見出し画像

2023.11.02 音楽で何かを伝えないと不安なのは、感受性がメタボってる証拠。

やれ愛を伝えるだの、平和を訴えるだの。

ましてや戦争反対だ?ホントうるせーよ。

本当に世界の平和と発展を考えるならまず、資源枯渇、原発再稼働、既得権断罪とかちゃんと歌えやいいじゃねえか。
美麗でウケのいい簡単なテーマだとわかるや否や、それを大声に頼るなよ。

耳学問で綺麗事ばかり歌うジョンレノン症候群には価値ないだろ。
だってすでにジョンレノンがやってるんだから。

ただし、そもそもこれについては、聴く側の品位の堕落に問題があるよな。

なごり雪や岬めぐりの歌詞はちんぷんかんぷん、トリセツ付きの恋愛ソングのように、好きだのプーだの言われないと理解できないような、そのぶよぶよに太った炭水化物な脳みそと感受性が問題なわけだ。

ランニングに半ズボンみたいな格好で、スーツでビシッと決めてる俺に説教垂れに近づいてきやがるな。

もう一度、はたらくくるま から聴け。


しかしメッセージがないと音楽には価値がない、とは大きく出たもんだ。
のわりには歌詞も聴き取れんまま、英語もわからんまま、良い音楽悪い音楽、勝手に判断してるじゃねえか。

その音が流れてる瞬間、それだけに身を置いて聴いてみるといい。
時が止まれば…という想いが、音の流れに矛盾してるとわかったまま、とめどなく溢れてくるもんなんだよ。
時が止まったら音も止まってしまうってわかってても、その音を独り占めしたいもんなんだ。
その音になりたい、同化したい。

歌詞だメッセージだは、それを経験してから二の次なの。


さて、俺も矛盾を抱えている。

俺は俺が気持ち良い、心地良いと感じる曲を作ることが好きで、誰に聴かせるよりも自分で悦に浸りたい人間だ。
はっきり言って誰かに評価されたいという気持ちが完全に欠落しているので、本来バンドだの何だのやる理由がない。
一人で静かに気ままやってればいいのだから…

なのにどうして今更またバンドをやるなんて、やっと解放されて自由だったこの身体を、苦行にまた向かわせなければならないのか。

これほど大きな矛盾はない…

ここでタイトルに繋がる文句になるのだが、気の利いたことを言おうとどいつもこいつも「お前は音楽で伝えることがあるからまたバンドをやるんだ」と抜かしやがる。

ねーよ!!

そんな安っぽい言語化には興味ないし。
大体こっちのフィールドはその程度の共感しやすい言葉にできてしまったら、それは失敗の合図だというのは最低限わかってほしいのだけれど。

しかしこの感覚がピンとこないなら、俺のやってることなんて本質わからないだろうから、無理せず俺には関わらない方がいい。

少し以上わかった人は、俺が矛盾に向かう理由を説明してみてほしいけど、まぁそこも明らかにならない方が色々お互いに健全かもしれないな。

また来週。

ここではお好きに。