見出し画像

Ninjya techが世界を救う 〜思考は創造を遥かに超えて現実化する〜

早朝、冬らしい凛とした空気の外気浴を堪能した神戸サウナからそのまま福岡の八百治サウナへと向かっています。もちろん、サウナツアーをやっている訳ではなく、イベントが目白押しの師走のメインイベントとも言えるSocial company forum2022@福岡で経営実践研究会の会員企業として登壇すべく当日リハーサルに入れるように朝イチの新幹線に飛び乗りました。

迫力満点の会員事例発表

昨夜、神戸の大人のオアシス神戸サウナに宿泊したのは夕方から経営実践研究会の兵庫定例会があり、ゲストとしてお越し頂き、会員企業事例発表で大きな気づきと深い示唆を与えて下さった株式会社TKG(特殊高所技術)の和田会長と定例会後の懇親会でゆっくり話をする機会を持とうと考えてのこと。翌日の福岡を入れると3日間続けて夜をご一緒させて頂いくことになりました。
今回、京都から和田会長に初めて兵庫定例会にお運び頂いてご講演頂きました。その講演内容もさることながら、懇親会の場でも非常にフランクにメンバーやゲストと接して頂き、和田会長の言葉に感化された人がとても多くいた様に感じられました。特に、建設関係の事業に従事しているメンバーにとっては、バブル崩壊後のドン底で父親から引き継いだ工務店の事業を畳み、新たにロープワークの会社を立ち上げて国が管理する橋梁や海上の橋桁、ダムや風車などの点検、メンテナンスで圧倒的なシェアを持つまでに事業を伸ばした和田会長の話はその軌跡の紆余曲折、心の変化を含めて非常に心に響いたと思います。

新しい業界を創る

プロフェッショナル〜仕事の流儀〜でも特集されるほど有名になった和田会長がすごいのは、TKGが設立されるまでこの世になかった新しい工法を確立し、高所ロープ作業による点検を行う「業界」を作り上げたことです。ちょうど不幸な事故が発生してから10年が経ったと先日報道されていた「史上最大の高速道路事故」笹子トンネル天井崩落事故を見て、自分達の技術が確立し、国に認められたらこのような凄惨な事故を防げる。そのためには法律を変えてでも、自分達が行なっているそれまで不可能とされていた場所の点検、整備を可能にする技術を公的に認めわなければならないとの思いを貫徹されたことです。笹子トンネル事故でも大きな問題になりましたが、点検時に実際に叩いて打音で調べていれば崩落を未然に防ぐことができたと言われる様に、渓谷や洋上に作られた工作物の安全を担保できるのはそこに行って目視だけではなく実際に調べることができる人がいてこそです。高度成長期以降に作られた日本の交通インフラが整備されてから50年が過ぎる中、今後の日本のインフラを支える業界を新しく生み出した功績は本当に大きいと思います。

思考は創造を遥かに超えて現実化する

「思考は現実化する」とのナポレオン・ヒルの言葉を引用しながら、あらゆる物事を自分ごとに考え、主体的になる、そして思考に従ってひたすら行動することで、イメージした未来が全て現実になったと言われる和田会長。今ではロープワークで不可能を可能にしたと言われる高所特殊技術の他にも洋上風力発電の風車の開発事業など大きなプロジェクトに参画されています。和田会長と私が初めて会ったのは半年ほど前のこと。当時は経営実践研究会の活動にあまり積極的な姿勢で接しておられませんでした。(失礼!)
私とは(規模感はかなり違いますが、)同じようにティール組織、自立分散型組織運営を志向しておられたこともあり、すぐに意気投合しましたが、研究会のイベント等でお会いすることはあまりなく、お忙しいので致し方ないのだろうと思っていました。昨日の懇親会で和田社長が語られたのは少し意外な言葉でした。この本業で社会課題の解決を行い、社会変革を目指す団体の盛り上がりは若手経営者を大きく成長させると共に、自分自身も非常に勉強になり、もっと深く関わりたいとのことで、世話人を務めている私としては嬉しい限り、力強い味方が現れたととても喜びました。事業を営みながら社会課題に向き合うというのは、シンプルに言い換えると自分だけが良ければそれで良い、との思考からの完全なる脱却です。世の中を良くしたい、心からそう願う高い志を持った経営者が全国で800人を超えてもうすぐ1000人に達する勢いで、確実に地方企業から、日本を変える運動が進んでいるように感じています。同時に、自分だけから脱却する志向で世界の課題に目を向ける経営者も多くジョインし出したこともあり、和田会長の率いる特殊高所技術が東南アジアを切り口に世界にその技術移転を進められているのが一層加速する予感を持ちました。Ninja techと名付けられた点検、メンテナンス不可能な構造物の安全を担保する技術はきっと世界中を席巻し、和田会長が目指されている悲しく、不幸な事故が起こらない世界の実現がきっと現実のものになると思いました。和田会長が口にされた思考は現実化する、との言葉通り、それは日本の法令の改定、業界確立に留まらず、世界スタンダードを作り上げる、本業で社会課題を解決する事業所が世界のセンターに踊り出す日はそんなに遠くないと思うのです。

___________________

CSV(共有価値の創造)を研究し、実践する経営実践研究会では全国各地でイベントを行っています。是非一度、足を運んでみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?