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人と、人ならざるものとの境 〜ソーシャルカンパニーフォーラム2024in東京〜

2.14のバレンタインデーに東京にてソーシャルカンパニーフォーラム2024が開催されました。400席の会場が満員御礼の大盛況で、時代の大転換期、その後世界に求められているCSV経営や社会課題解決型ビジネスを唯一実践的に学べる研究会の求心力の高まりを感じずにはいられませんでした。

進化し続けるイベント

『立志』とのテーマを掲げられたフォーラムの内容も非常に素晴らしく、基調講演を務めていただいたオーガニックコットンを日本に広めた、第一人者、渡邊さんのサーキュラーエコノミー実現のためのあくなきチャレンジ、未来創造企業の事例発表や、会員プレゼンテーションでは、志を事業に落とし込み、世の中の課題解決を社会実装する具体的な提案がなされました。皆さん、本当に凄い方ばかりで、大きな刺激を貰うと共に、協働したい、出来ると思う事業も複数あり、自分自身をさらに奮い立たせる素晴らしい時間となりました。イベントの企画運営を頂いた経営実践研究会の関東のメンバーには心から感謝申し上げます。本当に心が震えました。ありがとうございました。

憧れの先達の登壇

今回、フォーラムのスペシャルゲストとして行徳先生にもご参加いただきました。行徳先生には、国民教育の父と呼ばれる森信三先生の教えに学び、実践する「実践人の家」で以前から面識を持たせていただいており、行徳先生から頂いた自筆の「志」の文字は自宅に大切に飾っているほど、私の憧れの大先輩です。最近は、研修事業等の第一線からは身を引かれておられますが、経営実践研究会の若手経営者たちにぜひとも、ご講演を賜りたいと以前からずっと思っていたこともあり、今回はほんとに良い機会を頂ことができました。

人と人にあらざる獣との違い

今回もほんの短い時間ではありましたが、フォーラムの中で、行徳先生からお言葉を頂戴しました。相変わらず、丹田から絞り出したような力のこもった声で、本質をズバリと射抜く言葉は胸に迫るものがありました。
お話の中で、「人と人にあらざる、獣との違いは2つある。1つは意図を持って行動を起こすこと、もう一つは時間の観念がある」と熱を持って語られました。
「昨日、明日の時間の区別は獣にはない。人だからこそ、時間の認識を持ち、未来を作ることが出来る。そして未来とはいつか?今、この瞬間である。今を精一杯に生きることこそ未来を生きる事である。」実践哲学、感性哲学を極められた行徳先生の言葉だからこそ、ずっしりとした重みがありました。

瞬間を生きるお手本

昨年、私は自転車で車に跳ねられる事故に遭遇し、人が誰しも逃れることが出来ない3つの真実を改めて噛み締めました。
人は必ず死ぬ。それがいつかは分からない、そしてその瞬間に一刻一刻近づいている。その真実に向き合えば、先送りほどバカな所業は無いと思います。今、この瞬間に出来る限りのことを精一杯するしか、満足出来る人生を送ることは出来ないと本気で思いました。それでも、限られた時間の中で毎日が飛ぶ様に過ぎていくのもまた現実です。本気で精一杯を尽くしているか?と自問自答する機会となりました。行徳先生の言葉はいつも本質的な問いと内省を頂けます。今回のフォーラムで突然お話し頂けて、多くの方から衝撃を受けたとの声を耳にしました。今、この瞬間を生きるお手本を見せて頂けた様に思います。行徳先生、ありがとうございました。

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