25名×15分間の夜通しコーチングマラソン完走したので、この挑戦から見えたものを報告します!
2021年10月29日~30日に開催した「夜通しコーチングマラソン」。
「24時間コーチング」というオンライン番組で、24名とのコーチングマラソンを駆け抜けるというもの。「24時間コーチング」という運営母体はあるものの、自分で企画し、自分で準備し、自分で走る、セルフプロデュース枠。
どんな準備をしたのか。どんな心境だったのか。完走した今、何を感じているのか。「感想を聞きたい」という声多数いただいていますので、みっちり報告いたします!
まずは準備から
私にとって最初のミッションは、24人のクライアントが決まることでした。
10月11日に募集を開始。10月24日までに24名確定が目標。早朝深夜の時間帯です。一体誰が来てくれるのか、24名集まるのか、不安と共に募集を始めました。
案内開始してすぐに、アメリカ、カナダ在住の方から申込がありました。そうだ!時差のある国の方に声をかければいいんだ!と思いつきました。おかげで、モンゴル、アメリカ、カナダ、フランスと、もちろん日本からの参加も多数で、世界を駆けるコーチング企画になっていきました。
皆さんのシェアのおかげもあり、面白そうと即決で申し込まれた方、紹介されてきた方、私がラブレターを送ったのをきっかけに参加くださった方…。目標より2日早くクライアントは満席に。ひとまず、大きく安心した募集仕事でした。
▼募集の時の記事はこちら
https://note.com/shokoyaoki/n/n49d177408455
開催時間を微調整する
「24時間コーチング番組」で23時まで「C-1グランプリ」に出演していることもあり、夜通しコーチングマラソンに使える時間は0時~6時。この6時間で24名は休憩時間が一切ない。やってはいけない危険なスケジュールだと気付き、昼間に序章枠を設定しました。
24名の時間割を決めた
そして、15分刻みでクライアントの時間割を決める。
この辺りからいよいよ現実味が濃くなってきました。
▼時間割は手書きで。本名で書いているのでぼかしています。
書いてみて「本当にでこれするの私!?」と改めて思いました。
クライアント募集中も「何やってんだ私?」と何度も何度も思ってきました。
でもね、こういう企画は走り出してしまえばなんとかなる。
できる準備をちゃんとしていれば大丈夫。
これまでの企画運営の経験が、私の揺らぐ心境を落ち着かせてくれていました。
力を注ぐべきはクライアントへの案内
クライアントが安心してその日を迎えられること。自分のために15分間使うぞ、という心境で当日を迎えてもらうこと。ぶっつけ本番の15分間コーチングが機能するには、この事前準備が必須です。直前1週間はここに時間とエネルギーを注ぎ切りました。
Facebookグループを作りました。こんなことをテーマに選ぶといいよ、お一人お一人時間に間違えはないか、心配なことはないか、確認。決起集会も開催しました。
zoomとYouTubeでのライブ配信練習を重ねる
それから、私が大きくプレッシャーに感じていたライブ配信の操作です。
ライブ配信の練習は、事前に何度もしましたが、当日も心配でした。トラブルあれば、自分の集中力低下に直結する=セッションの質が下がる。その心配要素をどれだけ減らすか、予測できるトラブルは何か。初めてのYouTubeライブ配信、zoomウェビナーの準備、がんばりました。
使ったエネルギーは準備が8割。本番2割。
全体で使った時間とエネルギーの8割は、準備に関する事でした。必要な備えは何か。どんなことが起こり得るか。クライアントの良い状態を作りにできることは何か。24時間コーチングのためにできることは何か。運営メンバーと共にできることは何か。自分自身の良い状態作りにできることは何か。それぞれの答えを出し、実践していく。
表には見えない営みですが、この準備が私自身を支える大きな要因になっていきました。
24名とのマラソンを目指しましたが、結果25名になりました!
こうして走り出したコーチングマラソン。生放送はトラブルがつきものです。緊急事態で欠員が出ることも想定し、序章枠で余分にコーチングを実施していました。実際、起きました。そのため目標24名でしたが結果25名とのコーチングという結果になっています。
【参考】25名のクライアントと八起の関係
●リアル交流がある・・・6名
●zoomなどで交流がある・・・11名
●今回の企画で初めて話す・・・8名
徹夜でコーチングはやろうと思えば誰でもできる。私がこだわりたいのは「質」でした。
気合入れれば、徹夜のコーチングはそんなに難しくはない。だから「質」の追及が私にとっての挑戦、いう気持ちが一貫していました。クライアントにとって価値ある関わりを続けるためにどうするか、連続コーチングをテストし、感触を確かめ、作戦を立てました。
質に関して振り返ると、全体通して良かったんじゃないか、というのが個人的印象です。特に良かった部分は、1人では行けなかったステージに移動したセッションを立て続けにできたと感じていること。(あくまで個人的感覚です)
それから「15分って結構話せるんですね。」「15分でここまでできるんですね。」という声を多数のクライアントから頂きました。この言葉はコーチングで期待を超える結果を手にした現れだと思っています。
そうは言っても「質」に関しては100%納得とは言い切りたくない。まだ質上げたい箇所もありました。
「まだまだ八起は『質』追及するよ」と今後の目標を公言しておきます。
正直、悔しいなって局面もあった
クライアントの話を記憶できない。なんかおかしいぞ。クライアントの押してほしいツボが見えない。そんな時はクライアントに助けてもらいました。コーチとクライアント2人の力を合わせて、いや、クライアントがうんと頑張ったから軌道修正できた、という局面もありました。今振り返ってもクライアント力を発揮されたことに心から感謝しています。
あとで書きますが、4時以降が最も危うかったと感じています。
コーチングの質を保つには、いかに自分が省エネでコーチングをするか
長くコーチングし続けるのに私が考えたのはここです。斬新な質問をしようとしない。ありきたりな質問でいい。力を注ぐべきは、相手がこのコーチングで手に入れたいことが何なのか。ここを知ること。ここから外れない関わりをし続けること。これが私流の省エネ方法でした。
それから、自分のコンディションが崩れたら素直にそのことを相手に伝えよう。クライアントにどうしたらいいか教えてもらおう、と考えていました。そもそもコーチが無理すると、クライアントの力を発揮できなくなりますからね。
余談ですが、夜通しであろうとなかろうと、コーチは省エネでクライアントに関わることは大事な姿勢だと思います。
フィジカル面の調整をしていました
それから、もう一つの省エネ方法としてフィジカル面の工夫があります。準備段階はパソコン前に座っている時間が長くなりました。当日もパソコン前にいる時間が長い。座りっぱなしは「直感を鈍らせる」作用があるので、コーチングに大打撃です。
前日はよく歩き、いつもお世話になっている理学療法士さんに体を調整してもらいました。
15分の休憩時間は、ストレッチや頭を鎮めるためにあぐらで瞑想したり、机に捕食をスタンバイで、長く集中できる体作りをしていました。
最大の難関は4時にやってきた
先程も書きましたが、一番苦しかったのは4時台から。番組構成の都合で、途中でライブ配信をYouTubeからzoomウェビナーに移動した時です。前の番組が延長してが10分時間が遅れた。時間をどう巻いたらいいか。zoomウェビナー操作に戸惑う。家族が起きて動きだし生活音が耳に入る。時間調整で休憩時間を失う。疲労。複数の要因が混ざり、集中が乱れ始めました。
集中が乱れる。クライアントに集中を戻そうと頑張る。ふとした拍子にまた集中乱れる。また集中を戻す。
4時以降私はそんな意識の引っ張り合いをしていたのです。
立ち上がった。メモを完全に手放した。
そんな局面で私が頼ったのは、メモでした。集中が乱れ、こぼれ落ちる記憶を書くことで留めようとしました。それは得策じゃなかったことが最後に判明しました。
最終ランナーのクライアント、かずまさんとのコーチング。画面に映ったのは安定感のある様子でソファーに座っているかずまさん。ベストコンディションに近いのか?コーチとしての直感が働きました。
ー私も少しでも同じコンディションに行かなければいけない。
自分の状態を手っ取り早く変えるためにできること。それは体の状態を変えることです。立ち上がりました。メモを手放しました。
そして、私は集中力を取り戻すことができたと感じています。
メモが悪いとは思いません。メモのお陰でよかったコーチングもありました。メモを残したおかげで、25人とのコーチングを誰とどんな話をしたか振り返ることができました。(その記録は別途公開予定です。)
徹夜だから自分の直感だけを頼るのは怖かった。けれど、ピンチの時こそ自分の直感をもっと信じてよかったかもしれない。集中を乱した局面で敢えてメモを手放す選択があって良かったのかもしれません。
今回の挑戦から私はそんなことを学んでいます。
▼完走後の写真です。
その後クライアントからの報告を紹介します
さて、クライアントのお一人、りえさんから翌日に頂いたメッセージを紹介します。セッションで「明日楽譜を買いに行く」と決められていました。
八起さん!お疲れさまです。
買ってきました♫
実ははじめは前と同様に、オーケストラのスコアを手にとって見てたんです。でももしやと思って探したら、オーケストラ部分もピアノで伴奏(つまりピアノ2台バージョン)という楽譜がありました。
話すと何か動きますね♫
見つけられて良かったです!
実は、何名もの方からその後の報告が届いています。これは飛び切り嬉しい事です。本当は全員にその後をフォローしたいのですが、労力的に断念しております。
(あの日のクライアントでこの記事を読まれていたら、お気軽に報告感想メッセージくださいね!)
コーチングが終わってから、本当のコーチングが始まります。
あのコーチングマラソンが、クライアント、視聴した方、遠くから見守った方に、密やかに役立ち続けていると嬉しいです。
私が徹夜でコーチングして伝えたかったこと
改めて、「夜通しコーチングマラソン」で伝えたかったことがあります。正確に言うと、ここまで書いたから私自身明確に認識した思いです。
それは仲間達へのメッセージ。
「コーチの皆、時に同業仲間で時にライバルだけど、いい仕事できるよう、お互いコーチング磨いてこうぜ!
私もがんばる。力になれるとこ力になる。応援する存在で居続ける。
いい業界一緒に作ってこう!」
この思いを基盤に、私はこれからも「できること」「やりたいこと」をしていきます。今後の八起も面白がって見てくださると嬉しいです!
ここまで、関係者の皆さん、一緒に走ってくださった皆さん、見守ってくささった皆さん、適度な放任で私を支えてくれた家族、多くの方の力をたくさん借りてきました。おかげでいつかやったみたいと思っていた「徹夜でのコーチング」を実現することが出来ました。心から感謝しています。
以上「夜通しコーチングマラソン」走ってみてわかったことの報告でした。
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