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本末転倒から脱却する方法

今年も残すところあと10日となりました。
年末までまだまだイベント事が残っており走り続ける日々が続きますが、先週、福岡で今年最後の大きなイベント、ソーシャルカンパニーフォーラム2022in福岡は一つの区切りだと感じました。未来を創る意識を持った多くの経営者との出会いと共感は来年に向けて大きな糧になったと感じています。

共感資本社会への胎動

7月の山梨から始まって、仙台、名古屋、大阪、東京とバトンをつないできた共感資本社会への胎動をリアルに感じさせられたイベントもフィナーレを迎え、私は名古屋のみ主催の研修と重なって参加できませんでしたが、
その他の会場には全て足を運びました。

そこで得たものはソーシャルビジネスの知識やCSV経営にシフトする
方法論もありましたが、最も大きかったものは同じベクトルに向かって進んでいる全国の仲間との共感です。この共感の輪が広がれば閉塞感でいっぱいの今の日本にも一筋の光が見えてくるように感じた次第です。レポートにまとめておりますので、ご興味があれば覗いてみてください。

https://note.com/hashtag/ソーシャルカンパニーフォーラム2022

誰もが変わらざるを得ない世界

変化を好むのは子供、大人になればなるほど変化を厭うようになる。とよく言われます。
できれば現状維持のまま日が過ぎていけばそれでよし。
確かにそんなふうに考える大人は少なくないように思いますし、わたし自身も改善や改革のタスクをつい先送りしてしまうところがあります。

ワクワクしながら変化を楽しむにはそれ相応のエネルギーが必要で、年齢とともにそれが枯れてきているような感覚もあります。

しかしながら、世の中の変化はどうやら待ってくれないようで、この数年のありえないと思っていたことが次々と起こる時代の大きな流れは、これまでの延長線上にこれからがないことを痛感させられます。

パンデミック、戦争、インフレ、元首相で日本最大派閥の領袖の暗殺、金利の上昇、そして倒産件数の増加と厳しい環境の変化に私たちはいち早く対応し、変化しなければ事業の存続さえも危ぶまれる状況です。

それでは、どのように変化すべきなのか、どんな羅針盤に沿って方向を定め進んでいけば良いのか?

その問いの答えは「本質への回帰」ではないかと思っています。

良知の発現、もしくは回帰

現在世界中で巻き起こっている様々な問題は、まさかこんなことが世間で通用するのか?と疑問に感じていたことがやっぱりまかり通らない結果、様々なネガティブな現象として現れているように感じてなりません。

アメリカのCIAによる工作で世界中で革命やクーデターが頻発した結果、今や第3次世界大戦の危機が目の前に迫っています。
それも、元はと言えば見て見ぬふりを決め込む大多数の人の無関心が呼び込んできたものではないかと思うのです。良いものは良い、悪いものは悪い、人としてあるべき姿=本質に、今こそ誰しもが立ち返るべきではないかと思うのです。

そして、全ての人が生まれながらに持っている善き心、良き意図に従って、
今、目の前だけでなく未来を、
自分だけでなく世のため人のために、
金だけでなく人とのつながりや共感、信頼等々の見えない資本
を集めることを選択するようになれば
きっと世界は今よりもずっと良くなるはずだと思いますし、私は望みを捨てていません。
中国の思想家、孟子が言ったように、人には「良知」が生まれながらに備わっていると信じたいのです。

本末転倒からの脱却

本質に回帰するのに必要なのは本學だと言われます。
やり方を学ぶ「末学」を極めるのではなく在り方を正す「本學」を真摯に学び続ける。経営者や職業人である前に人としてどの様にあるべきか、今年は随分とその問いに対して向き合う時間を持ちましたし、深く考え、そして行動にも移しました。概念を学び、実践で裏打ちすることにより知恵や信念が生まれる、醸成されることも体感しました。そんなご縁を頂けたことに心から有り難く思いますし、感謝の念が絶えません。

今の日本の世の中は経済が全てのような欧米式資本主義がスタンダードとして蔓延してしまっています。それこそ、金儲けの手段が経営の主体のような風潮に誰もが感化されてしまい、なんのための経営なのかとの本質を見失ってしまいました。

その結果、事業を拡大すればするほど、労働問題や環境問題など、生み出される問題が増幅し、今では解決困難な社会課題が山積してしまいました。
全く先行きの見えない不透明感に包まれた世界になった根本原因は誰もがまさに本末転倒に陥ったからだと言っても過言ではないと思うのです。

本学を学ぶ機会と場、そして仲間

今年は小山邦彦先生による本學塾を初め、経営実践研究会なるCSV経営を学び、実践する研究会での活動を通して、多くの気づきと学びを得ることができました。

本学とは対処的なやり方、方法論ではなく在り方を正し、律する学びです。即ち経営者として目指すべきは本業での経済的価値と社会的な価値の両立であり、経営者としての立場や役割だけではなく、人としての責任を全うする根本から在り方を見つめ直す時間を持つべきだと思うのです。

そんな機会が経営実践研究会にはあります。近しい価値観を持ち、それぞれが志を掲げる、世の中を良くしたいと思う人が集う場があります。そしてそれぞれの実践を通して理想を実際に具現化するプロジェクトを応援しあう1000社を超えるヒューマン・インフラが全国に整いつつあります。

私自身、来年も本業で社会課題を解決したいとの高く熱い志を持つ皆様と共に本末転倒にならぬ様、本質回帰の学びを継続して参りたいと思います。仲間も絶賛募っておりますので、少しでもご興味がある方はご連絡ください。
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年始からアグレッシブにイベントも開催します。申し込みはHPから行えます。

1月の神戸でのイベントはこちら!組織改革を目指し人は必見です。

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