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時代の要請はSXとSXとHX 〜ソーシャル、サスティナブル、ヒューマントランスフォーメーション〜

少し前に、「UX & DXからSXへ」と題した記事をこのnoteに書きました。単語をつないだ言葉の頭文字をとって新たな単語として作り出すことをアクロニムと言います。私がその記事でSXとアクロ二ムしたのはソーシャルトランスフォーメーションの略で、これからのローカルビジネスに取り組む企業は社会課題(地域課題)に対して事業を通して解決する姿勢を持つ事が不可欠ではないかとの仮説に基づいています。事業はすべて社会との関わり合いの中で生まれ、営まれるのですから当然と言えば当然ですが、行き過ぎた欧米型資本主義が格差と分断を広げ、簡単に解決できない社会課題を多く生み出している現代、すべての企業が知恵とリソースを出し合って社会課題に正面から向き合い明確な意図を持って課題解決に取り組むソーシャルビジネス化するべきだと思っています。
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事業での社会課題解決こそがSX

1年ほど前から私が所属して熱心な活動を行っている経営実践研究会と言う団体では、本業で社会課題を解決する志を持った経営者が集まっています。その方々に対して、SX(ソーシャルトランスフォーメーション)と言うビジネスモデル転換の概念はとてもわかりやすくて、良いのではないかと思い私が発行しているメールマガジンにも書いて配信したりもしました。私は以前から概念を短い言葉に言い表して共有するのは非常に重要なことだと思っていて、ことあるごとにアクロ二ムする癖がついています。最近では自分の名前「剛志」を英語に訳し「strong  purpose」略してSPと呼んでくれ、なんてふざけたりもしています。(笑)

はじめに言葉ありき

概念を端的でわかりやすい言葉にまとめて伝える事は、非常に重要なことだと思っています。はじめに言葉ありき、とは聖書の有名な言葉ですが、聖書の中では言葉(ロゴス)とは神の言葉を意味しており、単純に言葉の重要性を示しているわけではありません。それでも、人間社会での営みを円滑に効果的にコミュニケートするには言葉は不可欠なものであり、非常に重要なものであり、伝わりやすくする工夫を凝らす必要があると思っています。何かを伝える際に、はじめにアクロニムして覚えやすく単純化した単語を伝え、その意味を説明する手法は別段新しいものではありませんが、長ったらしく、複雑になりがちな考え方や理論、概念を伝える際、特にいちどに大勢の人に話すときには非常に有効です。少し以前に、むやみやたらにアクロニムを多用してブレイクしたタレントがいたりして、若干コミカルな印象を与えられるのもプラスに働いているように感じています。(^^)

ウイッシュ

サスティナブルトランスフォーメーションとヒューマントランスフォーメーション

私が今後、ローカルビジネスに取り組む地域企業のあり方として非常に重要な概念を企業の社会的意義を重視し、社会課題や地域課題の解決に取り組むソーシャルトランスフォーメーション(企業のソーシャルカンパニーへの変容)をSXとして提唱したところ、機を同じくして経営実践研究会の藤岡会長がこれからの時代はサスティナブルトランスフォーメーション(SX)とヒューマントランスフォーメーション(HX)が必要であるとオンラインミーティングの際にアクロニムで被せられました。(笑)
偶然か必然なのかは分かりませんが、世の中を変えていくのは人間の意識の改革、ビジネスモデルの変革は際限のない成長拡大を追い求めるのではなく、持続可能性を高めることにシフトすることだと考えれば、私が提唱したSX(社会性を持った事業への変革)を進めるにはこの2つの概念が重要なのは至極納得した次第です。

中心的価値観の変容

私が提唱したSX (ソーシャルトランスフォーメーション)と藤岡会長が提言されたSX (サスティナブルトランスフォーメーション)及びHX(ヒューマントランスフォーメーション)のどの概念が最上位とか、優先度が高いとかそんな事はさておき、とにかく時代の要請というか、世界の変化に波長を合わす変容が求められているのは間違いありません。最近特に、上述の3つの概念が一般的に受け入れられる世の中に変わってきた事を強く感じるとともに、そんな話に興味ある人が活動を同じくする仲間として多くいることを嬉しく思っています。これまでの売り上げ、利益至上主義、自己資本率と内部留保で企業の評価をしていた価値観は崩れ去りつつあり、社会的存在意義と持続可能性こそ企業、経営者が追求する指標になりつつあるのは、自立循環型のビジネスモデル、地域社会を目指してきた私たちにとって大きく背中を押してもらえるムーブメントだと感じています。SXとSX、そしてHXを引き続き精力的に進めていきたいと思う次第です。

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最先端の情報と昔から変わらない原理原則で不易流行の人材育成を行っています。


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