「言葉にできるは武器になる」梅田悟司


【要約】
言葉には、「外に向かう言葉」と「内なる言葉」があり、一般的なコミュニケーション指南本は「外に向かう言葉」を磨くものである。本書は、言葉を考えている段階の「内なる言葉」を磨かなければ、いくら「外に向かう言葉」を磨いても浅い発言になってしまうので、トレーニングをして「内なる言葉」を磨くことを指南している。

「内なる言葉」を磨くには、T字型思考法がおすすめ。
・まず頭にあることを付箋1枚につき一つ書き出す
・付箋一枚に対して、「それで?」「本当に?」「なぜ?」という問いかけをし、その答えを付箋に書く。これによって最初は漠然としていた考えが深まっていく。

・グルーピングし、縦軸を考えの深さ、横軸を幅として薄いところを確認。
・足りてないところは追加して付箋を増やして行く。

これによって考えの深さや幅を拡張していくことができる。
自分のしたい仕事は?など、自分に関係する大きなイシューを用いてトレーニングする。
第三章にはいわゆる「外に向かう言葉」のテクニックが書かれていたが、ここは本書の核心ではないと考えられる。

【所感】
「言葉にできなかったり、うまく言えないのは、言葉にできるほど考えていないからである」
まずは「自分との対話」が大切で「頭の中に浮かんでは消える言葉を捕まえる」習慣を身に付けることそしてその言葉を「可視化すること」で思考が磨かれていく。確かにこのプロセスには納得しました。考えているつもりで同じところをぐるぐるしていることは私もよくあるので、この方法は是非これから使っていきたいです。キャリアプランなど、この方法でみんな考えたらいいのでは…。

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