蕾菜つぼみな

ここ数年よく見かけるようになった春野菜、「蕾菜(つぼみな)」がお気に入りです。別名子持ち高菜/祝蕾/四川児菜。アブラナ科の植物ですが、コブのように出てくる脇芽部分が「蕾菜」として流通しているようです。
旨味と甘みがあり、歯ごたえがありつつもやわらかい。青臭さやアクは全くありません。

この「蕾菜」というのは、福岡県の登録商標らしく、他県産のものはこの名称が使えない…らしいですが、せっかくの美味しい新顔野菜の認知拡大のブレーキになってしまってる感じがしますね。
「蕾菜」を名乗れるものの絶対量が少ない。そしてブランド化しているが故に高い。他県産のものを別の名称で売り出しても同じものと認識されないですから、全体としてマイナスな気がします。が、逆に言うと他県産のツボミナは、安く売られています。同じものですから、見かけたらぜひ。

今回ランチに使ったこれ(白いお皿の一番手前のもの)も、佐賀県産のもので、福岡県産のものの1/3くらいの価格でした。ちなみに、小さな蕾状ではない、親株のほうも食べられます。大きいですが味は一緒。これも見っけものですよ。

料理法ですが、茹でても炒めても、天ぷらでも美味しいです。野菜そのものに旨味がありますから、シンプルに塩茹でだけでも十分楽しめます。
また、コロンとしてますが、火の通りもとても早いです。炒め物の際にも、下茹で等は不要。酒や水など、軽く水分を振りかけながら手早く炒めれば大丈夫です。

はなうた食堂は、毎週金曜日の大阪・中崎町「コモンカフェ」でのランチ営業に加え、平日は大阪市内の別の会社の社員向けランチを担当しています。
今日は社員ランチの日で、メインは鶏団子と白菜のスープ煮。
冬の名残に対応するように、ご飯は若ごぼうの混ぜご飯でした。
若ごぼうについては、また後日。大阪・八尾の名産品ですが、他の地域でも出回っているのかな。

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