取り組めば大外れすることはあり得ません。

才能の自己認知が全ての始まり

人がある日、突然、大きな成長を遂げて、一皮むけたと言われることがあります。そんな覚醒する瞬間が訪れるのには理由があるのでしょうが、その入り口は自らの持つ能力を認知して覚ることだと私は思っています。人はできると思う事しか出来ないもので、自分は出来る、乗り越えられる、成果を出せる人間なのでと自覚するところから大きな成長は始まります。孫子も言っていた「自分を知る」とは即ち、自分が出来ることを観に行くこと。これから起こる未来を想定してそこに見える課題や問題を克服する自分を詳細にイメージすることができれば(どのくらい時間がかかるかの時間軸はさておき)大抵のことはできる様になります。これが私が考えるタレンティズム(才能主義)の根幹であり、それに気づく「場」さえあれば誰でも大きな活躍をできると信じて疑わない理由です。私はそれを大工として現場で働きながら気がつきました。そのお陰で今があります。
まず、自分には予知能力があり、それを使えば思い通りの結果を手にすることができるとの自己認知が人生を切り開くスタートだと思うのです。

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職人の地位向上は職人の能力の解放からを信念に実務者向けの研修事業を行っています。頻繁に情報発信してますので、是非SNSで繋がってください。


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