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物語は紡ぐもの #日本でいちばん大切にしたい会社2022

毎週月曜日の朝は経営実践研究会の全国のリーダーのメンバーとのオンラインミーティング。本業で社会課題を解決すると高い志を持った仲間達と社会変革を起こす組織を作るために様々な事例を共有しながら熱く語り合う時間を持っています。昨日は、九州で幅広くまさに社会課題を解決する活動をされているの賀村社長から、起業から今年、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞に選ばれるまでの変遷を聞かしてもらう機会に恵まれました。時代の最先端を走るトップランナー企業でも、初めから順風満帆に進んできたわけではないし、若い時から高い志を持って仕事に向き合ったわけではないと聞かせてもらい、私もですが、特に若い経営者には大きな勇気を与えられたのではないかと思います。

日本でいちばん大切にしたい会社2022

賀村社長率いるカムラック社は福岡を中心にした九州地区で飲食店の経営からご当地アイドルのプロモーションまで地域に根ざした様々な活動を幅広く行っておられます。その中でも、障がい者の就労支援の事業は非常に大きな成果を上げておられて、障がい者が受け取る給料が日本で最も高い事業所としてつとに有名です。当然、健常者と変わらないほどの仕事をされるようになるわけで、支援事業所で仕事に慣れて一般企業に就職して活躍される方も多くおられます。地方における人材不足と障がい者の自立、生きがいの創造の両面で大きな貢献を本業として行われています。私も昨年、企業訪問をさせていただきましたが、障がい支援の相談窓口から放課後デイ、就職のサポートまでワンストップで行われており、特にIT関係の就労支援はセキュリティー面や設備を含めておよそ就労支援A型事業所とは思えないほどのレベルの高さで、まさに社会課題解決の事業をされていると感嘆させられました。

森信三先生の言葉

そんな、今では日本でいちばん大切にしたい会社として認められるようになった賀村社長も体育会系の大学を出て社会に飛び出したころは、昭和の価値観が色濃く残るゼネコンに就職されて、高給を稼ぐことだけに執着されていたといいます。賀村社長曰く、今の自分があるのは人との出会いであり、ご縁に導かれるがままに進んできたら今の状態になったと言われます。そんな賀村社長の話を聞いていて、私が所属する実践人の家の創始者であり、国民教育の父と呼ばれた森信三先生が残された言葉の中で有名な「人生二度なし」と並びよく知られる文を思い出しました。

「人生、出会うべき人には必ず出会う。しかも、一瞬遅からず、早からず。しかし、内に求める心なくば、眼前にその人ありといえども縁は生じず。」  森信三

志が出会いを支えてくれる

人との出会いは人生の宝だとよく言われます。また、人生は選択の連続で作られており、人は皆、自分で自分の物語を紡いでいくのだとも。何のために生まれて、何のために生きるのか、その人生の命題にまっすぐに正面から向き合えば、自ずとやりたいこと、やるべきことが見えてきて、人はそれを志と呼び、その実現に向けて根気よく励めば、天は絶妙なタイミングで絶妙な人とのご縁を与えてくれるのだと、賀村社長の人生の物語を聞いて改めて意図の大切さと、あるべき未来を見据えて志を高く持つこと、それに従って真摯に、誠実に選択を繰り返すことの重要さを見につまされました。

オレの志

私は、株式会社四方継では、ものづくりの作り手、地域に住まう住まい手、事業に関わるステークホルダーの方々、そして地域社会の全てが良くなるような四方良しの世界の実現を、一般社団法人職人起業塾では、職人の社会的地位の向上を掲げて事業を行っています。どちらも自らの原体験から紡ぎ出された志であり、それを叶え持続させることに人生を賭けています。その実現にはまだまだ高いハードルが多く残されていますが、賀村社長をはじめとするソーシャルビジネスのトップランナーの仲間達に教えを乞いながら持続可能な社会解決型ビジネスモデルを作り上げたいと思っています。目の前に実現されている人がいる以上、私にもできる可能性があると信じてがんばってみようと思える素晴らしい時間でした。稀有で貴重なご縁をいただけたことに心から感謝いたします。有り難うございました。

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四方良しの世界の実現

職人の地位向上

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