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トカゲの尻尾切りから蛇の頭切りへ #風の時代

令和3年3月19日快晴

念願のプレミアム軽四駆車

関西でも次々に桜の開花の便りが届くようになり、今日の神戸の日中の気温は22度。Tシャツ1枚で過ごせるのではないかと言う位、暖かいを通り過ぎて暑い位の1日でした。昨日は新築相談を受けている方の購入検討の土地の敷地調査に小野市や三木市を回ったり、今日は池田市までご紹介いただいた方のマンションリノベーションの相談に伺ったりと2日続けて神戸の周辺市町村をずいぶんと車で走りまわりました。実は、昨日から新車がやって来てまして、前から欲しかった車を社用車で購入してうれしそうに乗り回しています。新車がやってきたといっても軽自動車なのでたいした装備はついていないのですが、前に乗っていたプリウスにはついていなかったカーナビと一緒にテレビがついていて意外と運転中に見てしまっています。

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煽るのが仕事

そもそも私はあまりテレビを見ない方で、テレビから垂れ流されるのは見る価値もないどうでもいい情報ばかりだと思っていた上に、コロナの蔓延後は、情報番組の不安感の煽り方があまりにもひどすぎて、見ていると気分悪くなって来てこのところすっかり遠ざかっておりました。朝の情報番組では羽鳥さんが司会を務める朝日放送が最も煽り方が酷いと感じていたら、一番視聴率が良いと聞いて、さもありなん、なんて思ってました。しかし、今までテレビが私が乗って来た車についていたことがなかったこともあり、この二日間、運転中につい見てしまったのですが、相変わらずどうでも良い情報ばかりを垂れ流しているように感じました。そんな中、東京オリンピックのクリエイティブディレクターが渡辺直美さんを揶揄する表現のLINEを仲間内に送ったことがリークされ辞任を表明したとのこれまたどうでも良いニュースを見かけました。なんでもその方は開会式の統括をされていたトップの方らしく、森元首相に続いて、また頭がちょんぎられた、しかも仲間内からのリークで!とオリンピック関連の続けざまの批判の集中と辞任劇のは流石に少々驚いてしまいました。

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弱きは強く、強きは弱く

昨年末から風の時代になって今までの価値観が逆転すると言われてきました、逆転現象とは強いものは弱くなり、弱いものこそ強くなる。となりますが、昭和から平成時代によく官僚の不祥事等でトカゲの尻尾切りが取りざたされていた頃と比べて今は蛇の頭切りと言うのでしょうか、権威や権力がある人ほど、簡単に首をはねられる時代になったのだと感じています。ただ、この兆候は別段今に始まったわけではなく、情報革命、ICT革命が巻き起こった10年ほど前から徐々に加速してきたと思っていて、テレビの情報番組の元ネタが大体ネット上で話題になっていることばかりになっていたり、Twitter上で論争が巻き起こっていることに反応して政治家が忖度せざるを得なくなり、政策や法案が変えられて来たこれまでの流れが様々なところで表面化しているだけだと思っています。勿論、この流れは他人事では無く、組織の大小にかかわらず、リーダーとして人の上に立つものは今までとは全く違う意識を持って襟を正さなければいけない大変な時代になったのだと痛感している次第です。

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胴体だけで生き続ける蛇

ちなみに、蛇は頭を切り落とされてもすぐに死ぬわけではなく胴体だけでもしばらくの間は動き続けます。(下記の動画参照)しかし、当たり前ですがそれが延々と続くわけではなく、少し時間が経つと死んでしまいます。今回の女性蔑視発言が問題になってオリンピックのクリエイティブディレクターが辞任した件も、先日のJOCで橋本聖子さんが会長に就任した流れで、女性のクリエーターが頭を張ることになるのだと私は予想しています。それが悪い事はありませんし、辞任に追い込まれた品の無いなおっさんディレクターを擁護するつもりはさらさらありませんが、仲間内で下品なことを言ったり、ふざけてみたり、人を揶揄したり悪口を言った位で次々とトップの人間をすげ替えてしまうことが続けば、そのうち胴体だけの蛇の様になり、組織は動かなくなってしまうのではないかと少し心配しています。

https://youtu.be/7C8UqgVK4EI

多様性を認めないのを認める多様性

私としては、仲間内のやりとりをリークした人の正義感というか、使命感というか、その人が持つモラルがよく理解できません。リークのネタにされた渡辺ナオミさんも迷惑を被ったかと思いきや、少しおいしい感じで取り上げられることになっており、世の中は変わったなと痛感しました。少しの違和感を感じたのは渡辺ナオミさんが発表したコメントの中で、「多様性を認め合う社会を願う」と言う言葉があった事です。多様性とは体型が太ってるとか痩せてるとかの見た目だけのことではなく、自分の価値観に合わない人や考え方を攻撃して排他するのではなく、認め、受け入れ、その上で自分の主義主張と相容れない場合はオープンなコミニケーションで議論を戦わせながらお互いの理解を深め、認め合うような社会のことを指していると思っています。それは、女性が多い会議は時間がかかると言っちゃうじいさんや、太ったタレントを使ってインパクトを出そうとするディレクターのおっさんも首が切り落としてしまうのではなく、もう少し広い心で受け入れつつ、たしなめてあげたら良いと思うのです。このまま蛇の頭切りがエスカレートすると、すべての組織も日本全体も衆愚性にまみれたポピュリズムに陥ってしまうのではないかと心配しています。おまけに、首を切り落とされた蛇が胴体に噛み付くと言う衝撃映像を紹介しておきましたが、人間社会でもそのうちこんなことも起こるんじゃないかなぁ、なんて思うのです。(笑)

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