0202 ショートカットの隙間にあるものを掬えるように


みてござる(西端春枝)
「火にも焼けないし水にも流れない言葉をあなたに贈ります」


今日は朝から外出、全6回のハラスメントセミナーがついに最後!長かったし緊張感があったけど、本当にこの先生の話をたくさん聞けたのは役得でした。

さいごのさいごにハッと気づいたのは、わたしもかなり「アンコンシャスバイアス」を強く持っている傾向があるのかも、ということでした。

「アンコンシャスバイアス」というのは、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」などと表現される概念で、極端に言えば「女性だから○○」「外国人だから○○」みたいな決めつけのこと。ダイバーシティ系の研修にはよく出てくるので何度も聞いたことがあって、わたしはわりとそういう差別や区別がなくフラットに相手を見れるほうだと自分で思っていたのでそんなに気にしていなかったけど、相手の属性ではなく個性に対するアンコンシャスバイアスはけっこう持っているかも、と話を聞いているうちに気づいた。

「この人はこういう言い方する」「この人は以前こうだったから」そういうイメージが自分の中にあって、まだ相手は何も言っていないのに、自分の中で相手との会話をシミュレーションしてしまいがちです。彼氏とシミュレーション上で喧嘩して勝手にイライラしていることもある。かわいそう笑

「アンコンシャスバイアス」は、人間の脳においてかなり高機能な連想プロセスらしい。過去の経験から思考をショートカットして無意識での判断をしているわけだから、情報の処理速度は上がるし判断行動の効率も良くなる。ここまでの仕組みの話はわたしも今回初めて聞いてたしかに!なるほどー!と思いました、おもしろい!でもそうやって自分がばっさりショートカットした中に、リアルな相手の気持ちとか過去との変化とか状況とかそういう大切なものがたくさん見落としているのかもしれない、と思い当たって反省した。効率良いのも大事だし好きだけど、今の相手にフラットな気持ちで向き合えるよう意識したいなあ。


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今日は節分でした。季節行事は大好きなのでやっぱりどうしても恵方巻が食べたくなった。
仕事終わり会社の近くで駆け込んだ居酒屋さんにてお姉さんにお願いしてメニューにない恵方巻を出してもらいました。南南東を向いて無言でもぐもぐしていたのは少し恥ずかしかったけれど、わざわざ対応してくれたというそのことが幸せだなあと。まあしれっとちょっと高かったけど。

一方向を向いて無言で太巻きを食べるなんて冷静に考えて変な風習だなとふと気になって恵方巻の起源を調べてみたら、日本の伝統的な風習だと思っていたのに結構曖昧だった。大阪の海苔業者が販売促進のために思いついて、その後それに乗っかったイオンが大々的に売り出したことで広まった、というような説が濃厚らしい。

つい20年ほど前の話でまったく日本の伝統的な意味合いはなくて笑っちゃった、そんな由来でも恵方巻で節分を感じられるのは事実だし、楽しいのでオッケーだね笑



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