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粉引きの器

こんにちは。shokuno_ne の谷優子です。
前回書いた通り、20代後半初めての一人暮らしから、身の回りの《好き》が増えた私。その頃から器や暮らしの道具への興味が大きくなりました。

今日は「粉引き」について記事を書いてみます。
よろしければおつき合いください。

粉引き(こひき)とは、
ベースの粘土の上に、白化粧という白い泥をかけ、さらにその上から透明の釉薬をかけて焼いたものです。
すごく簡単にいうと、「1層多めに塗ってるよ」って事です。
通常の陶器は(粘土+釉薬)2層ですが、粉引きは(粘土+白化粧+釉薬)3層です。
下の土の部分が透けて見えたり、厚みのあるところはもったりしたり。3層構造であるが故に、隙間に小さい穴が生まれて、水などが染み徐々に色が変わる器です。
ですので、粉引きとは《育てる器》といわれています。

わざわざ、白の化粧をしているからこそ、奥深くてあたたかみある独特の「白」がうまれるのですね〜(化粧ちゃんとしようとふと思いました…)

私も、この白が好きで、粉引きをつかって粉引きにはまりました。
一見、素朴で派手さはないのですが、つかってみるとその良さをジワジワ感じるんです。

ここでちょっと作品の紹介。
こちらは、滋賀県で作陶活動をされている「田畑直江さん」の粉引きの中鉢です。

大きすぎず、深すぎないサイズでかなりのペースで食卓に登場しています。特に、鍋の取り皿として週3ペースの出陣。締めのうどんも入れやすくて、このちょっと大きめのサイズ感が嬉しいです。

経年変化も楽しめる粉引き。
我が家の粉引きも少しづつ色の変化が進んでいます。
右が半年ほど使用した器です。同じモノではないので完全なる比較とはいえないのですが。
来年はどんな風に変化しているのかなぁ

日常に、小さな楽しみが届きますように。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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