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SLAMDUNKの映画のこと。

すごくしみたから書く。好きなものを好きって言っていいんだ。
THE FIRST SLAM DUNK、私はめちゃくちゃよかった。

(以下、ネタバレは恐らくないと思いますが自己責任で)

 
青春と呼ばれる年齢の頃、原作がすべてだった。毎週月曜に朝ジャンプを買ってSLAMDUNKのページを探す日々を思い出していた。久しぶりに見る湘北メンバーやキャラクターに興奮していた。
一緒に年齢的に成人と呼ばれる頃に夢中だったバンド(※解散してるので正式には違うけどもおそらくオーダーに応じて近づけてくれていたと感じました)の歌に原作者の絵が描かれていく。エモーショナルだった。胸がどきどきした。
知らなかったバンドが作る音楽と歌にのっかる原作者のぬるぬる動く絵に釘付けだった。
お前は誰だ?と気になっていた発表されていない声優の声もそのうち劇伴のひとつになっていた。
(最初の10分くらいは増田俊樹としらいむいるかな?と思っていたので。おらんかったが)
ノスタルジーという装飾があるこその評価と言われたらそうかもしれない。いや、そうだろうな、きっと。
原作者の絵が動かなかったアニメにがっかりした幼き日の勝手な気持ちも装飾のひとつ。
「ずっと雄彦の絵がぬるぬるうごき続けてる!」が最大の感想だったので。
(言っておくががっかりしたのはほとんど最初だけ、アニメはアニメで毎週とっても楽しんでいました!)
 
話や演出に関してはえっそうなの!?ここで出してくる?ってことがたくさんあった。いやいやいやそう来ますか。笑。みたいのももちろんあった。わかりやすい伏線にちょっと笑ったし。展開早いし。まあ時間が限られているので仕方ないけども。
この人はこうやって脚本作るのか、というところが一番楽しめたかな。バスケとストーリーの組み合わせ方ね。これがいつもの私の楽しみ方なのでSLAMDUNKだからそう、とは違うかな。
正直、粗を探したらきりがないかもしれないけれど、それは漫画でも同じ。
「この世のすべての人がすべてを満足できるような作品はない」
今大好きなアイドリッシュセブンでも、今までそれぞれの年齢での青春を重ねてきた作品でもそう。
だけれど、胸を打つなにかはあったし、どこかにひとつは見つけたいし探していた。
好きな気持ちがそれを膨らませてくれることをわかっている。
だって好きは最高のポジティブワード。自分の好きなものや好きなひとには、「好き」「愛してる(ちょっと茶化して)」言うことで、自分の好きをいつでも演出している。演出って大事だよね。
我ながらうまく演出できております。
結構失敗多いんで離れていく人も多いんだけど。
ダメな私を許してくれている、あなたのことが好きだよ。
私に続きを魅せてくれる、好きなものを一緒に楽しもうと動いてくれて、楽しいねと笑ってくれる私にやさしいあなたが好きだよ。
こんなめんどくさい文章をここまで読んでくれるあなたのことも好きだよ。
 
「ある誰かが地位を得て、その誰かが大好きな原作をありったけの力で作り上げるアニメや実写」が大好きなうえに、作品ごと原作者が好きなので、きっと映画でも自分の描きたいものを描くんだろうなあ、きっと描けたのだろうなあ、とずっと幸せな気持ちだった。
莫大な時間と労力と予算をかけた同人誌みたいなものね。
作者が原作者なところが大きな違い。原作者が公共の場を使って描く同人誌。たまにあるよね。
それです。
 
声優交代は特に感情は動かなかった。昴たたかれるだろうな大変だな、という感想だけだった。
何よりみんなそんなにアニメ好きだったんだ…って驚いた。
そう、驚いたの!
ちょうど調子を崩しまくっていて精神的にキツかったことが大きいのだけど、TWで見た作品を見ずにプロモーションとか声優交代でわーきゃー言ってる人たちと、それに乗っかってネガティブな意見を見るのがしんどかった。そういった背景だったから、できるだけ何もない空っぽの状態でいたかった。なので初日のできるだけ早い時間を選んだ。
おかげで映画自体は希望通り楽しめたと感じている。おそらく。感じられて良かった。
でもその直後、空白を埋め尽くしていた作品への興奮に満ち溢れた状態で落ち込んでしまうことが多々起きてしまった。
これは精神状態が悪かったことと、自分の考えに自信がないことと、うまく言葉にできないことがいけないので私のせいだと思っております。はい。
だからこそ今、これを書いて気持ちを整理しております。整理できてるのかわからんけど。
 
THE FIRST SLAM DUNK、私はめちゃくちゃよかった。
もう一度観たいし、観る。予定も立てた。
いろんな人の意見を聞いてみたいなという気持ちも生まれてる。よかった。
でも本当は、DVD出たら観ながら友達とワーワーキャーキャー言いながら朝まで酒飲みたい。
年齢的に徹夜無理だけどね。


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