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志とは本当の自分を生きること。

GWが明けて2日目。世間様もすっかり普段通りの日常ですが、そもそも私は先週も北海道からの台湾出張とゆっくりする間もなく(文字通り)飛回っていたので、GW云々はあまり関係がありませんでした。そんなオンビジネスなGWの締めくくりは、6.16に開催されるCSV経営、ソーシャルビジネスモデルへと転換された、もしくはそれを標榜する企業の祭典、ナショナルフォーラム2023 in 大阪の登壇者を決める経営実践研究会の会員プレゼンテーション予備選の決勝大会を大阪で行いました。21人もの高い志を掲げた経営者が次々に壇上に上がり、世界を変えたい、生きるに値する社会を残したいと熱く語り続け、それを審査員として、一言も聞き漏らすまいと集中して聴き続けた時間は、身体の奥の方の芯が熱くなり、口から炎を噴き出せそうな高揚感に包まれる稀有な体験でした。そんな志のシャワーを浴び続け、ふと気づいたことがありました。

志のシャワー・ダイジェスト

今回、予備選の一次予選を勝ち残り、決勝大会に駒を進められたのは21人の今の社会に課題を感じ、変えるべき世界へのアイデアを胸に秘めておられた方々でした。そこで披露されたのは「適塩」という健康的でポジティブな食文化を広げる、探索教室を広めて子供達が志を掲げられる真のキャリア教育を制度化したい、癒し効果のある花の効果を最大限に生かしたいろどりのある優しい社会を実現したい、麺で地域の活性化、世界を変えたい!、聴覚に問題があるひとに対するコミュニケーションの解放の実現、介護人口の爆発に寄与したい、出産後の女性の悩み、苦しみをなくしたい、発展途上国の子供達いに職能教育を広めたい、子供達に学びの場の選択肢を増やしたい、生きづらさを感じている全ての子供を救いたい、無農薬農業で日本を健康にしたい、独自技術を解放して発達障害の子供達を救いたい、不登校の子供達にチャンスと自信を与えたい、理美容院のインフラを活用してあらゆる社会課題を解決したい、アレルギー問題を街から解決したい、強度障害者が安心して住める街を実現したい、障害者が当たり前に普通の待遇で働ける環境を作りたい、寂れゆく神社仏閣を守りたい!、休耕地活用の農業で障害者雇用と医療費増大の問題を解決したい、日本の未来を担う子供を育てる保育園の環境改善から日本を明るい国にしたい!等と、全員の志を世界中の人に聴いてもらいたいと心底思いました。

本当の自分を生きる

まさに怒涛のような志のシャワーを浴び続け、私が感じたこととは、皆さんに共通していたのは社会課題に向き合い、その解決を目指して世界を良くしたいとの強い意図はもちろんですが、そんな外向きの発信と共に「本当の自分を生きよう」と前向きに、真摯に人生に向き合っておられるということでした。金や名声などには目もくれず、自己実現という小さな枠では収まりきれない、ひたすら志という世の中を良くする為の行動に駆り立てられて人生という時間を惜しみなく使われているように感じたのです。
そんな人ばかりが21名も一堂に会して、熱量高く話されるのですから、そりゃ熱に当たられてもしょうがない、と思えました。
「志す」とは心がある目標をめざして動くこと、「志」とは心のめざすところ、もしくは思いやる気持ちだと辞書を引くと書かれています。その具現に向けて人生を賭けるのは、自己満足ではないのはもちろんですが、マズローが人間の最上の欲求だとした自己実現という枠組みにさえ当てはまらない、少し違うレイヤーに存在している気がします。いわば、欲求を超越したレイヤーです。

人生で収まらない時間軸を生きる

そんな崇高な意図を持った人たちが集まられていると聞くと、何やら宗教団体かよ、と思われそうですが、実はその方々はもっと先の高いところにあるレイヤーを目指されています。単に、社会課題を解決するだけでは、実はあまり意味はなく、対処的なアプローチになってしまうとモグラ叩きのゲームのように次々に浮かび上がってくる課題に根負けして倒れてしまします。
ここに集まる皆さんが目指されるのは社会課題の根治であり、持続可能な社会課題解決の枠組みです。それのためには、社会性と共に、経済性も兼ね備える必要があり、そのビジネスモデルのプランも一緒に訴えられていました。人生を賭けて何を成すか、はとても大事な概念ですが、人生を賭けて何を残すか、はもっと広く、深い意味と意義を人生に与えます。
決勝戦の舞台に立たれた方々が熱を込めて口にされた志の具現とは一人の人生の短い時間軸に収まるものではなく、未来を担う子供達に安心して託せる持続可能性の高いソーシャル・ビジネスとして受け継がれるべきことばかりでした。そこに命を燃やすことこそ、自分の人生を生き切ることではないかと感じた次第です。私も剛い志を胸に抱き、本当の自分を行きたいと思いました。21人の勇者の皆さん、本当にお疲れ様でした、そして私、しかと皆様の志を受け取りました。本当にありがとうございました。6.16の本番が待ち遠しいです。

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職人の社会的地位の向上を目指し、誰もがIkigaiを持てる社会の実現を志に掲げています。繋がってください!



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